羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

さすが 大御所!

2005年11月20日 09時58分42秒 | Weblog
 去る11月18日(金)夜、東京・丸の内「丸ビルホール」で、大御所二人が、野口体操を初体験された。
 大御所二人とは、文化庁長官・河合隼雄氏、解剖学者で昆虫少年・養老孟司氏。
 それは、お二人に羽鳥が加わって行った「鼎談」の最後のシーンだった。

「最後に、野口体操を皆さんでやってください」
 ステージに上がる直前に、ディレクターから頼まれていた。
「雰囲気を見て、やってみましょう」

 話も佳境を過ぎて、そろそろ終了時の9時に近づいたそのとき、アナウンサーの女性が、上手に体操へと促してくれた。
「では、……」
 立ち上がって、ステージの前に歩みだすと、会場をうめた300名ほどの皆さんが立ち上がる。
 すかさず、河合氏も養老氏も椅子からたって、一緒にからだを動かす雰囲気をただよさせてくださった。
 
 非常に楽しい鼎談の後だけに、頭の中は十分ほぐされていた。
 残ったのは「からだ」というわけだ。

「ビルを壊さないように、かかとが軽く浮き上がる程度で、上下のはずみをもらって、ゆすってみましょう」
 笑いの延長線上で、上下にゆすり始めた。
「では、もう少し崩しましょう。そうですね。“いやいや”をしながら。左右・前後に肩が揺れるように」

 立っている位置関係から、お二人の姿は私の目に入らなかった。
「いやいやを、といわれて、河合さんがふっと緩んで、ゆすり方がよくなりましたよ」
 招待した知人が、嬉しそうに話してくれた。
「こういっちゃ失礼かもしれませんが、お二人とも、かわいらしかった。でも、さすが大御所!」

 スロースタイル塾・丸の内、丸の内から文化力でのことだった。
 鼎談:河合隼雄+養老孟司+羽鳥操
 テーマ:艶人へのいざないー「とかれる脳 ほぐれる体」
 花王antuプロジェクトの共同開催の一コマである。
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1 コメント

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Unknown (ネコ)
2005-11-21 09:19:05
河合隼雄さんて、本職は臨床心理学者ですよね。霊長類の研究をしてるのは、お兄さんの雅雄さんでしたか。一瞬「猿人へのいざない」かと思っちゃいました。「艶人」って、羽鳥先生のことですよね!

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