羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

違和感

2006年02月23日 13時16分11秒 | Weblog
 今週、月曜日、夜のことだった。
 いろいろな仕事も終えて、ちょっと斜めに横になって、なんとはなしにトリノ中継を見ていた。で、途中で姿勢を変えようと上体を起こしたところ、背中に違和感を持った。
 胸椎といっても腰椎にちかいところ、右側だった。
「ドッキ! これはまずい」
 最近、忙しくて体操がおろそかになっていた生活を振り返る。
 その上、今年の寒さもかかわっているし。それにあの本の整理で、普段使わない筋肉を使ったのかしら? などと思い当たる節を頭の中で並べてみる。
 そんなことをしてみても、無駄なのに。その晩は、とにかくお風呂にも入らずに、寝てしまった。
 
 翌日は、レッスンが午前中から入っていた。
 朝、起き上がって、恐る恐る調子をみる。
「すこしの違和感は残っているみたい。筋繊維にして数本かな?」
 つぶやきながら、仕度を済ませた。
 
 ところがレッスンが始まってみると、まったく問題なく動くことができた。
 そして帰宅したときには、治りきっていた。
 いったい、あれはなんだったのか。

 今朝、出先で何気なく聞いていたラジオに、ひきつけられた。
 野球の選手を辞めて解説者になった人の話だった。
「現役のときは、朝起きたときに、最初にやることは、からだの調子をくまなく、探検することです。たとえば頸を寝違えていないか、足は大丈夫か、とかネ。ところが解説者になってから、そうした点検をしなくてすむのが、なんだかホットしましたね。多少、寝違があっても、まぁ、仕事には差支えがないわけで……」

 たしかにスポーツ選手に限らず、身体運動を伴って仕事をする人は、ごく小さな違和感もほうっておけない。それくらいからだのコンディションを整えることは、大変なのだと思いながら人ごとではなく話を聞いていた。
「その話、よくわかります」
 思わずラジオに向かって話しかけてしまった。

 今回は、大事に至らなくてよかった、と胸をなでおろしている。
 今更いうまでもなく、やっぱり、からだは大切だ。
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