羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

野口体操のシラバス

2012年12月05日 14時15分28秒 | Weblog
 師走に入って2013年・次年度のシラバスを提出する時期となった。
 内容を考えるにあたって、今年の前期・後期に行った授業をふりかえってみると、毎年すこしずつ内容が変化し、新しい視点が加わっていることに気づかされる。
 
 本川達雄著『生物学的文明論』からは、生物の見方。
 三木成夫著『ヒトのからだ』『海・呼吸・古代形象』からは、同じく進化から見たヒトのからだの構造と機能。
 とりわけ「呼吸」については、多くのことを学ばせてもらった。

 そして「座位によるほぐし」には、あらためて「筋膜」について思いを巡らせることが、以前にも増して大切であると確信できた。

 その他、「直立」「姿勢」「発声」の関係が、一つながりの問題として、学生に提示できるようになったことで、説得力がついたと思っている。

 大学で正規の体育授業として野口体操を指導させてもらって11年、後期授業も残り僅かとなってきた今、内容を整理をしてみると、そろそろ自分なりの教科書が出来そうな気配を感じている。
 
 希望としては、次年度の授業で対談をまとめた形で、学生に配布したいと思っている。

*鴻上尚史氏とは、「テアトロ」掲載1999年10月号『身体を考える』カモミール社
*齋藤孝氏とは、「図書」掲載2003年6月号『身体とのコミュニケーション』岩波書店 『「できる人」の極意!』角川書店所収
*広井良典氏とは、「看護学雑誌」掲載2004年第68巻 第11号 医学書院 『ケアのゆくえ 科学のゆくえ』岩波書店所収
*坂本龍一氏とは、「ちくま文庫」2012年10月『野口体操 マッサージから始める』筑摩書房

 具体的にはどのようなまとめ方ができるのか、方法を探ってみたいと思っている。
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