電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

LPレコードを選ぶと昔からおなじみの曲になる

2021年09月15日 06時00分49秒 | クラシック音楽
簡易なデスクトップPCオーディオに、同様に廉価なレコードプレーヤーを接続してから、気分によりLPレコードを手にする機会が増えました。不思議なことに、CDを探すときには有名名曲よりもあまり聴く機会の少ない曲を選ぶことが多いように感じますが、LPレコードを棚中から選び出すときには、どうしても昔なじみの曲、演奏、録音になりがちと感じます。例えばプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲であれば、アイザック・スターン(Vn)、オーマンディ指揮フィラデルフィア管によるCBS-SONY盤(SONC-10400)になるように。



これは、おそらく学生時代〜就職したての若い頃、けっこう苦労して集めたLPレコードを何度も繰り返し聴いていた経験が無意識の中に沈殿し、LPレコードの棚を眺めている間に当時の記憶や気分が蘇ってくるためなのかも。ただし、実際にLPレコードを手にした時、当時住んでいたアパートの周辺の景色や地理などが、実はかなり曖昧なものになってしまっていることに気づいてしまうこともあります。覚えていたつもりでも、実際は忘れてしまったことが多いのだろうなあと思わずにいられません。人間の記憶の不思議さというか、LPレコードを聴きながら、半世紀も前のことをいろいろ思い出すことがあることのほうが、むしろ驚くべき事態なのかもしれませんが。



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カラフルで便利な小型付箋が残り少なくなってきた

2021年09月14日 06時00分35秒 | 手帳文具書斎
定年退職する前、まだ長距離通勤の頃に、途中のコンビニでトイレ休憩をすることがありました。利用させてもらったお礼に、なにがしかの買い物をするようにしていましたが、ある日たまたま目についたのが小さな付箋です(*1)。図書館等から借りて読んだ本には書き込みができませんので付箋に書き込みますが、例えば購入したばかりの『きょうの料理』をパラパラと眺め、材料もあるし作ってみたいページに付箋を貼るというようなときには、この小さな付箋が重宝です。

大げさでない、ちょっとした心覚えに、目立つように印をつけておくというような用途に適したもので、持ち運べるのもポイントが高いものです。住友スリーエムのポストイット、こんど行きつけの文具店の付箋コーナーで探してみましょう。


(*1): トイレ休憩時のお買い物〜メモ帳と付箋〜「電網郊外散歩道」2012年9月

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ニラレバ飯、ニンジンとピーマンのきんぴら〜近ごろ作ってみた料理

2021年09月13日 06時00分53秒 | 料理住居衣服
あいかわらず、ときどき料理を作っております。妻が忙しいときは夕飯を、あるいは昼に一品を追加したりします。コンピュータ関係の雑誌を買わなくなってからだいぶたちますが、その割には『きょうの料理』を愛読していますから、雑誌を全く買わなくなったわけではないのです。

まずは、某日のメニュー「ニラレバ飯」です。だいぶ前に、妻が具合が悪くなったときに作った(*1)のが最初で、その後ときどきリクエストされます。今回は豆もやしがなかったので少し見た目が変わりましたが、要するにレバーだけだと妻が食べられないけれど、豚肉と半々にして炒めると食べられるというところがポイント。




次は、一品追加の例です。採れたてのニンジンとピーマンを使ったきんぴらです。最初にニンジンを炒め、ピーマンを加えて軽く炒め、味付けはめんつゆで。仕上げに白ごまとかつお節を使いました。





いずれも料理ノートに材料や作り方を書き留めていますので、リクエストがあればいつでもお応えできるという態勢です。家庭の平和は、かくのごとく保たれる、とかのアリストテレスも言っておりまする(^o^)/usoda〜

(*1): 忙しい週末〜「電網郊外散歩道」2006年2月

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野菜作りはまだまだ二年生〜サトイモの土寄せなど

2021年09月12日 06時00分34秒 | 週末農業・定年農業
よく晴れた土曜日は、朝から農事実行組合の草刈りに出役。午前6時から1時間ほどの作業ですが、けっこうな距離を歩く上に、農業用水路の斜面の草を動力刈払機で刈り取る作業ですので足場が悪い上に滑りやすく、足腰にかなりの負担がかかります。



