羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

I LOVE YOU

2010年09月30日 09時47分06秒 | Weblog
 それは今朝のことだった。
 今週で終わるテレ朝の‘やじうまプラス’から流れてきた、歌。
 生前、ファンではなかったが、時々、この歌は耳にしていた。
 10月からオンエアされるコマーシャルが流され、そのなかで歌われた曲に聞き入ってしまった。
 あの‘いいちこ’のときもそうだった。坂本冬美の歌に聞き入ったように。

 今度の曲も、なんともいいようのない情感がある。亡くなった人への届かぬ思い。残された者の寂しさ。
 幼くして父を失った若者の歌からは、弱きものへ‘それでも生きよう’というメッセージが伝わってくる。
 片付けの手を休め、立ちすくんだ。胸の奥から込み上げるものがあって、目頭があつくなった。こんな心情になるなんて、はじめてのこと。
 
 存在が、そのままたまらなく愛しくて、たまらなく憎くて、たまらなく哀しくて。
 仰々しく謳いあげる歌の力ではなく、一人の人に深く語りかけることによって生まれる歌の力を感じた。

 思わず書き留めてしまった名、それは尾崎裕哉。尾崎豊の長男らしい。父の曲をカバーした若者は21歳になった、とアナウンサーが語った。

 これからこのコマーシャルが流れると、私は、立ち止まって聞き入ってしまうだろう。たぶん。
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