電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

魯迅のノートと『藤野先生』

2006年02月13日 21時22分26秒 | 読書
地元紙の夕刊に、魯迅のノートの話題が載っていた。若き日の魯迅が、仙台で医学を学んでいた頃、日本語の不自由さを見かねた解剖学の藤野先生に毎回ノートを添削してもらう。周囲の日本人医学生に嫉妬され、苦しい立場に追い込まれる話は、『藤野先生』にあるとおり。
実は、このノート、現在は中国の国宝なんだそうな。そして、旧仙台医専すなわち東北大学医学部にこの複製が電子版の形で寄贈(*)されたとか。魯迅自筆の万年筆のインクも消えかかっているのに、藤野先生の朱筆は今も鮮明だという。これはぜひ一度見てみたいものだ。
(*):毎日新聞の報道記事より, 魯迅のノートと藤野先生の話を紹介したブログ
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