僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

内藤・亀田、世界戦のお粗末

2009年11月29日 | ニュース・時事

宣伝ばかりが大げさで、まったく中身のない試合だった。 あほらし。

35歳のチャンピオン内藤は、やたらにパンチを振り回すだけ。
挑戦者の亀田といえば、自分からは前に出ず、カウンターを狙うだけ。 

亀田興毅も、口ほどにもないセコい選手である。
 
今夜行われたプロボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ。
内藤大助の、6度目の防衛戦。

結果は亀田の判定勝ちに終わった。 何の見せ場もない、辛気くさい試合だった。

この試合の、どこがビッグマッチなのか。
テレビ局 (この場合はTBS) が勝手にでっち上げているだけだろ。

それにしても、チャンピオンの内藤も情けない。

内藤は、過去5度タイトル防衛している、というけれど…。
これまでの挑戦者は、5人中4人が世界ランキング2ケタの、弱い相手ばっかり。

その一人が、2年前に話題になった弟の亀田大毅で、当時は世界の14位であった。
なんで、もっと世界ランキング上位の選手と戦わないのだ。

そして、前回、内藤の5度目の防衛戦も、相手は世界10位の中国人選手だった。
おまけにその試合で内藤は、ダウンを奪われ、あわやKO負けをするところだった。
かろうじて、判定勝ちに持ち込んだものの、もう、メロメロだった。

その時の新聞記事の切抜きを、僕は持っている。
「下位選手と接戦を演じては、防衛記録が色あせる」 (朝日新聞)
…そんなことが書かれていた。

いわば、弱い選手ばかりを相手にして、5度防衛している内藤なのである。
しかも5度目の防衛戦はKO寸前まで追い込まれるというていたらく。

そして、今回が6度目の防衛戦。

そんな内藤と、これも、弱い相手ばかりと戦ってきた亀田兄。
似たもの同士の対決である。 これが世紀の試合というのだから、恐れ入る。
弱いもん同士の対決が、テレビ局の宣伝で 「世紀の一戦」 とあいなった。

なにせこのテレビ局は、いつまでも性懲りもなく亀田、亀田、亀田である。
相も変らぬ視聴率稼ぎの大宣伝には、うんざりである。
とにかく、世論などお構いなしに、亀田は、TBSのドル箱なのである。

試合中、TBSの実況アナウンサーが、例によって一人ぎゃあぎゃあ騒いでいた。
「おまえ一人大騒ぎしてどないすんねん」 …うるさくて仕方ない。

ゲストの赤井英和は、感想を求められても、細々と「いい試合です」というだけ。
同様に、解説の鬼塚も、どっちつかずの発言ばっかり。

ボクシングの試合の優劣は、素人が見ているだけでは、わかりにくい場合が多い。
その分、「あぁ、○○の方がいいですね~」という解説者の言葉に左右される。

TBSとしては、視聴者に内藤のファンが多いことはわかっていたと思う。
しかし、なんとしても、ここは亀田に勝たせなければならない。

お茶の間の視聴者に、亀田が優勢だということを印象付ける必要がある。
しかし、それが露骨であってはならない。それとなく、印象付けるのだ。

だから、赤井も鬼塚も、そんな気遣いからか、煮え切らない解説に終始した。

「いやぁ、いい試合です」 と2人は口をそろえて言った。 どこがや…?

まさに世紀の好試合、ということを強調する2人であった。
そして、やんわりと、亀田が優勢であることをほのめかす2人でもあった。

実際の試合は、前述したように、12ラウンドまでずっと単調な展開だった。
内藤は力ないパンチをせっせと繰り出し、亀田はそれをじっと見て後ずさりする。
ガードを固めて、打たれまいという姿勢から、機を見てパンチを繰り出すだけ。
大言壮語しているわりには、亀田のボクシングはしょぼい。

ボクシングも地に落ちたなぁ、とつくづく思う。
昔のファイティング原田とか、海老原博幸らの試合がなつかしい (うっ、これも古い!)。

いま、ボクシングは、スポーツと言うより、見世物、という感が強い。 
本当に真剣勝負なのかどうか、疑わしくなるほどだ。

それを助長するのが、例によってテレビ局だ。
TBSも、いつまで亀田兄弟にしがみついているのだろうか。
どうせまた明日、みのもんたの 「朝ズバ」 あたりで亀田とこの試合を褒めるのだろう。
あほくさ~て、見てられんわ。

TBSも、そんなことをしているから、ゴルフの石川遼の取材カートが暴走するのである。

ちょっと、反省しなはれ。

 

 

 

 

 

 

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする