電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

近頃の「睡眠の音楽」と「目覚ましの音楽」

2011年10月16日 06時01分47秒 | クラシック音楽
眠りにつくとき、枕元で静かに音楽を流します。すると、コンピュータのプログラムを考えつづける時のような論理的思考のこわばりがほぐれ、すうっと気持ちよく眠れる経験を何度もしています。こんなときは、ボロディンの弦楽四重奏曲など、静かで幸福な音楽がよろしいようです。今は、枕元のラジカセにフランクのヴァイオリン・ソナタを入れており、スリープタイマーをセットして、これを聴きながら眠ってしまいます。実に気持ちよく眠れます(^o^)/

逆に、いま目覚ましがわりに使っているのが、J.S.バッハの「フーガの技法」。リステンパルト指揮ザール放送室内管の演奏は、不思議な抽象性が、再び眠りに就くのを許しません。こちらはMDでセットしており、いちいちCDを取り替える必要はない形になっています。

こういう用途には、MD/CDラジカセが便利です。オーディオ的にあまり立派すぎると、逆に眠れませんし、いかにもラジオから聞こえてくるような音の方が、落ち着いて眠れるようです。このあたりは、ラジオに親しんだ期間の長い世代の特徴でしょうか。
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2012年の月間ダイアリー・リフィル

2011年10月15日 06時05分11秒 | 手帳文具書斎
ここしばらく使っているダイアリー・リフィルは、Bindex の 月間ダイアリー1 というタイプです。商品番号No.041という製品で、2013年1月31日まで記入することができます。このダイアリー・リフィルは、次のような点でGoodだと感じています。

(1) 時刻表示が午前7時から午後9時まであり、実用的。
(2) 土日祝日が色分けされるので、わかりやすい。
(3) 12時と18時のラインは、午前と午後と夜の区別が一目でわかる。
(4) 少なめの予定であれば、十分に実用的。多いときはデイリーを併用する。
(5) 毎年同じものを継続できるのがありがたい。定番のよさがある。
(6) 504円と比較的安価である。

本当は、これで3月まであるとよいのですが。

もう一つの写真は、リフィル印刷用の寸法を自分で記入したものです。用紙サイズは 2L判 と無印良品のノートパッドに合わせています。



これも、最近ずっと重宝しているデータです。
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ファリャ「三角帽子」を聴く

2011年10月14日 06時04分24秒 | -オーケストラ
最近の通勤の音楽は、室内楽から一転して、マヌエル・デ・ファリャのバレエ音楽「三角帽子」等を聴いております。もともとはバレエのために書かれた音楽らしく、舞台効果を高めるように工夫されているようです。アンセルメやエンリケ・ホルダなどによる録音が思い浮かびますが、今回取り上げたのは、ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス指揮フィルハーモニア管弦楽団によるEMI盤です。

このバレエがどういうあらすじのものなのか。Wikipedia(*)によれば、見た目は悪いが働き者の粉屋と美人の女房が、好色な代官を、なんとかかんとか撃退するというお話のようです。音楽は、次のとおり。

【第1部】
1. 序奏
2. 午後
3. 粉屋の女房の踊り(ファンダンゴ)
4. ぶどう
【第2部】
5. 近所の人たちの踊り(セギディリア)
6. 粉屋の踊り(ファルーカ)
7. 代官の踊り
8. 終幕の踊り(ホタ)

出だしのティンパニの連打、ファンファーレ、カスタネットの連打と「オーレ、オーレ」という掛け声など、まるでスペインの闘牛場のような雰囲気です。いや~、スペインに生まれなくて良かった(^o^)/
こんな雰囲気で煽られたら、柄にもなく蛮勇を奮って、危険に向かって突っ込んでいきそうです。音楽を聴いてワクワクするのはいいですけどね~(^o^)/

(*):三角帽子(ファリャ)~Wikipedia

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山形県立博物館で「出羽国成立以前の山形」展を見る

2011年10月13日 06時01分35秒 | 散歩外出ドライブ
先の日曜日、山形県立博物館で、「出羽国成立以前の山形」展を見ました。来年の2012年は、西暦で言えば712年に出羽国ができてから1,300年の記念年ということで、出羽国成立以前、すなわち旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代などの山形の姿を、考古出土品で一堂に展示したものです。

会場に入ると、一際目を引いたのが、今年あらたに国指定重要文化財に指定された、最上町水木田遺跡出土の縄文土器群でした。写真左側のチラシに見えるような、小さい子供の背丈ほどもあるような巨大な縄文土器が、ずらりと並びます。舟形町西の前遺跡から出土した「東北の縄文ヴィーナス」とも呼ばれる西の前土偶も、この期間は実物が展示されているようです。ほかには、福島県や宮城県の出土品を中心とする東北大学の所蔵重要文化財もずらりと並び、南東北の考古重文のオンパレードといった感じです。

