新年があけると、始まるところと、終わるところがある。
今週、一つの大学で後期授業が終わった。正直、ほっとしている。
ほっとする一つの理由に、今回も力作ぞろいのリポートを抱えて帰宅できたことがある。
その日は、4限の授業を終えて、そのまま順調に電車に乗れた。
時間は、5時をすこし回ったころである。
印象深い学生の顔と実技の動きなどをを思い浮かべていたのだが、ふと車窓からみえるビルの形や外壁の色などに心がとらわれた。ぽちぽちとつき始めたネオンの灯りとともに、夕暮れのなかにしっとりと溶け込むよう、その輪郭を見せてくれていた。
下り電車で東中野に向かう中央線は見晴らしがよく、左手に新宿方面、右手に高田馬場から池袋へいたる風景を眺めることができる。
「日が長くなったのね」
声に出さずにつぶやいた。
ふたたび学生の顔が浮かぶ。
「単位をあげる授業で、野口体操をおこなう意味はふかいなぁ」
リポートを持ち帰るときは、いつもそう思う。
この大学での2コマの授業は、2単位をあげる。人数も限定なので、かなり密接な関係をつくることが可能だ。
今回のリポートも、読むのが楽しみだ。
なかにはCDつきだったり、巻紙にしたためられたものなどもあったりする。
もちろんイラストなども描かれている。しっかり論文であったり、教育学部の学生などは授業計画企画書の表現をとっているようだ。
実は、昨今、インターネットで検索して、そのままを貼り付けてくるようなリポートが増えているそうだ。それを避けるためではなかったが、この二つのクラスに関しては、「野口体操の紹介を、それぞれ自由な形式で一工夫して表現するように」というリポート条件が功を奏して、それぞれが思い思いの作品として提出してくれている。
研究者も他人の論文を盗用したり、パソコン上でデーターをつくり上げて論文につくってしまうケースがあって、「パソコン」「インターネット」の悪用は、社会問題である。
何事にも不正は付きものなのだが、個人のモラルをしっかり問う姿勢を、一人ひとりがもたないと危ない社会になってしまった。
昨日、校正した3月出版の本でも、養老孟司先生がいい話をしておられたのが印象に残っている。それは、養老孟司+河合隼雄+羽鳥操の鼎談の抜粋だ。
そういえば、鼎談を行った会場では、江戸独楽作家の福島さんの作品が展示された。その日の福島保さんの写真を佐治嘉隆さんのブログ「芭璃庵」でみることができる。
このブログでは、彼の最新作「フラフープ独楽」の写真ものせてくださった。
左下の「ブックマーク」からリンクしてください。(佐治さんの写真は、どれも美しい!)
話が、とんだまま今日はこれで。
●コメントいただいた方へ、朝日カルチャーセンターへは、直接お電話を入れてください。
番号は、03(3344)1947 担当:緑川さんへご連絡を。
今週、一つの大学で後期授業が終わった。正直、ほっとしている。
ほっとする一つの理由に、今回も力作ぞろいのリポートを抱えて帰宅できたことがある。
その日は、4限の授業を終えて、そのまま順調に電車に乗れた。
時間は、5時をすこし回ったころである。
印象深い学生の顔と実技の動きなどをを思い浮かべていたのだが、ふと車窓からみえるビルの形や外壁の色などに心がとらわれた。ぽちぽちとつき始めたネオンの灯りとともに、夕暮れのなかにしっとりと溶け込むよう、その輪郭を見せてくれていた。
下り電車で東中野に向かう中央線は見晴らしがよく、左手に新宿方面、右手に高田馬場から池袋へいたる風景を眺めることができる。
「日が長くなったのね」
声に出さずにつぶやいた。
ふたたび学生の顔が浮かぶ。
「単位をあげる授業で、野口体操をおこなう意味はふかいなぁ」
リポートを持ち帰るときは、いつもそう思う。
この大学での2コマの授業は、2単位をあげる。人数も限定なので、かなり密接な関係をつくることが可能だ。
今回のリポートも、読むのが楽しみだ。
なかにはCDつきだったり、巻紙にしたためられたものなどもあったりする。
もちろんイラストなども描かれている。しっかり論文であったり、教育学部の学生などは授業計画企画書の表現をとっているようだ。
実は、昨今、インターネットで検索して、そのままを貼り付けてくるようなリポートが増えているそうだ。それを避けるためではなかったが、この二つのクラスに関しては、「野口体操の紹介を、それぞれ自由な形式で一工夫して表現するように」というリポート条件が功を奏して、それぞれが思い思いの作品として提出してくれている。
研究者も他人の論文を盗用したり、パソコン上でデーターをつくり上げて論文につくってしまうケースがあって、「パソコン」「インターネット」の悪用は、社会問題である。
何事にも不正は付きものなのだが、個人のモラルをしっかり問う姿勢を、一人ひとりがもたないと危ない社会になってしまった。
昨日、校正した3月出版の本でも、養老孟司先生がいい話をしておられたのが印象に残っている。それは、養老孟司+河合隼雄+羽鳥操の鼎談の抜粋だ。
そういえば、鼎談を行った会場では、江戸独楽作家の福島さんの作品が展示された。その日の福島保さんの写真を佐治嘉隆さんのブログ「芭璃庵」でみることができる。
このブログでは、彼の最新作「フラフープ独楽」の写真ものせてくださった。
左下の「ブックマーク」からリンクしてください。(佐治さんの写真は、どれも美しい!)
話が、とんだまま今日はこれで。
●コメントいただいた方へ、朝日カルチャーセンターへは、直接お電話を入れてください。
番号は、03(3344)1947 担当:緑川さんへご連絡を。
東京の日程は、横浜に置いてあったパンフで確認できました。
羽鳥さんのブログには、とても惹かれる流れがあります。
いつか、お会いできたら、と思っています。