突然ですが、恥ずかしながら僕は巨人ファンです。
なぜ恥ずかしいのかといえば、僕のまわりはみんな阪神ファンなのです。
そりゃ~大阪に住んでいるのだから、トラファンであって当然なのです。
しかし…、僕は小さなころから 「長島・王」 の巨人ファンでした。
この感情は、理屈では説明できません。 好きなものは好き。 それだけです。
…なのですが、それにしても…
この60年間の人生で、どれだけまわりから言われてきたことか。
「なにぃ…? 巨人ファンやて? アホちゃうか。 大阪人のくせして」
だから、あまり人前では巨人ファンだとは言いたくないのである 。
でも、このブログを読んでいただいている方々は、だいたいご存知である。
じゃいさんはアルゼンチン旅行中に 「巨人優勝!」 のメールを送ってくれた。
で、ふだんは巨人に関して、あまり言わない僕だけど…
でも、今日は言う。 今日こそは、どうしても言わなければならないのだ。
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いやぁ、すごかったですね~。
ヤンキースがWシリーズで9年ぶりの世界一を決めた昨日の試合。
松井秀喜がこの試合で2点本塁打、2点適時打、2点二塁打と大暴れ。
ヤンキースが取った7点のうち、6点が松井のバットで叩き出された。
1試合で6打点というのはWシリーズのタイ記録だそうだ。
今シリーズで、通算13打数8安打、8打点、3本塁打の快記録を残した。
文句なしのシリーズMVPである。もちろん、日本人初の快挙だ。
松井は高校野球に出ていたころからテレビで応援していた。
甲子園で、相手投手が松井に対して全打席を敬遠した試合があった。
高校生としてあるまじき態度…と、相手校の監督が非難されたっけ。
その松井が、1993年(平成5年)に18歳で巨人に入団した。
ぱちぱちぱちぱち。
大の巨人ファンであった僕は、拍手喝采した。
松井の巨人での公式戦デビューは入団した93年の5月1日であった。
なぜ詳しく知っているかといえば、当時の新聞の切抜きを持っているからだ。
松井は4月の開幕のときは二軍でスタートした。
そして、当時の長島監督が5月に入って松井を一軍に上げた。
この時の巨人は投手に槙原らがおり、4番を打っていたのは原・現巨人監督だった。
松井は7番レフトで先発出場し、痛烈な二塁打を放って初打点を上げた。
相手は野村監督率いるヤクルトで、そこまで4対0でリードされていた。
しかし、巨人は松井の二塁打を機に一気に5点を挙げ、5対4で逆転勝ちした。
翌日、松井は今度は最終回に2ランホームランを放った。
プロ野球公式戦での、初ホームランであった。
試合はあと一歩及ばず巨人は敗れたが、ヤクルトの野村監督は、
「すごい当たりだったな。まさにゴジラ打法や」と、ため息をついた。
平成5年5月2日 朝日新聞の切り抜き。
今となれば、貴重なコレクションだ。 うふふ。
平成5年5月3日 朝日新聞
しかしねぇ、 この時からもう 16年も経ったんだ…
その松井が2003年(平成15年)に大リーグのヤンキースに移籍した。
イチローの活躍も見事だけれど、僕は「巨人の」松井のほうが気になっていた。
最近は故障がちで、かつての雄姿はもう見られないのかとがっかりしていたが…
こんな素晴らしい活躍をするなんて、思いもしなかった。
いやぁ、本当に昨日はうれしかったなぁ 。
もうひとつある。 日本のプロ野球である。
日本シリーズが佳境に入っているが、昨日は巨人が逆転サヨナラ勝ちをした。
1対0でリードされていたが、ようやく8回にタイムリーが出て追いついた。
「やったぁ、やったぁ」と喜んだのもつかのま。
9回表、巨人の投手山口の不用意な1球を、日ハム高橋が見逃さなかった。
高橋のソロホームランで、また巨人は1点をリードされた。
「何しとんねん、ヤマグチは」 とテレビの前で一人ボヤく僕であった。
いよいよ後がなくなった9回裏。
ラミネスが倒れてワンアウト。
あぁ、ラミネス…。 あんたにホームランを期待していたのに…。
しかし、次の亀井がものすごい当たりのホームランを右翼席に叩き込んだ。
わ~い。 わ~い。 まるで子どものようにはしゃぐ僕であった。
思い出すのは先月、パ・リーグのクライマックスシリーズ第2ステージ第一戦。
僕は楽天を応援していた。 ぜひ、日本シリーズに出てほしかった。
楽天が4点をリードして迎えた9回裏日ハムの攻撃。
誰が見ても、楽天が勝つであろうことは明らかだった。
4点差だよ、4点差。
…ところが、ご承知のように、日ハムは9回裏、5点を取り逆転勝ちをした。
スレッジの、逆転サヨナラ満塁ホームランという映画のような結末だった。
このときの悔しかったことは、生涯忘れられないほどである。
いま、巨人が日ハムを相手に、9回の裏、亀井の本塁打で同点に追いついた。
「行け、行け、行けぇ!」 と、テレビに向かって声を張り上げる。
その声が届いたのだ。
次打者の阿部が、渾身の一振り。
打球はびゅ~んと舞い上がった。
打った瞬間、「おぉ! 入った、入った」 と躍り上がる僕であった。
あっぱれ、阿部慎之介。 しんのすけちゃ~ん。 しびれるぅ~。
両軍2勝2敗で迎えたこの第5戦は、大きな意味を持つ。
この試合に勝ったほうが、札幌の第6戦にも勝って日本一になるのだ。
僕にはわかっているのである。 えっへん。
先日、楽天が逆転負けした悔しさを、今度は日ハムが味わったのだ。
さすが巨人。 われらの巨人。 巨人軍は不滅です。 えへへ~