作業が終了して解散した後、せっかくの涼しい時間帯ですので、7時〜8時過ぎまで、草ボウボウに荒らしてしまっていたサトイモ畑の黒ビニル・マルチを剥がして土寄せを行いました。一昨年に退職して勤め人から職業が「農業」になりましたが、昨年はピンチヒッターで勤め人の週末農家に逆戻り。いわば、今年は野菜作り二年生です。昨年までは老母の話を聞いて言われたとおりに作業するだけでしたので、サトイモ栽培のポイントがよくわかっていませんでした。連作障害に敏感だということで、毎年別の場所に植えてはいますが、桃の出荷が終わってリンゴの収穫までの間を活かし、サトイモ栽培のポイント(*1)を調べてみました。それによれば、

  • サトイモは種イモよりも上部の空間に子イモが形成されるため、土寄せ作業が大事である。
  • 乾燥に弱く、生育ざかりの夏季の水やりが重要。
  • 葉の枚数が5〜6枚になったらマルチを外し、追肥と土寄せをする。7月中旬〜8月上旬を目安に、再度追肥と土寄せをする。
  • 収穫は葉が自然に枯れる10月上旬〜11月上旬だが、霜に弱いので必ず遅霜前に収穫する。

ということだそうで、マルチを外すのも土寄せも、今頃ではどうやら遅いらしい。昨年まで、小芋が痩せている理由がわからなかったけれど、それは土寄せをしていなかったからだな。なるほど。今頃になって土寄せをした効果があるのかどうか、来月下旬の収穫時に確かめてみましょう。それはそれで、貴重な実験かもしれませんし(^o^)/

果樹の作業にかまけて、どうしても野菜畑のほうが手抜きになります。自宅裏の畑はまだ妻が管理していますので維持できていますが、こちらのサトイモ畑は少し離れた場所にあるせいで、草の成長に負けて荒れがちになります。このへんの作業日程も、来年はもう少し工夫が必要です。

(*1): サトイモ 土寄せをしっかり、適切な水やり重要〜山形新聞「みんなの家庭菜園」



朝からしっかり働いたせいで、朝食後はバタンキュー、一眠りしようと思ったら、目が覚めたのが午後2時過ぎでした。まだまだ日差しが強く暑い午後は、簡易なデスクトップ PC-audio で音楽三昧となりました。ブルックナーの交響曲第7番、カール・シューリヒト指揮ハーグ・フィルなど。

Bruckner: Symphony No. 7, Schuricht & HaguePO (1964) ブルックナー 交響曲第7番 シューリヒト


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桃の樹1本あたりの収穫個数を概算してみると

2021年09月11日 06時00分42秒 | 週末農業・定年農業
農協へ出荷した桃のデータが出揃いましたので、今年の概要をまとめてみました。今年の川中島白桃は、大玉と中玉、小玉の比率はそれぞれ 29%、55%、16%となり、着果管理に力を入れるようになった昨年と比べて、大玉が微減、中玉が微増、全体としてはおおむね同等〜やや小さめの収穫という結果となりました。



7月の猛暑で、仕上げ摘果が充分でなかったことが影響したのと、やはり7月下旬から8月にかけての水不足で、実の成長が抑制された面がありそうです。

トータルの出荷量は、今年初出荷となった「あかつき」が加わったこともあり、昨年比で倍増しました。出荷金額も、「あかつき」「川中島白桃」を合算して、約25%増加しました。ということは単価が下がったということになりますが、むしろ昨年の高価格が異常なのであって、一昨年までの平均と比べればそれでもずいぶん良好な結果でした。



ところで、桃の樹1本あたり、個数で言えばどのくらいの収穫量になるのだろうか。単純に計算してみるとこんなふうになります。

  • 桃の樹1本あたりの収穫量=出荷量÷本数 で計算してみると、約75kg/本 となります。
  • 桃1個あたりの重さが平均して 250g くらいだとすると、75kg÷0.25kg=300個 となります。 少し大きめのLサイズで1個300gとすると、75kg÷0.30kg=250個となります。
  • つまり、桃の樹1本から、単純平均して約250〜300個の桃が収穫できたことになります。
  • これは、傷などで出荷できない「はね桃」を含まない数ですので、実際はこれよりも何割か多くなります。

我が家の場合、川中島白桃は亡父が植えた20年ものの成木ですが、「あかつき」は私が植えた5年ものの若木です。若木だけを見ると、それでも1本あたり120個以上になりますので、さらに成長する3年後、5年後が楽しみです。

