僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

村上春樹と長崎チャンポン

2009年06月10日 | 日常のいろいろなこと

最初にお断りしておきますが、このタイトルの村上春樹と長崎チャンポンは、何の因果関係もありません。
ただ単にタイトルが思いつかなかっただけです。すみません。



6月○日 

村上春樹の新作「1Q84」は、ニュースで伝えられているように、どこの書店へ行っても見つからない。この間も丸善を探してみたら全2巻のうち「2」は本棚にドサッ~と並べられてあるのだが、「1」が1冊もない。

「あれぇ~、第一巻があらへんやんか。どないなってんの…これ?」
と、となりにいた若い女性2人連れの一人が言うと、もう一人が、
「ええやん。どうせ文庫本になるんやろ。その時に買ったらええやん」
と、連れを慰めていた。なるほど。おおらかな人である。

刊行後、1週間で100万部近く売れたというのだから、そりゃあ、売り切れるのも当たり前だろうなぁ。


この小説は、1984年がベースになっているとか。
「1Q84」の「Q」というのが、よくわからないけれど。

オーウェルの小説「1984年」とも関係あるそうだ。よく知らないけど。

この本の宣伝文句のひとつは、
「あなたの空に月はいくつ浮かんでいますか?」である。
ますます、よくわからないけれど。

ついこの間まで、インフルエンザの影響でマスクがすべての店で売り切れてしまい、入手困難だったが、今では余り過ぎるほど出回っている。春樹さんの小説の第1巻も、そのうち、どば~っと店頭に出てくるだろうから、それを待つしか、今のところ手はなさそうだ。



6月○日

昼に民放TVの番組を見ていると、「長崎のおいしいものめぐり」というのをやっていた。長崎名物のベストテンが紹介されていくのだが、第2位がカステラで、第1位が…、誰でもわかりそうだが、長崎チャンポンであった。タレントがその長崎チャンポンを食べ、「うわ~、おいしい!」と感きわまった表情で叫んでいた。たしかに、長崎チャンポン、うまそ~。

しかし、僕はその風景を見て、自分の長崎チャンポンに関する悲しい経験を思い出したのである。涙なくしては語れない話であるから、僕はもう、今書き出そうとしている瞬間から目頭が熱くなってくるのである。

…あれは30歳の時。つまり30年前。

ちあきなおみは「喝采」で、

♪あれは3年前 とめる あなた残し…

と歌ったが、その10倍も前の話だ。
   (そんな歌、若い人は知らないだろうけど)

ゴールデンウィークを利用して、九州へ自転車旅行に行ったときのことだ。
大阪からフェリーで門司港まで行き、そこから博多~唐津~長崎~五島列島~長崎~天草~鹿児島と走り、宮崎の日向からフェリーに乗って大阪へ帰った。

その旅行中の、長崎に行ったときのこと。
長崎は雨だった(出たぁ。また古い歌。「今日も」が抜けているけど)。

雨だからその日は宿に連泊することにして、僕は長崎市内をほっつき歩いた。
昼食に繁華街の食堂へ入った。そして長崎チャンポンを注文した。

運ばれてきたチャンポンをずるずると食べていると、僕の隣のテーブルに、初老のこざっぱりした身なりの夫婦と、タクシーの運転手さんらしき男性の3人連れが座った。タクシーで長崎を見て回っている旅行者夫婦なのであろう。

旦那のほうがウェイトレスに自分と妻の注文を伝えた後、運転手さんに
「さあ、遠慮なく何でも注文してくださいよ」と言うと、
「はい。では、私はチャンポンの並みをいただきます」

「ええっ? チャンポンの並み?」と旦那は驚いたように運転手さんを見て、
「そんな、安いものを言わずに、もっといいものを注文してよ」と言う。
「いえ、私はそれで結構ですので」と恐縮する運転手さん。
「ダメだよ、チャンポンの並みみたいなもの。もっといいものがあるでしょ」
と、旦那はまわりに響きわたるような大声で、別のものを勧めるのである。

そのすぐそばで、僕は「チャンポンの並み」を食べていた…。

あぁ、書きながら、また涙が出てきた。


 

きょう(6月10日)

きょうは午前中に大手前病院で耳鳴りの診察(経過観察)である。
およそ2月に1回、その病院へ行くことになっている。
耳鳴りそのものは、ほとんど変化なく、相変わらずやかましい。
というより、なんだか最近、音が大きくなったような気もする。

さて毎回、次の診察日を予約するのだが、前回は、
「次は6月10日でいかがですか?」と技師さんがおっしゃった。
普通は、こちらから希望日を言うのであるが…。
「は…? 別にいいですけど…」と返事すると、技師さんは、
「その日は、yukariさんも診察日なので、いいんじゃないですか」
ということであった。
これはまた、粋なはからいをしてくれるお人である。
ありがとうございます。

きょうは、久しぶりにyukariさんとお会いできます。

そして帰りに書店に寄って、また村上春樹の小説を探そう。

そしてそして、夜はサッカーのカタール戦。

お楽しみは、これからだ。

 

 

 

 

 

 

 

コメント (6)
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