電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

山形県立博物館で「出羽国成立以前の山形」展を見る

2011年10月13日 06時01分35秒 | 散歩外出ドライブ
先の日曜日、山形県立博物館で、「出羽国成立以前の山形」展を見ました。来年の2012年は、西暦で言えば712年に出羽国ができてから1,300年の記念年ということで、出羽国成立以前、すなわち旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代などの山形の姿を、考古出土品で一堂に展示したものです。

会場に入ると、一際目を引いたのが、今年あらたに国指定重要文化財に指定された、最上町水木田遺跡出土の縄文土器群でした。写真左側のチラシに見えるような、小さい子供の背丈ほどもあるような巨大な縄文土器が、ずらりと並びます。舟形町西の前遺跡から出土した「東北の縄文ヴィーナス」とも呼ばれる西の前土偶も、この期間は実物が展示されているようです。ほかには、福島県や宮城県の出土品を中心とする東北大学の所蔵重要文化財もずらりと並び、南東北の考古重文のオンパレードといった感じです。

長い縄文時代が続いた後に、なぜか短い弥生時代を経て国家が誕生し、日本列島を支配するようになる頃、山形にも古墳時代があり、豪族がいたのでしょうか、環頭の太刀なども興味深いもので、思わず古代史の世界に遊ぶことができました。

参考までに、図録(写真右側の冊子)を購入してきましたが、立派な写真と解説が並ぶ図録はなかなか充実したもので、読み応えがあります。県立博物館40周年記念展という位置づけで、期間は平成23年10月8日(土)~12月11日(日)だそうです。

(*):高速道路や山形市西部から車で山形県立博物館へ行くルートは、ここを参照~「電網郊外散歩道」2010年10月
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