収穫後は、お礼肥といって、気持ち程度に肥料を散布してやります。これが実は来年の実りをもたらす花芽形成に重要な農作業です。朝晩はだいぶ涼しくなりましたので、助かります。

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お試し用ノートが届いた〜「ペルパネプ」と「MDノート」

2021年09月10日 06時00分42秒 | 手帳文具書斎
常用する備忘録ノートの候補として、コクヨの新製品「ペルパネプ」の「ザラザラ」と、もう一つミドリの「MDノート」等を通販で購入し、恒例の裏抜け・裏写りテストを実施しました。その他、印象や感想などをまとめてみました。まず「ペルパネプ」から。

  • 「ペルパネプ」は、紙質はやや厚さを感じるざらざらしたもので、固めでコシもあり、従来のつるつるした薄手のものとは違うようです。
  • 製本は無線とじが基本のようで、寒冷紗を使ったフラット製本ということですが、長期使用してみないと耐久性は不明です。糸綴じの安定感とは違いますので、今使っているキャンパスハイグレード澪のように背糊が剥がれてしまうようなことがないかどうか、興味深いところです。
  • 裏抜けテストの結果、プラチナ古典ブルーブラック(BB)は細字から太字まで all OK ですが、パイロットの青インクは微妙です。普通に使っている分には中字でもぎりぎりセーフですが、ゆっくり強調して書いたり、筆圧をかけたりすると、裏に抜けました。
  • お値段は、A5判のドット方眼(60枚)で 990円、10冊では9,900円

ミドリの「MDノート」は、

  • 紙質はたいへん良好で好ましいもので、裏抜けもなく万年筆インクに適合しているようです。
  • 製本もしっかりしており、パラフィン紙で包まれた印象は素朴で好ましいものです。
  • お値段は、A5判の7mm横罫(83枚)で 880円、10冊では8,800円

紙質の点から見れば、ツバメノートに飽きたときにたまに浮気をするにはいいかもしれない。ただし、横罫の中央の線が太くなっていて、ちょうど1ページが上下に2分割された形です。おそらくは日記のような用途を想定しており、1日26行では多すぎるので2日分に分割した、ということなのかもしれません。残念ながら当方の備忘録はそういった外的な制約は皆無で、2〜3行で終わることもあれば、数ページにわたって摘要を書き抜くこともありますので、無用の配慮ではあります。



うーむ、同じA5判7mm横罫(80枚)でツバメノートの場合は450円+税、100枚でも600円+税ですから、10冊まとめて購入することを考えると、4,500円または6,000円となり、だいぶコストも違います。また、どんな使い方をしても裏抜けの心配がない紙質で、糸綴じの安定感は格別。残念ながらお試し用ノートを購入し使ってみた結果は、コクヨの「ペルパネプ」はやや期待はずれ、ミドリの「MDノート」は紙質には高評価ですが中央の罫線が太くなっている仕様は「余計なお世話」でした。シンプルなデザイン、裏抜けしない紙質、丈夫な製本、リーズナブルな価格と、私の用途にはやっぱりツバメノートが最適のようです。地元のいきつけの文具店に、10冊まとめて注文しておきましょう。そういえば、前回ツバメノートを10冊まとめ買いしたのは2016年9月でした(*1)から、すでに5年前なのですね。

(*1): A5判のツバメノートを新たに10冊まとめて購入する〜「電網郊外散歩道」2016年9月

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『プロコフィエフ自伝/随想集』を読み、いくつかの音楽を聴く

2021年09月09日 06時00分18秒 | -ノンフィクション
音楽之友社から2010年に刊行された単行本で、『プロコフィエフ自伝/随想集』(田代薫:訳)を読みました。伝記的事項については、若い頃に購入した同社『大音楽家■人と作品シリーズ』中の一冊、井上頼豊著『プロコフィエフ』(昭和53年発行第3刷)などである程度は承知しておりましたが、作曲家本人の書いた自伝であればそれは興味を惹かれます。本書の内容は、タイトル通り「自伝」と「随想集」に分かれており、前半の自伝については、

I. 幼少時代
II. 音楽院を終えて
III. 外国での年月
IV. 母国への帰国後

となっています。「母国への帰国後」については、完全にソ連に帰国定住した1936年あたりまでの内容となっており、「アレクサンドル・ネフスキー」の音楽あたりまでですので、後年の作品についてはもちろん言及はありません。それでも、「無邪気な悪ガキ」的な雰囲気は充分に感じられる内容、書き方です。

