僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

つい見てしまった日本シリーズ

2010年11月08日 | スポーツの話題

見ないでおこう…と思いながらも、つい見てしまったプロ野球日本シリーズ。
まあ、毎試合見ていたわけではなく、2試合だけだったけれど…
その2試合というのが、一昨日の第6戦と、昨日の第7戦だった。

両試合とも、早寝の習慣のある僕には不都合な、長時間の試合展開となった。
第6戦は、5時間43分。引き分けた終了時は深夜12時になろうとしていた。
昨日の第7戦は、4時間56分。 これも、ロッテの胴上げは午後11時を回っていた。

でも2試合とも、やっぱり最後まで見るほかはなかった。

それにしても、5時間43分というのは日本シリーズ最長時間記録だそうだ。
リーグ3位から日本一へまで到達したのも、今回のロッテが初めてだという。
「史上初」 づくめの、記録に残る日本シリーズとなった。

一昨日のテレビ中継の解説とゲストには、田尾と古田と無口な野茂が出ていた。
アナウンサーが 「いや、もう、歴史に残る最高の試合となりましたね~!」
と、盛り上がる。 解説陣も 「本当に、素晴らしいの一言ですね」
そう言っていたが、中日が拙攻を繰り返していただけの低レベルな試合であった。

昨日は、解説とゲストは金村、江本、そして清原であった。
前日と同じく、延長戦に入ると、アナウンサーは例によって、
「なんという展開。 昨日とまったく同じように、息詰まる大熱戦です」
と絶叫していた。

だが、中日・ロッテのどちらのファンでもない人間の目から見ると、凡戦である。
試合展開に、ピリッとしたところがないのである。

何とかこの試合で胴上げを実現させたいフジテレビは、ロッテを露骨に応援していた。
もし敗れると、翌日、別のテレビ局に 「世紀の瞬間」 をさらわれることになるものね。

「それにしても、ものすごい展開ですね~」
興奮するアナウンサー。 金村も、清原も、すごい、すごい、と褒めちぎる。

しかし、その横で、もう一人の解説者の江本孟紀が、ふとこう言った。

「でもねぇ、延長戦になるのは、だいたいヘタなもの同士の試合に多いんですよね」

おぉ…! なんという単刀直入にして大胆な発言!

…しかし、それはこの2試合を見ながら、僕も感じていたことである。
熱戦イコール延長戦…とは限らない。 要は内容である。
少なくとも、この2試合、脱力感を覚える場面が多すぎた。

江本は、こう続けた。
「だって、この両チームは、ともに決め手がないんだから…」 

さすが~、「ベンチがアホやから」 の名セリフの主である。

本当にそのとおりだったなぁ。

一昨日も中日は毎回サヨナラのランナーを出しながら、あと一本が出なかった。
ロッテも中日も、絶好のチャンスにバントすら出来なかった。
あの延長15回引き分けは、「世紀の凡戦」 …という形容のほうが実態に近い。
あんな試合に夜中の12時まで付き合わされて、翌朝が大変であった。
おまけに、翌日、つまり昨日の夜も、11時過ぎまで付き合わされてしまった。
といって、ここまで見ていて途中で消す…というのもなかなか出来ない。

まぁ、なんとかロッテが勝ってくれて一安心。
先月、巨人の目の前でやられた落合監督の胴上げを、再び見ることは免れた。

最後にひとこと。
リーグ3位から日本一になったロッテは、お見事であった。
「負けて元々。 当たって砕けろ」 の精神が実を結んだようである。

しかし、マスコミはそれを 「史上最強の下克上完成!」 と騒ぐ。

下克上…? なんというどぎつい言葉であろう。 こういうときに使う言葉か…?

3位内のチームがCSを経て日本一に輝いた…というルールに沿った上での快挙だ。

「下克上」 に、ルールや秩序はない。

せっかくのロッテの栄光に、ふさわしからぬ粗末な表現と言うほかない。











コメント (4)
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