突然ですが、「コラーゲン」の起源をご存知だろうか。
手っ取り早く、WIkipedia の検索でお許しいただこう。
地球上に初めてコラーゲンが誕生したのは、原生代後期の全球凍結後(6億〜8億年前)と考えられている。
実は、コラーゲン産生には大量の酸素が必要であるらしい。
ところが全球凍結以前の地球には、コラーゲンを作り出せるだけの高濃度の酸素がまだ蓄積されていながった。
そのために生物の進化は単細胞生物にとどまっていた、という。
全球凍結が終わって、急激な気候変動の影響で大量に酸素が作られ地球に蓄積されてくると、単細胞生物の多細胞化が促進された。
今日の多細胞生物(動物・植物・原生生物・真菌類)は、全てこのコラーゲン生産に成功した子孫であると考えられている。
その子孫である植物は細胞間接着にコラーゲンを使用せず、セルローズを用いているので、コラーゲンを細胞間接着に利用している生物は動物と一部の原生生物に限られている。
以上、Wikipediaより
で、話の本題。
国立科学博物館で、国立民族学博物館とのコラボ「ビーズ展」で見た、動物の腱で作られたビーズを通す「ひも」のことが気にかかっていた私は、
「腱」の主成分を調べたというわけだ。
腱の主成分は、力学的な強度を与えるのに役立っていて、若干の弾力性もあるコラーゲン繊維が、きちんと隙間なく配列しているとあった。
非常に強い力に耐えることが可能である。
そこで「ハム・ストリング(ひかがみの弦)」から始めて、わかりやすいアキレス腱等、からだの腱を触ってみることにした。
触るだけでなく、例えば、しゃがんでいるところから立ち上がるまで、或いは「上体のぶら下げ」の時の “ひかがみの腱の変化” を確かめてみた。
からだの様々なところにある「腱」の動きに意識を向けて、改めて動きの質の変化を探ってみる。
すると、速やかで滑らかな動きの源泉が、「腱」にあることが実感できるのだ。
話を戻すと、腱の主成分、「コラーゲン」、そのコラーゲンの産生に関わる「酸素」と言った今まで考えもしなかった関わりに思いを馳せてみる。
「偶然と必然はひとつながりの出来事なのだ」
神秘的にも思えてもそれは決して神秘ではない、と知って、私は「メビウスの輪」状態に陥ってくるのだが・・・・・。
再び「上体のぶら下げ」の動きについて。
「上体のぶら下げ」の全過程を「腱」の動きに沿って味わい直すと「直立姿勢」が無理なく楽にできるようになる。
上体をぶら下げて起きてくる、なめらかな動きの中から生まれる「まっすぐたつ」ことの気持ちよさが実感できるのである。
先週の土曜日のレッスンでは、2人組になって、試していただいた。
ある方が発言。
「中国で接待を受けた時、スッポンをご馳走になったんです。甲羅をひっくり返すとべったりコラーゲンがついていて・・・・、3日は元気で、からだが軽かった・・・・」
なるほど、コラーゲン、最後は「食」にたどり着きました。
あぁー、レッスンでは言えたのだけれど、いちばん肝心な仮説が書けない。
あぁー、うまく言葉にならない。
改めて出直します。
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