随想集で特に興味深かったのは、「メロディに終わりはあるか」という考察。有限の音の組み合わせに、いつか終わりが訪れるのか、という問いに対して、まずチェスの指し手について考察し、次に作曲について考察していきます。これは面白かった。

それ以上に興味深かったのは訳者の「あとがき」で、プロコフィエフの最初の夫人リナが逮捕され労働キャンプに送られた経緯について、息子スヴャトスラフ・プロコフィエフに尋ねた内容でした。リナはスペイン人とポーランド人のハーフで、スペイン生まれアメリカ育ち、1923年にドイツでプロコフィエフと結婚、モスクワで生活していても夫の助言を入れず外交官の知り合いと友人関係を続けていたために1948年に偽りの電話で外に呼び出され、スパイ容疑で逮捕されて労働キャンプに送られたようです。このときプロコフィエフとリナは別居して七年になっていたそうで、母と暮らしていた二人の息子は父親に相談に行きます。ところがリナを助けたいと思っても、プロコフィエフはジダーノフ批判を受けて作品の演奏が禁止され、収入もなく暖房用のオイルも買えない状態で助けようもなかった、というのが当時大学生だった息子の話でした。

うーむ、これはプロコフィエフ嫌いの人がよく言う「最初の妻を当局に売って二番目の妻と結婚した男」という悪評とはだいぶ違うようです。子供たちを追ってヨーロッパに戻ったリナは、ロンドンにプロコフィエフ基金を設立、1989年にリナが死去した際に、彼女が大切に保管していたプロコフィエフの日記、手紙、写真などが発見されたとのことです。貴重な証言だと思います。



本書に登場する曲名も若い頃のものになるのは当然ですが、それでも「三つのオレンジへの恋」「ヴァイオリン協奏曲第1番」「古典交響曲」「ピアノ協奏曲第3番」など、今でもよく聴く音楽です。

Prokofiev: The Love for Three Oranges Suite, Ormandy (1963) プロコフィエフ 三つのオレンジへの恋 オーマンディ

ヴァイオリン協奏曲第1番 - オイストラフ(Vn) コンドラシン指揮モスクワ・フィル (1961)
Prokofiev - Violin concerto n°1 - Oistrakh / Moscow PO / Kondrashin

ピアノ協奏曲第3番 - プロコフィエフ自身のピアノで (1932)
Prokofiev Plays His Piano Concerto#3 in C Major-Op 26


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安価なレコードプレーヤーがもたらす楽しみ

2021年09月08日 06時00分58秒 | クラシック音楽
以前、購入した安価なレコードプレーヤー DENON DP-29F (*1) を、リビングから書斎に移し(*2)てしばらくになります。メインのステレオ装置の方は、CD棚の侵食によりレコードプレーヤーを設置する場所がありませんので、デスクの背面、PCディスプレイの裏側に置いた高さが70cm程度の木製のチェスト(引き出し)の上に置きました。未使用ノート類等がいっぱい入っているここならばかなり重いので安定していますし、常用している簡易 PC-audio 用ミニコンポのアンプ ONKYO CR-555 (*3)に LINE2 へ接続する形で使用できます。Phono 入力を持たない CR-555 ですが、幸いに DP-29F はイコライザー付きですので、スイッチをイコライザーONにすることで普通に RCA ピンケーブルで LINE2 に接続できました。

こんなふうにすることで、

  • PC で YouTube 動画を再生する
  • ダウンロードした音楽ファイルを再生する
  • CD等からリッピングした音楽ファイルを再生する
  • らじる★らじる で NHK-FM 等の放送を流す
  • ミニコンポのCDプレーヤーで音楽CDを再生する
  • LPレコードを再生する

などが可能になります。

小規模とは言え、苦労して集めた想い出深いものも少なくないLPレコードライブラリーから何枚か持ち出してターンテーブル上に載せ、フタをしてから auto start ボタンを押し、デスク前に座ってデスクトップ audio の形で愉しむことができます。この安価なレコードプレーヤーは、再生速度がほんの少し速いらしく、CDを比較するとごくわずかにピッチが高くなるようですが、再生が終わると自動的にアームが元に戻り、回転が停止するオートストップ機能があることが便利です。以前、メインで使っていたパイオニアの PL-25E はマニュアル・プレーヤーでしたので、年を取って物事が億劫になる年代には特に重宝する点です。




