僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

いつになったら耳鳴りは…

2010年11月23日 | 心と体と健康と

このブログによくコメントを寄せていただいているてつおさんは、
耳鳴りが発症してから約9ヶ月くらい経過しているということです。

耳鳴り治療に関するいろいろなネット情報を、てつおさんに教えてもらっています。

ネラメキサンという耳鳴り治療新薬の開発状況から、耳鳴りで悩んでいる人は全国で200万人以上いる、な~んてことまで、耳鳴りに関するいろんなことがネットでわかるんですね。

最近のてつおさんのコメントを拝見して、ゲェ~っと驚いたことがあります。
実はてつおさんの奥様も、耳鳴りだったそうで、しかもそれが25年も前からだと…
しかも、しかも、それをつい最近奥様が告白をされたということでした。

ご主人に心配をかけてはいけない、ということで耳鳴りのことは黙っておられた。
そして、ご主人が耳鳴りになっても、そんな話で耳鳴りを余計に気にさせてはいけない…
ということで、最近まで黙っておられたのだろうという由。 優しい奥様です。

しかし…
25年間も耳鳴りと付き合ってこられた…という方には初めてお目にかかりました。
…いや、お耳にかかりました。

奥様がてつおさんに言われた言葉は…

   発症は20歳くらいの時で、2~3年は気になってしょうがなかった。
   5年過ぎた頃か10年過ぎた頃か、よく覚えていないけど、
   耳鳴りが、気づいたら当たり前になってた。

これは、耳鳴りというものの本質をよく表している言葉だと思います。
僕はまだ発症後3年ですけれど、まさに「時間が解決する」という好例でしょうね。

僕も耳鳴りが発症した頃は、このまま気が狂うのではないか…
と思ったほど、絶望的な苦悩を味わいました。
なにせ、24時間休みなく、頭の中がキーンという音に支配されるのです。
本も読めない。眠れない。集中できない。イライラする。
この先の人生の楽しみは、すべてこの耳鳴りのせいで捨てなければならないのか。

治るとは言わず 「そのうち慣れます」 などと平然と言い放つ医師を恨みました。
そして、 「そのうち」 というのは、どれくらいの期間なのだ…と考えました。
1年か…? いや、まさかそんな長い間、この耳鳴りに耐えられるわけがない。
…と、そんなことを思っていたのに、なんともう3年が経ってしまいました。
時間というものは不思議です。

発症当時は冗談でなく、わが人生で最大のピンチだと感じました。
市販の薬を飲んだり、「耳鳴りエクササイズ」 といったDVDを取り寄せたり、
「耳鳴りを治す本」というのがあれば即座に買ってむさぼり読んだり、
マインドコントロールや自律神経訓練というのをやったり、
目につくあらゆるものを片っ端から試していきました。
…が、ぜんぶ、効果なく終わりました。 耳鳴りは変わらず鳴り続けます。

それで、年月が経ってくると、あきらめの心境になってくるのですよね。

現在、唯一の治療として、大手前病院でTRT療法を受けています。
それで、不安感を取り除きながら、徐々にあきらめの境地を待っています。

耳鳴りの音は、3年経ってもほとんど変わらず、むしろ大きくなったとも思えます。
しかし、耳鳴りの音質や音量が同じでも、感じ方はその時によって異なるそうです。
気持ちの持ちようで、苦痛の度合いが変わってくるのだと思います。
ストレスや疲労で心身のバランスが崩れた時、耳鳴りはいっそうひどくなります。

そういうことを身体が覚えるのに、一定の年月が必要だということなのでしょうね。

新聞や雑誌で、時々耳鳴りについての記事を見かけます。
そんなときは、切り抜いて保存しておくのですが、

ある週刊誌では、

   慢性的な耳鳴りは自律神経が関係しており、
   肩こりや腰痛などの症状を伴うことが多く、
   これは耳の異常というより、精神的ストレスが
   影響を与えているものと考えられます。
   となれば、ストレスという名の虫が、
   頭の中で暴れているのが耳鳴りといえるかもしれません。

また、ある新聞では、

  残念ながら確実な治療法はないが、気にならない程度に症状を軽くする方法はある。
  …ということで、マスカー療法、TRT療法、ステロイド注入、ビタミン摂取、
  などを紹介しているが、いずれも知っているいることばかりだった。
  それぞれ、決め手となるものはなく、結局は…

  「耳鳴りは、治すより付き合う」ことが大事なのです」 …という結論である。

また別の新聞にも、

  耳鳴りを治そう一生懸命になるほど、耳鳴りに注意が向き、逃れられなくなります。
  耳鳴り治療のポイントは、治そうとは思わないこと、なのです。

…と、そんなことが書いてある。

いずれも、耳鳴りについては、
「残念ながら、薬物を含め、根本的な治療法はありません」 が大前提なのだ。
耳鳴り療法に関する文章を読むと、いつも「残念ながら」がついている。 とほほ。

僕が受けているTRT療法というのは、音響療法(器具をつけて雑音を長時間聴く)と、
カウンセリング(耳鳴りに注意を向けないようにする)を組み合わせた治療法だ。

しかしこれも、最近、器具(TCI)をつけるのをサボったりしている。
なんだか、つけるのが億劫になったりするのだ。

「器具に頼らなくなるのは、いい傾向です」ということであるが、
僕の場合は、ただ面倒なだけで、器具がなくても気にならない、ということではない。
だったら、なぜ付けておかない? と言われても、自分でもわけがわからない。
たしかに、雑音を聴いていると、少しは楽なのだけど、付け続ける意欲が湧かないのだ。

まあ、そんなふうなことで、何年か経っていくうちに、てつおさんの奥様のように、
ふと気がついたら耳鳴りが当り前になってきた、という状態になるのでしょうね。

てつおさんの奥様の言葉をもう一度繰り返しますが…

   発症は20歳くらいの時で、2~3年は気になってしょうがなかった。
   5年過ぎた頃か10年過ぎた頃か、よく覚えていないけど、
   耳鳴りが、気づいたら当たり前になってた。

「気がついたら当り前になっていた」というのは…
5年過ぎた頃なのか、あるいは、10年過ぎた頃なのか。
どっち…? よく覚えておられない、とのことですけれど。
あ~、知りたいなぁ。
5年と10年はずいぶん違いますものね。

知りた~い(笑)。

 

 

 

 

コメント (11)
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