電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

人混み

2011年10月21日 06時01分45秒 | Weblog
演奏会は大好きですが、人混みは夫婦ともに苦手です。妙なもので、どちらも大勢の人が集まるものなのですが(^o^;)>poripori

人混みといえば都会の駅の雑踏。行先の異なる多くの人々がせかせかと歩き、互いの目的地へ向かって歩いています。流れに慣れていない田舎者は、時には少しの隙間を見つけて人の流れを突っ切るように、流れに棹さすように歩かなければいけません。まるで、ランダムに熱運動する水中に落ちた花粉のように、翻弄されるばかりです。雑踏に慣れている人たちは、海流のような人の流れに乗って歩きますので、あまり抵抗がないのでしょうが、不慣れな旅行者はくたびれるばかりです。

有名な美術展なども、とにかく人出が多いものです。前の人の頭越しに作品を眺め、後から来る人に押されて、自分のペースで作品を見ることはできません。ただ「見てきた」というだけで、味わっているゆとりなど、とてもとても・・・・。

演奏会の場合は、座席があり、趣味を同じくする人の中で、ステージ上には顔もよくわかっている演奏家が乗っている、ということも大きいのだと思いますが、やはり何度も足を運んでいることからくる安心感が大きいのでしょう。そういえば、はじめて演奏会に行ったときも、やっぱり緊張し、人混みに圧倒されていたのかもしれません。ずいぶん昔のことで忘れてしまいましたが、もしかすると高校の合唱部や吹奏楽部の定期演奏会あたりだったのかも。真冬の山形県民会館の前に看板が出ていた、厳本真理弦楽四重奏団の演奏会(*)に憧れながら、受験勉強をしていたような気がします。昭和40年代のことでした。

(*):厳本真理弦楽四重奏団と山形~「電網郊外散歩道」2008年3月

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