NHK-FM「名演奏ライブラリー」の放送がきっかけになって引っ張り出したマグダ・タリアフェロの「フランス近代ピアノ曲集」のLP (エラート RE-1018-RE) を再生していたら、B面の最後、ドビュッシーの「喜びの島」の途中で針飛びを発見してしまいました。そういえば、学生時代の安アパートでぶつけたかなにかして針飛びを生じさせてしまったのでした。残念くやしい記憶をうっすらと思い出し、それもまた一興と苦笑。過日のラジオ放送の記事になんだか力が入った背景には、そんな事情もありました(^o^)/

(*1): リビングのデスクコーナーに簡易型のレコードプレーヤーを設置する〜「電網郊外散歩道」2016年7月
(*2): LPと簡易なレコードプレーヤーは書斎に移したほうが良いのではないか〜「電網郊外散歩道」2017年5月
(*3): デスクわきのPCオーディオのアンプを更新する〜「電網郊外散歩道」2015年4月
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先週の農作業〜野菜苗の植え付けなど

2021年09月07日 06時00分18秒 | 週末農業・定年農業
先週は、桃の収穫出荷で遅れ気味だった野菜苗の植え付けを実施しました。春にはジャガイモの種芋がみごとに売り切れて苦労しましたが、今回はなんとか必要な苗を購入することができました。

  • 白菜苗  @36本×2=72本
  • ブロッコリー苗    5本
  • キャベツ苗(中生新藍)5本
  • レタス苗       6本

あらかじめ耕運機で耕耘し堆肥をすき込んでおきましたので、畝立てからはじめて作業は比較的スムーズに進みました。白菜は計72本、呼んでもいないのにモンシロチョウがさっそく飛んできて卵を産み付けやがります(^o^;)>poripori



作業小屋の物品を片付けていたら、亡父が準備していた寒冷紗を見つけましたので、キャベツは寒冷紗で覆うことにします。ブロッコリーはマルチで、レタスははたして育つものか不安ながら、そのまま植えることとしました。



作業小屋の中には、今年の収穫分の玉ネギとジャガイモが保管してあります。少しずつ自家消費しながら、冬になったら凍結防止対策が必要になるでしょう。忘れないように、覚えておかなければ。





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NHK-FM「名演奏ライブラリー」でマグダ・タリアフェロのピアノを聴く

2021年09月06日 06時00分49秒 | -独奏曲
休日の日曜日、久しぶりにのんびりとNHK-FMを聴きました。「名演奏ライブラリー」、今回の特集は、
ブラジル出身の名ピアニスト、マグダ・タリアフェロです。有名な録音も多くないし、たぶん現代ではあまり有名でない女性ピアニストではないかと思いますが、私にとっては若い頃に廉価盤LPレコード(エラート1000シリーズのRE-1018-RE)でフランスの近代ピアノ音楽を知った懐かしい名前でした。ただし、このLPには曲の解説はあっても演奏家の情報は皆無で、いい演奏だとは思いつつ、ピアニストについてはほとんど知ることはありませんでした。番組は満津岡信育さんの解説で、このピアニストについて初めて知ることになりました。

