羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

室温2度

2006年01月24日 14時29分03秒 | Weblog
「暖房をしても2度しかあがらないの」
「エッ」といったきり、次の言葉がなかった。
 朝のゴミだしで、ご近所の方との会話。
 
 新潟出身でご実家が雪に閉ざされているとか。そこでは、今年の豪雪で、室内温度は暖房をしていても2度しかあがらない日があるという。

 それに引き換え、南関東地方の晴天はありがたい。
 昨日、湘南に出かけた。海だと思って引き受けた大学は、海から遠く野を越え・山を越えて谷間に建てられている話は、以前のブログに書いたと記憶している。
 その大学の建物群は、昨日、冬枯れの木立の中で、特別に瀟洒な佇まいを見せてくれた。東京とは空気が違う。バスから降り立つと、必ずや体いっぱいに空気を吸い込む。それが習慣になってしまった。
 昨日はとても美味しかった。
 この清浄な空気のなかに、建物も人も車も、畑も樹木も山々も、みな輪郭がはっきりと見えていた。
 そこここに固まった雪はのこっている。しかし、見事に晴れた空は青く澄み、風はなく穏やかな午後の日差しがあふれていた。
 
 つくづく「湘南」という地名が持つ一つのステータスは、むしろ冬の太陽にあると思った。そしてこのあたりは建ぺい率が低いので、家屋の周りに庭の空間がたっぷりある家が多い。そこに燦燦と日が当たっている風景は、穏やかそのものだった。

 太平洋側が晴れると、日本海側の地域では、雪となる。
 それにしても室温2度というのは、大変な寒さだ。
 それを知ると、ウォームビズとか言って、室温を20度設定などというのは、いかにも贅沢というもの。

 今年の寒さは半端じゃない。
 今朝は、駅のホームから遠く富士が眺められた。頂上付近は風が強いのか、雪が巻き上がっているのが見えた。そういえば朝方の強い風は、屋根に残っている凍りついた雪の表面から、少しずつ雪をはがしているようだった。晴れているのに、窓の外では雪が舞っていたのだから。その雪が日差しを浴びて、キラキラと輝く様は、まさに雲母がはがれているようだ。

 あと10日もすれば立春だが、今年の春は、まだまだ遠いようだ。
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