長い縄文時代が続いた後に、なぜか短い弥生時代を経て国家が誕生し、日本列島を支配するようになる頃、山形にも古墳時代があり、豪族がいたのでしょうか、環頭の太刀なども興味深いもので、思わず古代史の世界に遊ぶことができました。

参考までに、図録(写真右側の冊子)を購入してきましたが、立派な写真と解説が並ぶ図録はなかなか充実したもので、読み応えがあります。県立博物館40周年記念展という位置づけで、期間は平成23年10月8日(土)~12月11日(日)だそうです。

(*):高速道路や山形市西部から車で山形県立博物館へ行くルートは、ここを参照~「電網郊外散歩道」2010年10月
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つつがなく

2011年10月12日 06時02分46秒 | アホ猫やんちゃ猫
あのね、うちの奥さんったらね、アタシの顔を見るとすぐに、

「あーら、マメちゃん、今日もつつがなく、みだぐない(*)わね~」

なんて言うのよ!レディに向かって、ひどいと思わない?メーヨキソン、猫権の侵害だわ。いくら毎日エサをくれるからって、もう少し言い方があると思うわ~。ところで、「つつがなく」って、どういう意味?

おや、アホ猫よ、今日はずいぶんご機嫌ななめだね。「つつがなく」っていうのはね、お前が子猫のころ、筒の中に入ってぎゃあぎゃあ泣いていたからだよ(^o^)/

え~っ、ウソでしょ、ウソ!アタシはぜ~ったいそんなことしてないもん!

あはは。ウソでした。「つつがなく」っていうのはね。昔はツツガムシに刺されて病気になると、すぐ死亡してしまったので、ツツガムシ病にもならず健康で、っていう意味で使ったらしいよ。ところで、猫はツツガムシ病にならないのかい?いくらヤブを通り抜けてきても、お前は丈夫だよね。

フン、猫のツツガムシ病なんて聞いたことないわ。なんてったって、アタシは最強よ!

(*):みだぐない=山形弁で「みっともない」の意味。
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「Bun2」の10月号を入手する

2011年10月11日 06時04分24秒 | 手帳文具書斎
行きつけの文具店で、ステーショナリー・フリーマガジン「Bun2」の10月号をもらってきました。隔月の発行で通巻38号となる今号の特集は「進化する手帳」というものです。編集部おすすめの注目手帳として、ノート型のビジネス・ダイアリーがいくつか紹介されています。キャンパス・ダイアリーのミニ版というのも、ノート+カバーというトレンドの派生型でしょう。ふつうの手帳でもない、システム手帳とも異なる、ノートの親しみやすさをねらったものでしょうか。その他には、「オトナカワイイ」手帳や「就活手帳」などの紹介がありますが、このへんは中年オジンには縁の薄いものです。



特集以外で興味深かったのは、2011年Bun2大賞の候補の顔ぶれです。私が今年購入した文具で候補に上がっているのは、どうやら三菱鉛筆の「ピュアモルト・ジェットストリーム・インサイド」のみ。世間的なインパクトでは、「ショットノート」あたりが注目株なのでしょうが、これは iPhone ユーザー以外にはあまり影響がないのかも。著名スポットよりも郊外散歩が得意な当方には、むしろカバーノートに付けられる「ペンジャケット」あたりが、文具周辺の話題として興味深いものです。

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山形弦楽四重奏団第41回定期演奏会でハイドン、モーツァルトと壺井一歩作品を聴く

2011年10月10日 14時05分08秒 | -室内楽
よく晴れた日曜日、本当は週末農業日和なのですが、大学の同窓会の案内状を準備する仕事があり、住所変更の点検をして、往復はがきに差し込み印刷を行いました。なんとか準備が完了して、メール便で送ろうと思ったら、近所の取次店が休みです。しかたがありませんので、午後に出かけるときに送ることに。

そんなこんなで午後になり、妻と県立博物館へ出かけました。先日、開展したばかりの「出羽国成立以前の山形」展です。たいへん興味深い展示の話は別の機会に譲ることにして、ゆっくりと文翔館議場ホールに向かい、山形弦楽四重奏団の第41回定期演奏会の開演を待ちました。早めに入場しましたので、前部中央に近い、いい席に座ることができました。