今回の放送で取り上げられた曲は、

  1. 「ピアノ協奏曲 第5番 ヘ長調 作品103」、サン・サーンス:作曲、(ピアノ)マグダ・タリアフェロ、(管弦楽)ラムルー管弦楽団、(指揮)ジャン・フルネ(29分27秒)、<ユニバーサル UCCP-9367>
  2. 「バレエ組曲「三角帽子」から 粉屋の踊り」、ファリャ:作曲、(ピアノ)マグダ・タリアフェロ、(2分07秒)、<東芝EMI TOCE-15039>
  3. 「スペインの歌 作品232から セギディーリャ」、アルベニス:作曲、(ピアノ)マグダ・タリアフェロ、(2分50秒)、<東芝EMI TOCE-15039>
  4. 「スペインの歌 作品232から コルドバ」、アルベニス:作曲、(ピアノ)マグダ・タリアフェロ、(5分17秒)、<東芝EMI TOCE-15039>
  5. 「「ブラジル風連作」から セレナード弾きの印象」、ヴィラ・ローボス:作曲、(ピアノ)マグダ・タリアフェロ、(5分46秒)、<東芝EMI TOCE-15039>
  6. 「赤ちゃんの一族 第1番「赤ちゃんの家族」から 第7曲「ポリシネル(道化)」」、ヴィラ・ローボス:作曲、(ピアノ)マグダ・タリアフェロ、(1分36秒)、<東芝EMI TOCE-15039>
  7. 「カーニバルの道化師」、ヴィラ・ローボス:作曲、(ピアノ)マグダ・タリアフェロ、(管弦楽)フランス国立放送管弦楽団、(指揮)エイトル・ヴィラ・ローボス、(22分37秒)、<EMI CZS 7 67229 2>
  8. 「「絵画風の小曲集」から スケルツォ・ヴァルス」、シャブリエ:作曲、(ピアノ)マグダ・タリアフェロ、(5分01秒)、<ワーナー WQCC-175>
  9. 「「絵画風の小曲集」から 牧歌」、シャブリエ:作曲、(ピアノ)マグダ・タリアフェロ、(3分27秒)、<ワーナー WQCC-175>
  10. 「「セルダーニャ~5つの絵画的練習曲」から らば引きたちの帰還」、セヴラック:作曲、(ピアノ)マグダ・タリアフェロ、(4分51秒)、<ワーナー WQCC-175>
  11. 「ピアノのために」、ドビュッシー:作曲、(ピアノ)マグダ・タリアフェロ、(12分51秒)、<ワーナー WQCC-175>
  12. 「アラベスク 第1番」、ドビュッシー:作曲、(ピアノ)マグダ・タリアフェロ、(3分31秒)、<ワーナー WQCC-175>

というものです。協奏曲と独奏曲、得意なフランス近代音楽とスペインやブラジルの音楽と、ほぼまんべんなく目配りをした選曲かと思います。

マグダ・タリアフェロは1893年生まれで没年は1986年とのことですから、ジョージ・セルより4歳年長とはいえ、ほぼ同世代です。ブラジルに生まれ、アントナン・マルモンテルとアルフレッド・コルトーに師事し、1908年にパリでデビュー、ガブリエル・フォーレに要望されてその演奏旅行にしばしば同行するなど、フランス音楽の専門家として活躍した人のようです。米国での演奏旅行中に第二次大戦が勃発、主たる活躍の場を母国ブラジルに移しますが、間もなくヨーロッパでの活動を再開、パリ音楽院で指導すると共に、母国に財団を設立して若い音楽家の育成にも力を入れたとのことでした。

このうち、サン=サーンスの協奏曲が1953年のモノラル録音、ファリャとアルベニスの3曲、それにヴィラ・ロボスのピアノ独奏曲が1960年のステレオ録音、作曲者ヴィラ・ロボス自身が指揮をした「カーニバルの道化師」が1951年のモノラル録音、最後のシャブリエ、セヴラク、ドビュッシーが1968年のステレオ録音だそうです。

さすがにモノラル録音は時代を感じますが、意外なほどシャキッとした演奏で、しかも緩徐楽章は味わいがあります。スペイン音楽のほうは低音がボヤけ気味の音でしたが、演奏はリズムの切れ味が良く、最後のフランス近代のピアノ曲は録音もだいぶ鮮明で、感覚的な楽しみも満たされるというものです。いや、むしろ若い頃に廉価盤LPレコードで楽しんだ録音でしたので、格別に印象深く受け止めました。

YouTube に、彼女の演奏するフォーレの夜想曲がありました。
MAGDA TAGLIAFERRO playing Fauré Nocturne n.4 op.36


もうひとつ、実際の演奏の姿が映像として見られます。すごく姿勢が良くて、堂々としています。
Magda Tagliaferro plays Falla - Danza No.1 from "La vida breve"


最後に、92歳のときのドビュッシーの演奏。
MAGDA TAGLIAFERRO playing DEBUSSY POISSON D´OR ( LIVE! 92 y old)


昔、若い頃にLPレコードで親しんだ1970年代前半には、まだ70代で80歳にはなっていなかったのですね。当時は詳しく知ることもできなかった演奏家のことを知ることができ、また実際に様々な演奏に接することができるのですから、時代は変わったことを痛感させられます。

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深水黎一郎『詩人の恋』を読む

2021年09月05日 06時00分23秒 | 読書
読書の秋の手始めに、深水黎一郎著『詩人の恋』を読みました。角川書店刊の単行本で、2020年9月に第1刷が発行されている音楽ミステリーです。本書の構成は、次のとおり。

