しばらく前に図書館から借りていた宮城谷昌光著『香乱記』の返却期限が近付いた。昨日と今日、全三巻を一気に読み終えた。昨年春に読んで以来、二度目の読了。毎日新聞社刊の単行本三冊で、たぶん文庫にはまだ入っていないのではないか。
秦が倒れ、項羽と劉邦が争う時代を背景に、斉の田三兄弟、特に田横を人間性豊かに描いた作品である。酷薄な項羽と腹黒い劉邦の争いは卑しいが、侵略を是としない斉の在り方はすがすがしい。最後は騙し討ちのように亡国の憂き目を見るに至るが、主従の信頼が最後まで保たれ、読後感は悪くない。また田横を慕う薄幸の女性たち、小伽、希桐、蘭などが登場するけれど、なぜ希桐が去らねばならないのかは最後までよくわからない。
先日、高校の同級生の集まりがあり、『デイヴィッド・コパーフィールド』第1巻を持っていったところ、見事に会場に忘れてきてしまった。うかつなことだ。まことに残念無念(^_^;)>poripori
秦が倒れ、項羽と劉邦が争う時代を背景に、斉の田三兄弟、特に田横を人間性豊かに描いた作品である。酷薄な項羽と腹黒い劉邦の争いは卑しいが、侵略を是としない斉の在り方はすがすがしい。最後は騙し討ちのように亡国の憂き目を見るに至るが、主従の信頼が最後まで保たれ、読後感は悪くない。また田横を慕う薄幸の女性たち、小伽、希桐、蘭などが登場するけれど、なぜ希桐が去らねばならないのかは最後までよくわからない。
先日、高校の同級生の集まりがあり、『デイヴィッド・コパーフィールド』第1巻を持っていったところ、見事に会場に忘れてきてしまった。うかつなことだ。まことに残念無念(^_^;)>poripori