プレ・コンサートは、アンサンブル・とも'ズ=茂木智子(Vn)・田中知子(Vla)のお二人で、ミヒャエル・ハイドンの「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第三番」です。ハイドンの弦楽四重奏曲全曲演奏を目指す山形弦楽四重奏団のプレコンサートということもあってか、楽しくチャーミングな同曲を、シリーズで演奏されているようです。平日だと、仕事の関係で開演ぎりぎりに滑り込むことが多いため、こうしてゆったりとプレコンサートを楽しめるのは大変ありがたい。

さて、本日の解説は、チェロの茂木明人さんです。本日の曲目について、ハイドンの弦楽四重奏曲作品33-5ト長調と、モーツァルトの弦楽五重奏曲第六番、そして壺井一歩さんの弦楽四重奏曲第一番であることを紹介します。作曲者の壺井一歩さんは、昨年1月の山響第202回定期演奏会で「はるかな祭と海」が取り上げられた(*1)ばかりです。茂木さんが「今日は、作曲家ご本人がこの会場にいらっしゃってます」と紹介したら、お隣の方が立って挨拶されました。なんと、壺井さんご本人と隣席になったのでした(^o^)/wa-o

茂木さんと壺井さんの会話は、音大の作曲科というものがどういうものか知らない、実験に明け暮れる理系の学生生活の経験しかない当方には、まるで未知の領域。大学や先生によっては、12音の曲しか認めないとか、調性を持った曲を書くことを許容するかどうかなど、なんだか昔の徒弟修行のようなすごい世界みたいです(^o^)/

トークの後、四人のメンバーが登場。ステージ左から、第1Vnの中島光之さん、第2Vnの今井東子さん。二人とも、衣装は黒を基調にされています。ヴィオラの倉田譲さんは、ブルー系のシャツに紺系のネクタイです。チェロの茂木さんは、ダークグレーのシャツに黄色系の明るいネクタイが似合っています。

最初は、F.J.ハイドンの弦楽四重奏曲Op.33-5、ト長調「ご機嫌いかが?」から。Wikipediaによれば、ロシア四重奏曲第5番と呼ばれることもあるそうな。第1楽章、ヴィヴァーチェ・アッサイ。ハイドンらしい、軽快で明るく爽やかな曲調です。第2楽章、ラルゴ・エ・カンタービレ。演奏しながらいろいろ思い出してしまいそうな、第1ヴァイオリンの美しい旋律とアンサンブルが魅力的。ピツィカートでポロンという終わり方も印象的です。第3楽章:短いスケルツォ、アレグロで。軽やかなハイドンの味が出ていました。第4楽章:フィナーレ、アレグレットで。少し陰影を帯びた始まりから、終始、カルテットのアンサンブルの楽しみを味わいました。ハイドンの曲は、成熟した大人の音楽ですね。

次は、田中知子さん(Vla)が加わり、モーツァルトの弦楽五重奏曲第6番です。茂木さんのプログラムノートによれば、この作品はモーツァルトが亡くなる年の春に完成したもので、最後の室内楽作品だそうです。私も、自宅のパソコンにCDを取り込み、好んで聴いておりますが、変ホ長調の曲らしく、基本的には明るく美しい曲、という印象を持っています。

第1楽章:アレグロ・ディ・モルト。二本のヴィオラが「カッカッカッタララッタタララッタ」というようなリズミカルな主題を提示します。今日は、たいへんハードなスケジュールとなった山Qメンバーですから、この曲は、見かけ以上に奏者にはハードな面があると思います。思わず応援してしまいながら(^o^)、無事にこの楽章を終了。
第2楽章:アンダンテ。どこかで聴いたことのあるようなシンプルな主題が、はじめは二本のヴァイオリンと第1ヴィオラで、すぐに第2ヴィオラとチェロも、pでそっと入ります。第1ヴァイオリンがモーツァルトらしく軽やかに歌い始めると、音楽は次々に各楽器に受け渡されていき、アンサンブルの呼吸はぴったりです。
第3楽章:メヌエット、アレグレットで。スタッカートで下降するヴァイオリンから、各楽器が参加してこの主題が反復され、展開・変奏されていきます。その後の緊密な展開は、お見事です。
第4楽章:アレグロ。きびきびした、運動性の高い音楽が開始され、緊密なアンサンブルが求められます。各楽器が次々に追いかけるフーガみたいなところもあったり、モーツァルト晩年の透明な音楽のエッセンスみたいな音楽でした。



