電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

LPレコードを選ぶと昔からおなじみの曲になる

2021年09月15日 06時00分49秒 | クラシック音楽
簡易なデスクトップPCオーディオに、同様に廉価なレコードプレーヤーを接続してから、気分によりLPレコードを手にする機会が増えました。不思議なことに、CDを探すときには有名名曲よりもあまり聴く機会の少ない曲を選ぶことが多いように感じますが、LPレコードを棚中から選び出すときには、どうしても昔なじみの曲、演奏、録音になりがちと感じます。例えばプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲であれば、アイザック・スターン(Vn)、オーマンディ指揮フィラデルフィア管によるCBS-SONY盤(SONC-10400)になるように。



これは、おそらく学生時代〜就職したての若い頃、けっこう苦労して集めたLPレコードを何度も繰り返し聴いていた経験が無意識の中に沈殿し、LPレコードの棚を眺めている間に当時の記憶や気分が蘇ってくるためなのかも。ただし、実際にLPレコードを手にした時、当時住んでいたアパートの周辺の景色や地理などが、実はかなり曖昧なものになってしまっていることに気づいてしまうこともあります。覚えていたつもりでも、実際は忘れてしまったことが多いのだろうなあと思わずにいられません。人間の記憶の不思議さというか、LPレコードを聴きながら、半世紀も前のことをいろいろ思い出すことがあることのほうが、むしろ驚くべき事態なのかもしれませんが。



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