羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

『困ったときのネット検索』

2011年07月16日 08時27分48秒 | Weblog
 このブログでもときどき話題にあげている近藤早利弁護士が、他の専門が異なる四名の方々と便利な本を編まれた。
〈住生活、家族、お金と資産形成、悪徳商法、老後の生活、相続と遺言、犯罪と警察、職場、ビジネス、災害〉
 10項目にわたってオススメサイトを紹介する便利な本である。

 実際問題として、困った時に弁護士さんをたずねるには抵抗がある。といって身近に相談に乗ってもらえる人は少ない。たとえ乗ってもらっても、適切なアドバイスが受けられなかったり、逆の立場に立った時など適切なアドバイスがあげられないことも多い。
 で、一人で悩むうちに時間ばかりが過ぎていくのが実情だろう。

 そんな時に“検索”、と思い立っても、その中には危ないものも潜んでいるかもしれない。そもそもよく分からないことを検索するのだから、どれを選びどれを選ばないか、その判断を下すことは難しい。

 そんなときこの一冊は便利そうだ。まず、当たりをつけて、“自分の中を整理することが肝要”、と、心得を教えてくれる。
 とても簡潔明瞭・的確なコメントに、サイトのアドレスが載っている。
 Webキューレター本である。
 このキューレターの仕事は、検索以上の内容を示すところに命がある。それができるという人は、それぞれの道の専門家であり、且つ仕事としての経験を積んでいることが条件になる。そこに信頼が生まれる。
 キューレターと言えば、美術館などが最初に思い浮かぶ。専門職としてのキューレターに、案内してもらえると美術の楽しみも味わいもより深くなるわけだから。

 ところでこうした新しい本の試みには、相当なご苦労があったことと推察。
 なにしろパラパラとめくるだけで、人間の一生が見えるから面白い。そしていくつかは対処しなければならない出来事に遭遇するのが、社会生活をする者の定めのようだ。これからの私にも知っておきたい項目などが見つかった。
 そこでお願い。
 紙の本でチェックをいれ、実際に検索するには電子書籍もあったら、クリック一つでそこにとべるのになぁ~。二冊目を自炊してiBooksにいれたとしても、クリックひとつで飛べないですよね?
 別立てて出版してもらうしかないのかも。
 
『弁護士イチオシ! 困ったときのネット検索 身近な近隣トラブルから予期せぬ自然災害まで。』三省堂 です。
コメント (2)
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