この後、15分の休憩。せっかく隣席になったご縁で、壺井さんと少しだけお話をしました。今回の演奏会で四人が使っている譜面台が、今までのと違う。文翔館の雰囲気に合う、クラシック・スタイルのものでしたので、てっきり文翔館の備品かと思ったら、違うのだそうです。壺井さんもリハーサル時に同じ質問をしたそうですが、今までの譜面台よりも低めのものを探していて、ギター用のものを揃えたのだとか。それにしては、ホールの雰囲気によくマッチしていました。もう一つ、壺井さんは今朝の電車で山形へ来られたそうで、お昼にはそばを食べたそうです。残念ながら、唯一苦手な食べ物が里芋だそうで、山形の芋煮は食べられないのだそうな(^o^)/
当方、最近はミーハー魂が満開となっております。今回のプログラムノートの曲目解説に、ご本人が執筆されていることを幸いに、余白にサインしてもらいました(^o^)/banza-i
自筆署名の社会的意味を考え、掲載は控えますが、うれしいプログラムになりました。私も、「電網郊外散歩道」というブログを書いている素人音楽愛好家です、と自己紹介。楽器の経験もほとんどなく、ただ好きで聴いているだけのことですので、少々気恥ずかしいのですが(^o^;)>poripori

さて、最後のプログラム、壺井一歩さんの弦楽四重奏曲第1番です。全部で5楽章からなり、後の三つの楽章は、続けて演奏される、とのこと。1996年、まだ20歳の音大学生時代、小品ばかり書いていた頃に、ある先生からの助言により、長大な作品を書いてみることにして出来上がったのだそうです。2010年に改訂した作品は、どんな曲なのか、初の体験に期待が高まります。よく聴きなれたモーツァルトのようなわけにはいきませんので、印象は断片的になりますが、第1楽章、ざわ~ざわ~という響きが印象的。チェロが力強い音です。第2楽章はそのチェロから始まります。ヴァイオリンの美しい音に、2nd-Vnもやや低い音で続き、さらに低くヴィオラが、弱音器を外してでしょうか、まるで無伴奏ソナタのような長いソロです。ヴィオラの高音は、訴える力がありますね。各楽器の音域と音色を生かして、受け渡されるところは、室内楽の醍醐味です。チェロの長い無伴奏ソロも、たいへん力感があり、知人の息子さん(小学生)も、真剣に聴き入っているようです。
第3楽章以降は、3つの楽章が連続して演奏されましたので、感想も区分できません。はじめの響きはややパセティックな色彩を帯びて、1st-VnとVcが一緒に、さらに2nd-VnとVlaの2人がギャロップのようにリズミカルに奏し、これがヴァイオリンとヴィオラ・チェロに分れ、という具合に、美しく多彩に変化します。4本のピツィカートも非常に印象的で、続くVlaから再びリズミカルに、激しさも加わります。終わりもカッコよく、いい曲を聴いたぞ~という充実感があります。
各楽器のソロをふんだんに取り入れた曲で、聴かせどころがいっぱいあります。特に、古典派の曲では目立ちにくいヴィオラとチェロには、ありがたい曲となるかも。総じて、ジェントルですが力強い音楽だと感じました。モーツァルトの五重奏曲を押しのけて、メインプログラムに据えるのもよく理解できます。これは、山形弦楽四重奏団にとって、重要なレパートリーになる曲かもしれません。何かの機会に、ぜひ再演を期待したいものです。

昨年の山響作曲賞21の受賞の際に、倉田さんが「弦楽四重奏曲はないの?」と尋ねたのが発端という今回の演奏会、実に良かった。倉田さんの大ヒット!ですね。ハードなスケジュールを乗り越えて演奏していただいた山形弦楽四重奏団の皆さんと、当日の演奏会を準備してくださった協力スタッフの皆さんに感謝です。



次回は、2012年1月17日(火)の18:30開演、ベートーヴェンの第5番とハイドンのOp.17-1、それからフィリップ・グラスという、名前も初めての作曲家の作品です。真冬の平日夜に、開演時刻まで到着できるか?厳しい日程になりそうです(^o^;)>poripori
そうそう、次回の案内で、今井東子さんのお声をはじめて拝聴しました。とても落ち着いた、ステキなお声でしたよ(^o^)/

(*1):山響第202回定期演奏会~大作曲家の青春時代~を聴く(2)~「電網郊外散歩道」2010年1月
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デジタル音楽プレイヤー近況

2011年10月09日 05時52分01秒 | Weblog
外出時に音楽を携帯するスタイルを作り出したのは、SONYのウォークマンですが、私もウォークマンDDに始まり、カセットテープのウォークマンを数台と携帯型CDプレイヤーを愛用し、近年はUSBメモリー型のデジタル音楽プレイヤーを購入(*)し、さっそく使い始めた・・・までは良かったのですが、いまだに携帯型CDプレイヤーから離れられない現状があります。

