評価
(3点/5点満点)
「朝活」とは、文字通り、朝を徹底活用し、フル活動することですが、現在それがブームになりつつある背景には以下のことがあるようです。
・もはや会社に依存して生きていく時代ではない
・現在は会社を信じて働いたところで、必ずしも幸せになれない時代だ
・会社はいつか裏切るかもしれないのならば、自分の好きなことをしようと決心し、人生を楽しもうという気持ちがわいてくる
心身ともに健康を保ち、あまり残業をしなくても仕事をこなせる人になるために、朝のスタートダッシュはとても重要です。朝の仕事術に関する本は最近数多く出ていますが、誰でも取り組める入門書としてお役立て下さい。
【my pick-up】
◎早起きの極意は、「いかに楽しく寝られるか」にあり!
私は必ず6時間の上質な睡眠時間を確保することにこだわっています。寝る時間を決めるという心構えこそが、規則正しい生活を実現するのです。私は飲み会は大好きですが、2次会にはよっぽどのことがない限り、出ないことにしています。費用対効果が非常に低いのです。
◎朝は効率よく仕事の依頼メールが送れる
朝はメールを集中して読み、まとめてレスが可能です。さらに、仕事の依頼のメールも集中して書くことができ、他の人が仕事を依頼する前に、仕事相手への依頼を朝一番ですることができるのです。朝に仕事を依頼すると、その日のうちにカタチにすることもできるので、スピードが上がりますが、午後にお願いすると、アウトプットは日や週をまたいでしまうので、とても効率が悪いのです。それに、朝7時くらいにメールをあらかじめ送っておけば、受信トレイの先頭に来て、相手が出社してメールソフトを開いたとき、必ず目に入ります。
◎読むという行為は、受け身ではなく、主体的な行為
書籍に関しては、世の中の人々は、意外に書籍を読んでいないものなので、たとえば月に1万円~2万円を書籍にかけるだけで、かなり上位層に入ることができます。
◎午前中のアポ入れで仕事の効率は格段に上がる
「金曜の午前」にアポ入れの電話をするのと、「金曜の午後」に電話をするのとでは、アポ効率がまるで違う。金曜の午前に電話をすると、月曜日か火曜日のアポを取れますが、金曜の午後に電話をすると、水曜日くらいまで待ってほしいという話になりがちのようです。
◎アイデアはすっきり頭の朝に生まれる!
アイデアは人と共有し、意見をもらうことにより、より熟成されていくものです。その際に、否定から入らず、そのアイデアを建設的に膨らませてくれる仲間がいると心強いですよね。
◎時間を創れない人の傾向
①取り組み事項の優先順位付けができていない、②可処分時間の「みえる化」ができていない、③物事の所要時間を把握していない、④締め切りが明確ではない、⑤早くやろうという努力をしていない、⑥やらないことを決めていない、⑦時間は無限にあると思っている、⑧やりたいことがない
◎ひとつひとつの物事に「どこまで時間を使うか?」という意思決定をする
私も20代~30代前半のころは、ここではとても書けないほどの残業をしていました。けれど、30代になり、定時かせいぜい1~2時間の残業で会社を出ることができるようになったのです。
◎時間を創り出すという発想と、効率よく活用するという努力が必要
仕事の質は必ずしもかけた時間に比例していない。仕事の依頼主の満足を超えているレベル、合格点を超えたものであれば、満点を取る必要はないのです。
◎夜は人に会う。でなければ「休み」の時間とせよ!
夜は「社外の人」と会う時間か「休む」時間にあてるのがポイント。普段の仕事に没頭するのも大事ですが、気をつけないと非常に視野の狭い人間になってしまいます。会社ではそれなりに評価されている人も、世間一般では大したことがないかもしれません。会社の中だけで偉くても意味がないのです。
◎残業は自分時間から抹消してしまえ!
残業をしない働き方をマスターするのです。いったん、「会社は定時に終わるもの」と考えることにしましょう。
◎「朝活」は「もう一人の自分」を生み出してくれる
「ダブルワーク」は自分の枠を広げる上できわめて有効で、会社員は自分磨きのためにダブルワークをするべきだと思います。会社は従業員の未来を必ずしも約束してくれません。もし、社内にダブルワークをするヒーローが生まれたとしたならば、会社のPR上もメリットがありますし、社内も盛り上がりを見せるはずです。