めぐろのめばる

目黒川近辺で日本の四季を楽しみ、未来の日本を憂う。
かつての美しい日本と日本人がいかに素晴らしかったかを思う。

桜狂騒曲がいよいよ始まる

2014-03-28 13:44:43 | お花見

昨日ポツリポツリと咲いていた桜が、今日、朝日を浴びて
その数を急に増しています。
祭りの前の雰囲気の様に、歩道を歩く人々の顔にも
華やいだ満開の桜を期待する表情が見られます。
まだ、一枝に数輪の花姿ですが、この暖かい風に促され
明日は更に華やかさを増して行くでしょう。

毎年、何十枚と言わず桜の花を撮り続けていますが、比べてみると
色も趣も並木の姿も毎年違っていて、自然の織りなすファッションに
感動してしまいます。

しかしながら、我々日本人は、何故こんなにも桜や富士山を前にすると
心が和み、幸せを感じるのでしょう。
蕾の時から、今日の様に各枝に色合が増したときも、ふと見上げた瞬間
顔から身体から力が抜けて素直な気持ちになってしまいます。

この心の奥底から湧き上って来る郷愁の様な気持ちは、幾つになっても
新鮮で生きるエネルギーを感じさせます。

太古の昔から、自然の万物に神を感じていた日本人は、この自然が発する
神々の領域の様な神聖な感覚を抱いてきました。
家庭の中にも様々な神の存在が有り、それゆえ、人だけでなく自然に存在する
全ての物に感謝の念を抱く様になったと思います。

桜だけでなく、秋になると、様々な虫の音が秋の訪れを教えてくれます。
聴く人によりその感じ方は様々で、景色の移り変わりだけでなく、
心から季節を感じているのです。

最近の研究では、西洋人の多くが、虫の音を感じる脳の領域が
騒音を感じる部分と同じであることが解ってきました。
私達日本人の心が安らぐ虫の音が、西洋の方と異なっていたとは
驚きですが、あらゆる自然を深く感じ、慈しむ日本人の気持が
桜を愛でる気持ちに繋がっている様に思えます。



    枝全体がピンクに色づいています



    もうすぐ満開です



    夜桜も楽しみです