田舎なもので、車での移動が多く、音楽CDを選んで車内に持ち込むスタイルが定着しております。たまの休日に、USBメモリータイプのデジタル音楽プレイヤーを取り出して散歩をしようとすると、肝心のときに電池が切れていて、充電しないと使えない。結局、乾電池が使えるCDプレイヤーに逆戻りしてしまいます。

携帯機器のポイントは「電池」です。電池は、時々充電するなど、適切に「飼育」していくことが必要です。たまに気が向いたときに取り出して使いたいというような用途には、ある程度かさばっても、乾電池が使えるタイプが、結局は便利なようです。で、いまだに半分以上は携帯型CDプレイヤーから離れられません。

KechiKechiClassics(*2) の林侘助。さんも、携帯型CDプレイヤーから離れられず、CD-Rの再生問題に直面しているようです。私の場合は、出先で電池切れになると手も足も出ないUSBメモリータイプの電源の問題で、いまだにCDプレイヤーから完全には離れられない。現行機をいまだに大事に使っております。

(*):SONYのウォークマンEシリーズの4GBを購入する~「電網郊外散歩道」2010年2月
(*2):KechiKechiClassics、同「音楽日誌」

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種まきの時期に老母の知恵

2011年10月08日 06時02分03秒 | 週末農業・定年農業
週末農業も年季が入ってきて、サクランボに関しては、なんとかなりそうだというメドが立ちました。でも、野菜に関してはまだまだです。老母も、非農家の生まれながら農家に嫁入りし、義父や夫に教わって畑仕事を覚えたのだそうですが、今は畑仕事が何よりおもしろいとのこと。毎朝、畑に出て働き、朝食をおいしく食べるのが健康の秘訣のようです。

さて、先日の夕食時に、畑の種まきの時期が話題になりました。せっかくの貴重な知識ですので、メモをとりましたが、紙切れはすぐ見えなくなってしまいます。これはブログに掲載し、後で検索できるようにしましょう。「野菜の種別・種まきの時期・備考」です。これは当地・山形県内陸部での目安ですので、地域によっては多少のずれがあることと思います。

ジャガイモ 遅くとも4/25前 植え付け
オクラ 6/1 じかまき
秘伝豆 6/10 じかまき
オタフクササギ 7/14 じかまき
白菜 8/14 じかまき
タマネギ 8/26 じかまき、苗を植え付けるなら10/15過ぎ
大根 8/29 じかまき、ホウレンソウ、シュンギク、カブも同時期
青菜 9/3~4 じかまき
ニンニク 9/20 植え付け

(チューリップ 10/15 球根植え付け、クロッカス、百合なども同じ。カサブランカは隔年で移植)

だそうです。



たとえば、お盆の時期に食べる豆は、75日前に播種するとか、八十八夜(5月2日)を過ぎると地温が上がるので、ホウレンソウやササギ類を播種可能とか、八十八夜以前は霜害がある、などは、まさしく経験による知恵でしょう。ホウレンソウの場合、種子をまる一昼夜水につけてからまくと、発芽率は顕著に高まるそうです。そんなことも知らず、乾いたまま種をまいて、ジョウロでジャージャー水をかけても、うまくいかないわけですね(^o^;)>poripori



なるほど、祖父も父母もまめに日記をつけておりましたが、それは農事日誌でもあったわけです。失敗を通じて学んだこともたくさんあったのでしょう。当方のブログも、結果的に果樹園農業の作業日誌もかねております。そのうちに、野菜の記事が頻繁に出てくるようになるかもしれません(^o^)/



さて、明日の夜は、山形市の文翔館議場ホールで、山形弦楽四重奏団の定期演奏会の予定。ハイドン、モーツァルトの五重奏曲、そして壺井一歩さんの弦楽四重奏曲。楽しみ~(^o^)/

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再びプレゼンの準備を始める

2011年10月07日 06時03分49秒 | コンピュータ
夏に依頼があり、今月の下旬にちょっとしたプレゼンを準備することになりました。まだまだ先だと思っていたら、あっという間に残り三週間ほどになってしまい、少々あわてています。写真素材はかなりあるのですが、問題は構成です。どういう構成にしたらいいのか、頭を悩ませているところ。

赤い Linux ネットブックで、OpenOffice.org の Presentation でデモをする予定ではいますが、なにせ初めてのテーマです。依頼先の趣旨に応えられるかどうか、検討が必要です。

