因縁話をひとつ。
野口三千三先生のご母堂の名が「キク」さんということは以前お話しました。
そして、先生ご贔屓の陶芸家の名前も「きく」さんということも。
ところが、私の祖母の名が「キク」だったことに、先日気がつきました。
なんと三人の名が言い合わせたように「きく」だったのです。
おそらく時代を表す名で、「きく」が流行だったのかもしれません。
古に花といえばまず「梅」でした。時代が下って花といえば「桜」になりました。しかし、もうひとつの「花の代表」が、日本の国花である「菊」だった。
名前としての「きくさん」は、「菊」だったに違いありません。
因みに、先生は、秋はもとよりのこと、一年を通して、珍しい菊の花を見かけると、必ず家に飾っておられました。
切花として愛でるには、牡丹よりも芍薬よりも百合よりも、「菊の花」がお好きでした。
「きく」「キク」「菊」は、「自然に貞く・からだに貞く・おもさに貞く」という「きく」と同音で、野口先生につながる不思議な因縁話は、大和ことば「きく」がキーワードでありました。
野口三千三先生のご母堂の名が「キク」さんということは以前お話しました。
そして、先生ご贔屓の陶芸家の名前も「きく」さんということも。
ところが、私の祖母の名が「キク」だったことに、先日気がつきました。
なんと三人の名が言い合わせたように「きく」だったのです。
おそらく時代を表す名で、「きく」が流行だったのかもしれません。
古に花といえばまず「梅」でした。時代が下って花といえば「桜」になりました。しかし、もうひとつの「花の代表」が、日本の国花である「菊」だった。
名前としての「きくさん」は、「菊」だったに違いありません。
因みに、先生は、秋はもとよりのこと、一年を通して、珍しい菊の花を見かけると、必ず家に飾っておられました。
切花として愛でるには、牡丹よりも芍薬よりも百合よりも、「菊の花」がお好きでした。
「きく」「キク」「菊」は、「自然に貞く・からだに貞く・おもさに貞く」という「きく」と同音で、野口先生につながる不思議な因縁話は、大和ことば「きく」がキーワードでありました。