僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

ダイアン・レインとリチャード・ギア

2009年06月30日 | 映画の話やTVの話など

今日も映画の話題ですが…

先日、映画女優に関する話で、yukariさんからいただいたコメントに、
「私の時代ならジェニファー・ビールスとかダイアン・レインとかソフィー・マルソーにブルック・シールズ???。どれもみな、今は見かけないですね」
と書かれてあった。
僕も、そうですね~、そういえば最近はみんな見かけませんねぇ、と書いた。

ところが…である。
昨日、あの怖~い映画「1408号室」といっしょに借りてきたもう1枚のDVDを見た。リチャード・ギア主演の「最後の初恋」という映画である。これも妻が借りてきた作品である。

何気なく見始めていると、最初に画面に出てきたのはリチャード・ギアではなく中年の女性であった。チラッと見た瞬間、あれぇ…?と思った。
その女性は、ダイアン・レインであった。
ついこの間、「見かけませんねぇ」と言い合っていたダイアン・レインが…

    ………………………………………………………………

何の予備知識もなしに見た映画だけれど、「最後の初恋」という題名を見ただけで、誰でもこれがラブストーリーであることがわかる。おまけに主演が、この種の映画では「大御所」であるリチャード・ギアだ。

リチャード・ギアといえば、ジュリア・ロバーツとの「プリティ・ウーマン」があまりにも有名だけれど、僕は、ウィノナ・ライダーと共演した「オータム・イン・ニューヨーク」が一番好きだ。

プレイボーイのリチャード・ギアが、遊びのつもりで若い美女(ウィノナ・ライダー)に迫る。そして、
「僕は1年以上女性を愛したことはないんだ」
と気障なセリフを吐く。
その言葉を聞いて、彼女はこう言う。
「ちょうどよかったわ。私の命はあと1年もないから…」
彼女は不治の病魔に侵されていたのだ。
リチャード・ギアが、そこから本気で彼女を愛し始める…という映画である。
ラストはとても悲しい。今も心に残る1作である。よかったなぁ。

http://www.dmm.com/rental/-/detail/=/cid=n_610pda923/


さて、この「最後の初恋」という題名は、いろんなことを連想させるけれど、なんとなく俗な題名のような気もする。…というか、原題をそのまま出すことが多くなった最近の洋画界だが、たしかに気の利いた邦題を考え出すのは至難の技であろう。題名だけで「つまらなそ~」と思う映画だってあるものね。

この映画の原題は「Nights in Lodanthe」つまり「ローダンテの夜」だ。
原題を直訳すると余計に意味がわからなくなるので、まあ、「最後の初恋」としたほうが、お客さんもどんな映画か見当がついて入りやすいでのしょうね。

サウスキャロライナ洲の小さな町、ローダンテでの出来事である。

そこで、リチャード・ギアとダイアン・レインが出会う。
そして…

これぞ大人の恋愛映画、いよっ、待ってました!

予告編やストーリなどは、こちらでどうぞ。

http://wwws.warnerbros.co.jp/nightsinrodanthe/


それにしても、ダイアン・レインが魅力あふれる演技を見せてくれた。

2人の子どもたちを心から愛する母親としての顔。
夫に裏切られ、家を出て行かれた妻としての哀しみと苦悶。
その夫から「許してくれ、家に戻りたい」と詫びられた時の女としての怒り。
徐々にリチャード・ギアに引かれていく「恋する女」としての可憐さ。

そんなダイアン・レインを見ていると、若くて美しい女優も結構だけれど、この映画の彼女のように、人生に疲れた翳りの表情と、気丈さ、可愛さ、我慢強さのような、さまざまな感情を入り乱した「年齢相当の美しさ」と表情の豊かさにコロリとまいってしまう僕なのである。

ダイアンレインは44歳。今をときめく「アラフォー」の世代だ。

30年ほど前に、「リトル・ロマンス」という映画があった。
妻の甥っ子が小学生か中学生の時にこの映画を見て、
「あれから、ボクの人生が変わりましたわ」と今でも感慨深そうに言っているけれど、この映画が、ダイアン・レインのデビュー作だったんですね~。
あの時、彼女はまだ14歳だったんだ。

そして、リチャードギアは僕と同じ1949(昭和24)年生まれです。
今年の誕生日が来て60歳、ということになります。

この年代はアラカン、だと、元職場の女の子が言っていた。
「なんやねん? アラカンて…。鞍馬天狗の嵐寛寿郎か…?」
「違いますよ。アラウンド還暦。略してアラカンですわ」

で、アラカンはどういう世代なんだ、という肝心の話の内容は忘れてしまったけれど、まぁ
、ナンとでも呼びなはれ。

僕らは、アラカンゆうたら、チャンバラの嵐寛寿郎しか思い浮かばんわ。

このごろはテレビ界は完全に若者中心だから、つまらないおふざけ半分の恋愛ドラマしか見られないという、劣悪なTV環境の中に僕たちは置かれている。
で、たまにはこういう「大人の恋愛映画」のDVDなんかを借りてきて、心を洗ってみることも必要だなぁ、としみじみ思う。

僕自身の問題として言えば、耳鳴りのせいで安定しない情緒も、こういう映画を見ているときは、とても心地良い時間が流れていくのである。

映画は、極めて上質の心の薬だと思う。

最近、安定剤のデパスの服用数に迫るくらいの数の映画を見ているので、ブログもついつい、映画の話ばかりになってしまいます。


では、そのほかに最近見た極上の「心の薬DVD」お勧め作品を2つほど…


「最高の人生の見つけ方」

http://wwws.warnerbros.co.jp/bucketlist/

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの共演…
というだけで、面白くないはずのない映画。
結果は、思った以上、さらに楽しく、笑わせてくれました。


「ステップフォード・ワイフ」

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail?ty=mv&id=319890

ニコール・キッドマンがいいですね。いつまでも美しい。
相手役のマシュー・ブロデリックのほか、ベット・ミドラー、グレン・クローズ、クリストファー・ウォーケンらのベテラン俳優たちが、どこまでウソか現実かわからない楽しいストーリーを演じていきます。
特にグレン・クローズといえば、マイケル・ダグラスとの「危険な情事」の、怖~い女性の役を思い出しますが、今回もものすごい迫力でした。
特に女性にお勧めの一作です。


それでは、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

 

 

 


 

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする