野口体操動画シリーズ:サードステージ
レッスンの後に~教室点描-1-
いつのころからかレッスンが終わってから後練習をされる方が増えてきた。
この映像は、「胸スライド」の動き。
注目していただきたいのは、腰と胸の関係。胸は水平面内で、滑らかに左右方向スライドをしているが、腰はそこにそっといる状態で保たれている。
これは立っている丸ごとのからだが、余分に緊張せずに、楽に立つことができた状態の証。
左右に滑らせながらも、からだの中心軸(重さの方向)が、よく保たれている。
レッスンの後に~教室点描-1-
いつのころからかレッスンが終わってから後練習をされる方が増えてきた。
この映像は、「胸スライド」の動き。
注目していただきたいのは、腰と胸の関係。胸は水平面内で、滑らかに左右方向スライドをしているが、腰はそこにそっといる状態で保たれている。
これは立っている丸ごとのからだが、余分に緊張せずに、楽に立つことができた状態の証。
左右に滑らせながらも、からだの中心軸(重さの方向)が、よく保たれている。
野口三千三授業記録をビデオで撮って、いちばんよく見ておられたのが先生ご自身でした。
始めた当初から、亡くなる半年前まで、やく10年間に、動きに無駄がなくなっていらした。
たとえば「あんなにズボンをあげるしぐさをしていたなんて」と、おっしゃった最初の言葉が、今でも耳に残っています。それ以来、ビデオ撮りの時には、ズボンをあげるしぐさはぴたっとなくなって。
きたむらさんの話からはズレましたが、先生の動きがやはり動画によって変わっていらっしゃいました。
動画の画素が荒くても、イラストに近くていいということも言ってくださって、その気になっています。
現場で見ているよりも、こうしてブログ上の映像として見られるのも、いいですよね。
三人の立ち位置が、参考になります。
レッスンのときだと見逃してしまうことも、見えて来るよさもあることを知りました。
きっかけは、ふと「足踏み」をしながらやってみたとき。すごく“はまった”感じだったのです。歩きながらやっても同様です。「首の左右スライド」も、足踏みをしながらするといい感じに思えます。
ときどき電車の中で練習していて、周りから奇異の目で見られていますが・・・(笑)
自分の動きを客観的に見るのは、面白いですね。
自分の中の感覚を頼りに動くのが本筋なのだろうとは思いますが、こうして姿を外側から見てみると、自分の感覚とのずれを感じます。
この「胸スライド」の動きに似たものが、エアロビやジャズダンスやストリートダンスにもあるようですが、野口体操の場合 「左右の足の裏への重さの乗せ替え、土台(この場合足の裏)から動きが始まり末端へ」という点、つまり外形より中身の感覚をまず大切にするのが特徴だと思います。野口体操をはじめたころ、力づくでもできるけれど、力づくでなく重さを滑らす感覚で楽にできた時、重さを主エネルギーにして動く感覚が育っていくきっかけになった、と記憶しています。
電車に乗ってつり革につかまっているとき、つい揺れに合わせてこの動きを練習している自分に気づくことが・・(笑)。周りのみなさんごめんなさい。