めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

ヒートテックの暖かさ

2014-03-08 13:14:10 | ファッション

この時期、何を着て外出しようか迷ってしまいます。
一日ごとに気温が大きく上下して、冬の格好では重そうだし、
かと言って春の服装は寒そうです。

今日は日差しがまぶしくて、思わず目を細めてしまいました。
気温は低めですが、春の光は、北風と太陽の物語のように
思わずコートを脱ぎたくなる程です。

でも、最近、どうしても外せないものが有ります。
それは、ヒートテックという下着です。
二十代の頃は、たとえ外で雪に降られようとも、コートの下は
シャツとジャケット、ズボンはペラペラの夏と大してかわらない
薄手のズボンでした。
それでも、そんなに寒さは感じず、運動をすると体中から汗が
吹き出し、外気に身体から白い湯気が上がったものでした。

ところが、近年、年を重ねた事もありますが、ヒートテックなるものが
巷で流行り始め、一度身に着けるともう一枚の皮膚の様で
暖かさに一日中脱ぐことが出来なくなってしまいました。

外出する時のみならず、室内にいる時も、はたまた寝ると時も
肌身離さず、これが無いと寒くていられない程となってしまいました。

決して私は企業の回し者では有りませんが、それまで厚い冬服を
重ね着していたものが、薄手の下着で最低一枚分は減らすことができ
キグルミのパンダ状態がちょっとはスマートになったように思えます。

しかしながら、このヒートテックは、春になって来たとき、暖かい日に
外出した時は困ったもので、バスや電車に乗っている時、やたらと
体中が熱くなってしまいます。しかも、汗を含むと更に発熱する事から
暖房衣類を纏っているようで、帰りにはびっしょりと汗をかいてしまいます。

梅の花や桜の花を見て春を感じるものですが、私自身の感覚として
もう一つの春は、ヒートテックを身に付けなくなる時です。
花にも食べ物にも春は感じますが、衣類の変化に春を感じると
いよいよ本格的な暖かい季節がやってきます。

後半月ほどすると、またあの桜狂騒曲がやって来ます。
我が家の周辺は一日中沢山の人で溢れ、春を愛でる人々の声が
夜遅くまで聞こえてきます。
一時の騒がしさですが、平和な日本が続く限り、毎年の楽しい騒動です。
いつまでも変化にとんだ美しい日本の四季を感じられるよう
心から願いたいものです。