いきなり画面上で作り始めると行き詰まるのは目に見えていますので、とりあえず構成を考えています。部分的なアイデアはあるので、それを生かすような全体構成が課題です。まずは大きな流れを考え、次第に細部へ詰めていきます。プレゼン作成におけるデッサンの原理です。

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まだ早い気がするけれど

2011年10月06日 06時02分17秒 | 手帳文具書斎
先日、行きつけの文具店に寄り、愛用のシステム手帳にセットする、来年用のダイアリー・リフィルを購入してきました。例によって、Bindex の月間ダイアリー(1)、時間メモリ入りのタイプで、商品番号No.041というものです。システム手帳用のリフィルは、様々なものが並んでいましたが、毎年のことですので、あまり迷わずに決定しました。

その時、ふと思ったのです。ああ、予定表が真っ黒になるのは、あと一年と少しなのだな、と。少々しんみりとしてしまいました。

いやいや、しんみりするのはまだ早い。これから寒さと雪の季節が待っています。交通安全で長距離通勤を乗り切らなければならず、いつなんどきスリップして大事故につながらないとも限りません。柄にもない感傷にひたるよりも、目の前の現実に、果敢に立ち向かわなければなりません。女房殿、もうしばらく、お弁当を頼みます(^o^)/

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A5判Systemicはゴロ寝メモにはむかない

2011年10月05日 06時05分50秒 | 手帳文具書斎
前の晩に、寒いので温まろうとカリン湯を飲んだせいか、夜中に目が覚めてトイレに起きました。そうしたら、こんどはなんだか寝付けない。仕方なく、枕元の備忘録ノートを取り上げ、思いついたことを書き留めようとしましたが、どうにも書きにくくて仕方がありません。

筆記具のほうは、PowerTank の太字ですので、仰向けでもインクが途切れず、思いついたことを書き留めることができます。ところが、問題はノートのほうです。A5判ノート二冊を収容できるカバーノート Systemic は、仰向けの姿勢で片手で開き、書き込もうとすると、どうも書きにくいのです。ふーむ。どうやら、便利は不便の裏返しなのですね。寝転がってメモをとるような用途には、B6判らせん綴じリングノートが最適なようです。

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シューマン「ピアノ三重奏曲第3番」を聴く

2011年10月04日 06時00分38秒 | -室内楽
日が短くなり、急速に暗さを増す黄昏時に、シューマンのピアノ三重奏曲第3番を聴きながら帰路につくと、車内はこの曲の気分に満たされます。CDは、エラートが出していたシューマンの室内楽全集から、WPCS-11379/80 という型番の disc-2 です。演奏は、ジャン・ユボー(Pf)とジャン・ムイエール(Vn)、フレデリック・ロデオン(Vc)。

「ピアノ三重奏曲第3番ト短調Op.110」は、デュッセルドルフ市の音楽監督に就任した翌年にあたる1851年の作品とのことですので、作曲者41歳の作品です。妻クララは、次々に産み出される作品を通じて夫の天才を確信し、夫の病気の真実と進行、やがて来る結末を知らない。シューマンの後期を飾る、代表的な作品の一つと言ってよいでしょう。

第1楽章:ト短調、8分の6拍子。「動的に、しかし速すぎずに」と指示されています。ヴァイオリンが、上行し下行する第一主題を提示します。内面に揺れ動く情熱を表すかのように、音楽は反復されます。展開部の後半では、弦のピツィカートで気分が変わりますが、すぐに元の主題と暗い情熱が戻ってきてしまいます。充実したソナタ形式の音楽です。
第2楽章:変ホ長調、8分の12拍子。「かなりゆっくりと」と指定されています。思わずため息が出るような美しい緩徐楽章ですが、途中に劇的な中間部を置き、再びはじめのテンポに戻って、優しくppで演奏したのちに、ppp で終わります。実に感動的な楽章です。
第3楽章:ハ短調、4分の2拍子、「速く」と指定されています。Rasch です。暗い情熱の噴出が印象的。この盤では、叙情的な第1トリオ?(0'57"あたり)のあたりで、ピロロロという着信音かホイッスルのような音が鳴りますので、運転中に思わずビックリしますが、演奏そのものは素晴らしいものです。躍動的な第2トリオを経て、再び上昇し下降する音型が登場、sehr rasch で sf の指示のもと、スタッカートぎみに終わります。
第4楽章:ト長調、4分の4拍子、「力強く、フモールを持って」、という指示ですが、フモールって何?ユーモアのこと?アクセントのきいた、ダイナミックな終曲です。それまでの、暗く噴出するような情熱から、意志的な力強さを示す音楽に変わっています。ヴァイオリンとピアノが活躍することの多い曲ですが、ここでチェロが歌うところなどに、思わずほれぼれと聴いてしまいます。