第1部 杜塞道夫(デュッセルドルフ)1856年秋
第2部 伝記的事実
第3部 奇蹟のように美しい五月に
第4部 手紙
第5部 薔薇に百合 鳩に太陽
第6部 伯林(ベルリン)
第7部 君たちに解るかい この棺桶がどうしてこんなに巨大で重いのか

第1部は、夫R.シューマンが亡くなり、子育てと生活に奮闘するクララ・シューマン一家のもとにJ.ブラームスが訪れ、夫人から脅迫状が届いていることを相談されます。シューマンの歌曲集「詩人の恋」の秘密を暴露する証拠の手紙を三万ターラーで買え、という内容のものでした。ブラームスはクララを安心させ、念のために自分がベルリンに向かうと申し出ます。
第2部は、ローベルトとクララのシューマン夫妻とブラームスに関して、物語に必要な伝記的事実を簡潔に整理したもの。
第3部は、日本の男子高校生が偶然にも「詩人の恋」のCDを購入することとなり、片思いしながら1日1曲ずつ聴いていくという、現実的とは言えない想定の青春モノ。
第4部は、シューマンの秘密の手紙の全文。もちろんこれは作者の創作であって、実在するものではありません。
第5部は、大学公認の混声合唱サークルを舞台にした楽曲の解釈をめぐるやりとりが、顧問の先生を通じてドイツにある自筆楽譜の確認へと発展していく一方で、大学生たちの今風の恋愛模様を描いたもの。
第6部は、ベルリンの古書店で未発表のシューマンの自筆の手紙を目にした私大の独文の准教授が、せっかく入手の許可を得たのに、古書店はテロで焼けてしまうという不運が描かれます。でもなあ、これって、作者による証拠隠滅だよなあ。
第7部、国際的なテノール歌手・藤枝和行と、一回り年下の「芸術探偵」神泉寺瞬一郎による「詩人の恋」の分析です。ここで提示される新解釈がこのミステリーの眼目であって、結末はブラームスに委ねられています。



なるほどね。作家は「詩人の恋」を題材に、ローベルトとクララの夫婦とブラームスのエピソードを織り交ぜながら、伝記的事実といくつかの創作と楽曲の解釈を材料にピースを作り、ジグソーパズルのような作品を作り上げたのだな。長短さまざまな文章を読んでいくと、やがてパズルがぴたっと合わさったときのような興奮が得られる、という仕掛けのようです。自分がこういう解釈をどう思うかは別として、本書をきっかけに久々に R.シューマン「詩人の恋」を聴き直し、あらためて「いい曲だなあ!」と感嘆するばかりです。

YouTube より、フィッシャー・ディースカウ(Bar)とイェルク・デムス(Pf)による1957年の録音。
Schumann - Dichterliebe - Fischer-Dieskau / Demus


こんどはテノールで。フリッツ・ヴンダーリッヒ(Ten)とヒューバート・ギーセン(Pf)、1965年。
Fritz Wunderlich - Dichterliebe (Robert Schumann)


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コーヒーと甘味〜傷みはじめた残り桃を上手に食べるには

2021年09月04日 06時00分18秒 | Weblog
先日、我が家の桃の収穫出荷作業がぜんぶ終わりました。8月初旬の「あかつき」から、少し間を置いて8月下旬の「川中島白桃」まで、非常勤の仕事をしながら、かつお天気の様子を見ながらの約二週間。サクランボが霜の害等で不作だっただけに、今年は特に頑張りました。さいわいに桃の開花に霜の害は少なかったようで、出荷量は昨年の2倍に増えました。これは、7月の猛暑で仕上げ摘果が不充分になり、小さめのものが多くなったという理由もあります。まあ、詳しくは農協から伝票がみな戻ってきてから分析することにしましょう。まずは、コーヒーで一服。

どっさり残った桃を、毎日のように皮をむいて食べていますが、傷みはじめた残り桃を上手に食べるには、いろいろなやり方があります。コンポートにしたり「桃のヨーグルト」(*1)にしたりというのは定番ですが、今回はフルーツみつ豆の増量という奥の手で(^o^)/



榮太郎本舗のフルーツみつ豆を器にあけ、これに皮をむき傷みはじめた箇所を取り去り、良好な部分だけを載せて増量します。これが実に美味しいのですよ(^o^)/ ブラックコーヒーにぴったりです。少し甘すぎると感じることもあるみつ豆ですが、桃の増量でごまかされるようです。

