羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

2020年特別な夏

2020年08月03日 09時24分36秒 | Weblog

不思議な感覚のまま、お盆を迎えそうだ。

時間を巻き戻すことができれば、2020年の一年間はなかったことにしたい、と思ってしまう。

梅雨明けも遅く、ようやく夏の太陽を拝んでいるが、心は今一つ晴々しない。

自粛、自粛、自粛から、いつの間にか「自衛」だそうだ。

その言葉通り、昨日の午後の総武・中央線の乗客はまばらだった。

新宿駅も行き交う人は少ない。

電車の中も、改札口も、西口交番前の広場も、ちらほら程度の若者を見かけるだけ。

目を凝らしてすれ違う人に、自分と同年代・70代と思しき人には出会わなかった。

60代は、50代は、とマスクから出ている顔の部分や歩き方をみていたが、この年代も皆無だった。

かつての賑わいはどこへ・・・・雑踏という言葉は死語になりそうな気配が漂っている。

 

西口地下道を抜けて、朝日カルチャーセンターのある高層ビル群の住友ビルに入った。

新しく完成した「三角広場〜西」からピアノの音が聞こえてきた。

誰でもが自由に弾くことができる。

曜日や時間帯によっては、若い女性ファンを従えてYouTubeにアップするための撮影をしながら、自慢の腕を披露する男性ピアニストが列をなしていることもある。

昨日は、地味な感じだったのもコロナ自衛の影響か、などと音楽を背にしながら教室に向かった。

 

講座は3月分の補講期間が終わって、実質7月期〜9月期の始まりである。

新しい方はいらっしゃらない、と思っていたら、若い男性が一人、新しく入っていらした。

中国武術を学んでいらっしゃるという。なかなか筋のいい方だった。

 

「高齢の母がおりますから、県境を超えるのは控えようと思って、お休みします」

そういった連絡もいただいている。

他にも8月は通いきれないないので・・・・とか。

なかなかに厳しい状況ではあるが、「ソーシャルディタンス」とやらが十二分に取れる人数で、空間的にも時間的にもゆったり感を持って体操しているうちに、2時間はあっという間に過ぎてしまった。

マスク装着でも苦しくないように、無理をしないこと、難しいことは考えないで、お互いに笑顔をたやさず、からだを動かしていただこう、と心がけていた。

多少の不自由さはぬぐえないけれど、フェースシールドをつけて話し、動くことにも慣れてきた。

とはいうものの恨めしい気持ちが全くない、といったら嘘になる。

リアルレッスンができるだけでありがたい、と思っている。

 

高円寺お蔵スタジオからの「野口体操ch」や「オンラインレッスン」配信も加わって、むしろ充実感すら得られている2020年の夏である。

これからどうなる、という不安が常につきまとう日常。

私もコロナに感染するかも・・・・という漠然とした恐れを消すことはできない。

それでも長年同じ場所で体操をともにしている方々に出会って、無事を確かめられることに、どれほど救われただろう。

 

2020年 特別な夏

暑中お見舞い・コロナお見舞い申し上げます。

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