1978年から79年にかけて、パリの Eglise Notre-Dame du Liban にて収録されている、エラートによるアナログ録音です。父が倒れ、学問の道を断念して関東某県に就職し、安い給料の中から仕送りをしていた時代。LPでこれが買えなくて、NHK-FMのエアチェックをずいぶん愛聴しました。あれが、まさにこの録音でした。BASF のカセットテープでした。そんな記憶だけが、やけに鮮明です。

■ジャン・ユボー盤
I=9'39" II=3'01" III=4'07" IV=7'07" total=23'54"

この曲については、いくつかのブログで取り上げられており(*1,2)、お好きな方がけっこう多いようです。秋の日に、シューマンの室内楽など、いかがでしょうか。

(*1):シューマン/ピアノ三重奏曲第3番~「Maestro!」より
(*2):シューマン:ピアノ三重奏曲第3番 ト短調 by ボーザール・トリオ~「Etude」より
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書店でNAXOS新譜と文庫本を購入する

2011年10月03日 06時05分28秒 | 散歩外出ドライブ
先日、某郊外型書店に立ち寄りましたら、NAXOS の新譜を見つけました。ボロディンの交響曲第1番、第2番、第3番の3曲を、ジェラード・シュワルツ指揮のシアトル交響楽団が演奏しているものです。曲目もそうですが、初めてのオーケストラで、興味津々です。

妻の買い物の隙間時間でしたので、あまり時間もなかったせいもあるのですが、文庫本を一冊だけ選びました。中公文庫で、高橋義夫著『若草姫』です。花輪大八湯守り日記というシリーズの第二弾だそうで、なんと大蔵村の肘折温泉が舞台のようです。時代小説としての興味もさることながら、そのローカル性に惹かれたというのが正直なところ。さて、どんな話なのかな。

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山響モーツァルト定期で交響曲第8番・第19番と「孤児院ミサ」を聴く

2011年10月02日 07時13分16秒 | -オーケストラ
飯森範親指揮の山形交響楽団が、八年間の間にモーツァルトの交響曲全曲を演奏する企画「アマデウスへの旅」の5年目、いわゆる第14回モーツァルト定期で、交響曲を二曲、第8番K.48と第19番K.132、それに「孤児院ミサ」呼ばれる「ミサ・ソレムニス」ハ短調K.139(47a) を聴きました。2011年10月1日(土)、16:00~、山形テルサホールです。

午前中から野暮用があり、開演前になんとかかんとかテルサホールに滑り込んだものの、その時間には良い席はすでになく、ごくごく前の方の右側という場所になってしまいました。今回も、最前列以外はほとんど埋まっているという状態で、この企画の人気は、相変わらず高いようです。音楽監督の飯森さんのプレトークでは、曲目の紹介が中心でしたが、それよりも最後の宣伝が面白かった。

(1) 明日の早朝から、テレビ「旅の見聞録」という番組の収録があるのだそうで、飯森さんが吉本興業のナントカさんと一緒に出演して、山形のあれこれをガイドする予定なのだとか。10月29日に放送予定とのことでしたが、残念ながら山形での放送はなくて、関東地方で放送されるのだそうです。ちなみに明朝の収録は、飯森さんの温泉入浴シーンだそうです(^o^)/
(2) ユーセンのクラシックチャンネルがあるのだそうで、そこで飯森さんが番組を一つ持ち、山響の演奏などを中心に、クラシック音楽と曲目の解説をする一時間番組になる予定なのだとか。これも、おもしろそうです。どこかお店に入ったら、山響のモーツァルト定期が流れていたりして(^o^)/

さて、温かい拍手の中で団員が登場、コンサートマスターの高木さんが登場して、拍手が一段と大きくなります。今回の席からは、第二ヴァイオリンが左側に位置する両翼配置であることと、バロック・ティンパニを使用していることはわかりますが、その他の楽器編成と配置はどうなっているのか、よく見えません。
まずは、モーツァルトが12歳のときの作品、交響曲第8番から。第1楽章:アレグロ。速く明るく、澄んだ響きの音楽です。第2楽章:アンダンテ。穏やかでゆったりとした舞曲のような緩徐楽章です。第3楽章:中くらいの速さのメヌエット。明るく活力のある舞曲ふうの音楽です。第4楽章:モルト・アレグロ。急速なテンポで、明るく決然とした音楽です。