(*1): 桃は食べ飽きない〜「電網郊外散歩道」2019年9月、意識して桃を管理するようになった頃、今年もずいぶん桃を食べた〜「電網郊外散歩道」2013年9月

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お試し用に、使ったことのないノートを注文してみる

2021年09月03日 06時00分52秒 | 手帳文具書斎
備忘録ノートとして今まで使ってきたのは、コクヨのキャンパスノート、同ハイグレード澪、ツバメノートの三種類です。キャンパスノートも、前のデザインのものまでは紙質も一定のレベルを保ち、万年筆インクも裏抜けしにくいものだったのですが、現行デザインの製品、とくにドット罫線のものは、残念ながらプラチナ社の古典ブルーブラックを除き、多くのインクが盛大に裏抜けしてしまうようになりました。そこで、しばらく前にハイグレード澪を10冊まとめ買いしておいたものを使っていますが、まずまずではあるものの、ツバメノートの紙質と比較すると、やはりシャープペンシルやボールペンを想定したものではないかと感じてしまいます。結局、中字の万年筆で安心して書くことができるという意味で、いまのところ一番信頼度の高いノートはツバメノートということになりますが、これに対抗できるノートの候補を探しておきたいと考えています。

そうは言っても、ツバメノートに対抗できる紙質のものというとライフの製品(*1)あたりしか使ったことがないので、お試し用に、今まで使ったことのない製品を注文してみようと考えました。まずは、発表はされたけれども当地の文具店ではまるで姿を見たことがないコクヨの「ペルパネプ」(*2)でしょうか。気に入れば当地の文具店からまとめ買いをするところですが、さてどうか。もう一つ、ミドリのMDノート(*3)も加えてみましょう。ためしに1冊だけ購入するのなら、某密林に注文するのが手っ取り早いでしょうから、ついでにロディアのマウスパッド型のメモパッドも追加しました。近日中に届く予定、どんなノートなのか、楽しみです。

(*1): ライフ社:ノーブルノート
(*2): コクヨ:ペルパネプ・シリーズ
(*3): ミドリ:MDノート・シリーズ

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読書の秋を準備する〜どのくらい読めるかな?

2021年09月02日 06時00分43秒 | 季節と行事
日一日と秋の気配が強くなってきています。朝の気温はすでに20℃を切っており、夜でさえも室内で25℃を下回ります。一番過ごしやすく、快適な時期でしょう。ふだんの農作業と非常勤の仕事はまだ続きますが、夜は本を読む時間が増えるはず。とりあえず、何冊か準備しておきましょう。



このうち、深水黎一郎『詩人の恋』は、R. シューマンの歌曲集「詩人の恋」にからむミステリー調の作品のようで、面白そうです。実際に、フィッシャー=ディースカウの録音を聴きながら、読み進めてみたいものです。もう一冊、プロコフィエフの自伝も、音楽を聴きつつ読み進めるにはいいかもしれません。『群像』は新人賞および芥川賞受賞作、石沢麻依『貝に続く場所にて』あたりかな。



もしアホ猫母娘が存命なら、「石頭のご主人がアクタガワ賞だのナオキ賞だのはチャンチャラおかしい」と笑われた(*1)ことでしょうが、それはともかくとして、読書の秋にふさわしい読書に浸りたい気分は、視力と気力が許す限り、何歳になっても大切にしたいものです。

(*1): アクタガワ賞とナオキ賞〜「電網郊外散歩道」2012年2月
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いつものパスタにミョウガと青しそを添えてみた

2021年09月01日 06時00分02秒 | 料理住居衣服
先日は、麺つゆをトマトジュースで割った素麺という不人気メニューで家族の評判を下げたため、こんどは定番のパスタで失地回復をはかりました。要するに、椎茸と万願寺唐辛子を使ったいつものピリ辛パスタ(*1)にミョウガと青シソを添えてみたものです。



うん、これなら老母と妻と、長年にわたり台所を守ってきたツワモノの評価を得ることができるでしょう。デザートには、もちろん季節の味「川中島白桃」。どっさり皮をむいて、食べ放題です。

(*1): 豚肉とマッシュルームとリンゴのピリ辛パスタを作る〜「電網郊外散歩道」2019年12月、あるいは ある日の昼食〜椎茸とピーマンのパスタにスモークサーモンを添えて〜「電網郊外散歩道」2021年4月

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