羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

ピアノって素晴らしいわ!

2006年09月07日 16時02分17秒 | Weblog
 音楽とピアノに関する面白い記述を見つけた。
 昨日、9月6日日付:日経新聞夕刊「健やかスポーツ からだのお話」。 
「脱力・集中・リズムを養うー運動のセンス、ピアノ演奏で磨く」とあった。
 スポーツのなかでも野球やゴルフが、ピアノ演奏から得られる効果が高いらしい。
 どちらも勝負どころで力まない脱力が大切なスポーツだからという。
「技術もさることながら、日本人にもっと必要なプレーの独創性や発想力を磨くのにもいい。……感情を込めて演奏すれば右脳が刺激される。右脳が磨かれ創造性が豊かになる。……」とおっしゃるのは内科医にしてスケート選手・ピアニストという音楽とスポーツの関係に詳しい坂東浩医師の弁。

 ピアノ演奏に限らず、「勤労意欲や創造的思考に一番結びついているのは、音楽だ」という話もある。
『フラット化する世界―経済の大転換と人間の未来』トーマス・フリードマン著 伏見威蕃(いわん)訳 日本経済新聞社刊で見つけた話。
 とりわけ、クラシック音楽演奏は厳しい訓練がよく身につき、テーマやアイデアを新しいやり方で解釈して自分のものにする方法を教えてくれる、とある。(下巻93~94ページ)

 いいこと尽くめのピアノ演奏やクラシック音楽演奏の話だが、ピアノを専攻する人に、球技音痴は結構いたのにねぇ、なんて思いながら読んでしまった。
 
 そこで、ピアノの練習を思い出してみることにする。
 楽譜を読みながら左右の手は別々のことをしながら、耳で音楽を確かめて練習する過程はかなり「我慢強さ」が要求される。
 坂東医師がおっしゃるように、五感をフルに使う複雑な作業ということに間違いはない。とりわけ低音から高音まで、広い音域を出すことができるピアノは、オーケストラの代わりにもなる。したがって独奏曲でも指揮者の感覚が要求される。
 
 連弾もいいが、二台のピアノでコンチェルトは楽しい。
 ピアノ三重奏・五重奏、そして歌曲や弦楽器・管楽器の伴奏なども、他者と共にひとつの音楽をつくり上げる喜びは、他に換えがたいものがある。
 かくしてピアノ曲は、ありとあらゆる楽器との共演ができることもあって、膨大な量に恵まれている。それは、他の楽器に比べて群を抜いて「抜群」なのである。 とにもかくにも楽しさや喜びは一朝にして得られない。ひとりの練習時間は超長時間に及ぶ、地獄の訓練の観もあるのよね。

 ご参考までに、坂東医師が指摘されているピアノのスポーツへの効果:箇条書きをここに写しておく。

◎集中力やリズム感の養成
◎勝負どころで力まない脱力のコツが身に付く
◎指先など抹消の神経や筋肉を鍛える
◎右脳が刺激され、発想豊かなプレーができるようになる
◎何事も練習の習慣が身に付く
◎血行が促進され、手のリハビリに最適

「めっきりピアノの音がしなくなりましたね」
 つい最近、久しぶりに会った近所の方に言われてしまった。
 こんなに素晴らしいピアノを弾かないなんてもったいない。
 
 考えてみると、一日は24時間。
 私からピアノの時間を奪ったものは、「野口体操」と「ブログ書き」。
 さぁ、久しぶりにピアノの蓋を開けなきゃ、損損! かな???????
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