ここで、バロック・トランペットのお二人は、楽器の交換に行ったのでしょうか、いったん退場したのちに、再度登場して、再びチューニングが行われます。

2曲目は、交響曲第19番、変ホ長調、K.132です。第2回目と第3回目のイタリア旅行の間に書かれたという、作曲者16歳のときの作品です。演奏会のパンフレットによれば、楽器編成は Ob(2),Hrn(2),Tp(2),弦5部 というものですが、実はホルンは四本で、うち二本は変ホ長調の高音域用という指定なので、どういう楽器で、どういう奏法だったのか、不明とのことです。そんなわけで、ホルンにトランペット2本を併用する、ということだそうです。

第1楽章:アレグロ。ホルンでしょうか、超長い音がずっと鳴っていたり、低音楽器なしの弦パートで浮遊するような音を出したり、不思議な効果を持った音楽です。
第2楽章:アンダンテ。柔らかな響きで始まり、弦楽合奏主体で、ときどきホルンやトランペットが信号音のように挿入される、静かで優しい音楽です。
第3楽章:メヌエット。第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと、順に入っていき、まるでカノンのような具合です。コンサートマスターの高木さん、セカンド・ヴァイオリンのヤンネ館野さん、ヴィオラの成田さん、よく見えませんがチェロの小川さん?の各トップ奏者が四重奏?(コントラバスも入って五重奏?)を展開、これはなんともステキ。そして弦楽合奏になると、音の厚みに魅了されます。
第4楽章:アレグロ。パンフレットの解説によれば、ガヴォットのリズムによるコントラダンスだそうです。速いテンポで、舞曲のような繰り返しの中に、様々なエピソードが挿入されるといった仕組みのようです。とにかく、響きが美しく澄んでいて、楽しい!

ここで、15分の休憩がありました。お手洗いに立ち、少しだけ休憩。後半のプログラム、モーツァルト12歳の作品「ミサ・ソレムニス ハ短調 K.139(47a)」いわゆる「孤児院ミサ」の開始を待ちます。

さて、合唱の山響アマデウス・コアの皆さんが入場、楽団員も着席し、四人のソリストと指揮者が登場します。独唱の四人は、文屋小百合(Sop)、小泉詠子(Alt)、松浦健(Ten)、谷友博(Bass)という顔ぶれです。今回の席からはよく見えませんが、楽器編成は、Ob(2),Tp(4),Tb(3),Fg,Timp,弦5部にオルガンというものだそうです。興味深いのは、3本のトロンボーン。単純に同じ楽器が3本なのではなく、大中小3種のトロンボーンが使われるようなのです。
第1曲:キリエ。合唱のKの子音が、会場の空気を切り裂くように、明瞭で鋭い。いつもながら、山響アマデウス・コアの合唱は、素晴らしい水準です。オルガンの音も効果的ですが、腕よりも長いスライドを伸ばすバス・トロンボーンの仕組みと演奏を間近に見て、音を聴いて、感激しました(^o^)/
第2曲:グローリア。賛美歌にもあるように、Gloria in excelsis Deo. と歌われる栄光の賛歌です。合唱、女声、男声、ソプラノ独唱、合唱によるフーガと、劇的な表現です。
第3曲:クレド。合唱に始まる信仰宣言です。ソプラノによる受胎告知 Et homo tactus est. は繰り返されます。合唱はキリストの受難を伝え、テノールの独唱が続きます。合唱は、二重フーガを通じ、教会の権威と正統性を示す構造になっています。このあたりは、音楽の力の政治的利用の匂いがします(^o^)/
第4曲:サンクトゥス。ごく短い、合唱による感謝の賛歌です。
第5曲:ベネディクトゥス。山響の弦の、美しく澄んだ響きに乗って、ソプラノ独唱が「祝福がありますように」と歌い、合唱が輝かしく締めくくります。
第6曲:アニュス・デイ。大中小三本のトロンボーンの三重奏を、初めて間近に聴きました。もう大感激です!お見事!素晴らしい!テノールのソロがあり、合唱、重唱、そして再び合唱。dona nobis pacem. と、平和を祈りながら、見事に曲が閉じられました。

いや~、良かった!本日も、たいへん素晴らしい演奏会でした。生身の人間ですので、健康面やコンディションも様々あろうかと思いますが、それでも全体として高い水準で演奏会が成立できるのは、さすがにプロの音楽家の仕事と再認識いたしました。山形の地で、こういう演奏会を間近に体験できる幸せを感じつつ、会場を後にしました。

そうそう、演奏会の後の交流会で、妻や知人と一緒にじゃんけん大会に参加しました(^o^)/
これまで一度もゲットしたことがないのに、なぜか某景品が当たってしまいました(^o^)/
素人音楽愛好家のミーハー魂は、このとき最高潮に達しました(^o^)/

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