僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

34歳 詐欺女

2009年11月02日 | ニュース・時事

酒井法子の初公判の日。
東京地裁には、7,000人もの人たちが、傍聴券を求めて集まったそうだ。

ヒマな人が多いのだ。 ( という僕も、テレビにかじりついていた )。

テレビ各局も、相変わらずの空騒ぎ報道を繰り返していた。 (という僕も…)


ところが、今度は、それを上回る衝撃的で関心をそそる事件が起きた。

「34歳詐欺女」の事件である。
殺人事件とはまだ断定されていないけれど、大量殺人の可能性をはらむ。

この事件で、今度は、のりピーのほうがかすんでしまった。

複数の(それも結構多くの数の)男性に対して結婚詐欺を繰り返した女。
埼玉県警によると、女が手にした金は、少なくとも9,000万円を超えるという。

9,000万円! げぇ。

30年以上も前になるが、一人の女銀行員が9億円を横領した事件があった。
滋賀銀行9億円横領事件である。

http://yabusaka.moo.jp/okumura.htm

犯人の奥村彰子は、9億円をほとんど10歳年下の男に貢いでいた。
男は、女に貢がせながら、他に彼女を作って内緒で結婚していた。

9億円の横領は大罪だが、世間の非難が男の方に集中したのは当然であった。

この奥村彰子の実話は、後にテレビドラマにもなった。
ちょっと哀れで、悲しい話でもあった。

しかしこの「34歳詐欺女」の場合は、それとは全然おもむきが違う。
今のところ 「哀れで悲しい話」 は出てこず、図々しい話ばかりである。

外車を乗り回し、高級マンションに住み、逮捕時の所持金はゼロに近かった。
だまし取った金は、一銭残らず、使い放題に使ったのであろうか。

高校の卒業文集の、「嫌いな人」の欄に、
「不潔・貧乏・バカ」と書いたという女である。
捕まっても、もう悔いはないやろ? …と勝手に女に問いかけたりする。

だまされる男も不注意だったと思うけれども…
女の手練手管は、男を疑わせないほど巧妙だったのだろうね。

複数の男をうまく言いくるめて、金を出させ、積もり積もって約1億円!

有料制の結婚サイトなどを利用して、あちらの男、こちらの男に手を出して、
卓越した文章力で相手をその気にさせ、大金をだまし取る…。

ネットを通じて、何人もの男性と同時進行で交際をしていたのだそうだ。
その意味ではネットは怖い。架空の自分を何人でも作れる。
そして、それぞれの架空の分身が、複数の男性と付き合うのだ。
その相手に結婚をちらつかせ、金を出させる。

ある男性は、女から別れ話を切り出され、
「じゃぁ、貸した金を返してほしい」 と言うと、
「あれは、もらったものよ」 と平然と言い返されたという。

ネットの「出会い系サイト」とか「結婚サイト」なんて、昔はなかった。
いや、ネットどころか、パソコンそのものも存在しなかった。
女性のお金にまつわる犯罪も、30数年前の奥村彰子とこの女を比べると…
ずいぶん、時代も変わってきたなぁ、という感じがする。

いまどき、男に貢ぐ女…なんて、いないのでしょうね。

「何で男にそんなことを? あほらし」という感じで。

その点、女性の地位は、大幅に向上しましたね。

ところで、連日テレビはこの女の事件を報道しているが、顔が出てこない。
ブログでの、口元だけの写真か、高校時代の顔写真をボカしたものしか出ない。

結婚詐欺では逮捕されているのだから、名前も顔も出して当然だと思うのだが、
ご承知のように、単に詐欺を働いただけではなく、複数の男性が亡くなっている。
その死に、すべて女が関連していることもわかっている。

亡くなった男性は6人と言われている。
状況証拠は500パーセント(?)ぐらいあるのに、警察はトロいほど慎重である。

未成年者を除き、これだけボカシ顔の人物が注目され続けるのも珍しい。

いつはっきりと顔が出るのか…と、誰でも気になるところだ。
どんな顔をしているのか…と、事件が事件だけに、余計に気になる。

タイガーマスクではないけれど、マスクを外すと 「その実態は… おおっ!」
…という瞬間を、ミーハーの僕は、テレビを見ながら待っているのである。

まぁ、結婚詐欺、といえば美人を想像しますが…
実際は、美人だと相手の男が警戒するので、成功率は低いそうです。
なんというか、そのぉ~、「ほどほど」というのが、いいらしいです。はい。

最後に、この事件の最も気になるところだけど…

死んだ複数の男性から、睡眠導入剤とアルコールが検出されている。
報道では、この2つの組み合わせは体に危険である…と言っている。
それを、女が複数の男性に飲ませたのではないか…ということだ。

そして最後は練炭を使って、自殺に見せかける。

睡眠導入剤は、僕もほぼ毎晩飲んでいる。
ビールも、ほぼ毎晩飲んでいる。
でも、練炭さえ燃やさなければ大丈夫だ。死ぬことはないだろ。

男性たちの何人かは、練炭の一酸化炭素中毒で亡くなっているのだ。

それにしても不思議なことは…

一番最近に亡くなった男性も、当初は練炭自殺と見られていたという。
それが、詐欺女の存在が浮上して、彼女が怪しいのではないか? となって…
そこへ、彼女が関わる過去の男性たちの不審死がずるずると出てきた。
これは、どういうことなのか?

警察は、これらをすべて自殺とか単なる事故とかで処理していたことになる。

今回のことがなければ、詐欺女はまた次の犯罪を企て、実行していたに違いない。

これまでいったいどんな調査をしてきたのだと、この件に関しては、警察の能力を疑う。

 

 

 

 

 

 

コメント (4)
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