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厳選!ビジネス書 今年の200冊

2008年ブログ開設から、紹介したビジネス書は3,000冊超。
1日2,000PVの仕事力を上げる書評ブログ。

今年107冊目『上司に使われるな!上司を使え!』

2009-06-09 10:47:47 | おすすめビジネス書
上司に使われるな! 上司を使え! 上司に使われるな! 上司を使え!
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2009-05-30

評価  (3点/5点満点)

著者は、次世代を担うリーダーを育成することを目的に設立した㈱リーダーズアカデミー代表取締役社長兼CEOの嶋津良智さん。『30代までに鍛えておきたい仕事の筋トレ』(今年3月25日)に次ぐ紹介です。

この本は、”部下目線”から上司とはどのように向きあうのがよいかについて書かれたものです。

会社を辞める理由で最も多いのは「上司との折りあいが悪いこと」であるという調査結果もあります。これは日本だけではなく、アメリカでも同様だそうです。

どこに行っても通用するスキルを身につけ、自信を持っているビジネスパーソンであれば、現在の上司に対しても堂々と意見を言えることができます。「上司に好かれなくてもいい」「上司を手のひらで転がす」ぐらいの気持ちで自分をどんどん成長させていきましょう。

【my pick-up】

◎上司は雑巾のように使え!

会社として必要な意思決定さえあれば担当者がどんどん前に進められます。そのために上司を使うのです。

◎上司に意見する部下になれ!

ただ単に指示を仰いでいるだけではなく、疑問に思ったことは問いただし、時には反論してみる。そうしたことをまるで受けつけないような上司なら、その上司の器が小さいのです。

◎上司と部下は対等である

私は、社長や専務、部長、課長、係長といった役職は「役割の名札」であると考えています。

◎上司より「自分が上」と考えてみよう

どんな場合には、上司を「上から目線」で見てもよいのか。ひと言でいえば、”ダメ上司”の場合です。そもそもダメ上司に引きずりまわされて自分の人生を左右されていると思うと、悔しいじゃないですか。

◎「優柔不断な上司」は大きなチャンス!

私は、優柔不断な上司の下にいる部下は、自分で判断力をつけるチャンスだと思います。

◎「好き嫌いで評価をする上司」には直訴せよ!

えこひいきをする上司など、最低です。上司としての心得がまるでなっていません。私が勧める対応策は、何らかの評価が下された場合、その評価基準を上司に聞いて、オープンにしてもらうことです。


今年106冊目『残業ゼロの「1日1箱」仕事術』

2009-06-05 10:22:54 | おすすめビジネス書
残業ゼロの「1日1箱」仕事術 残業ゼロの「1日1箱」仕事術
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2009-05-30

評価  (3点/5点満点)

著者は、『スピードハックス』『チームハックス』(大橋悦夫さんと共著)など、「ハック」ブームの仕掛け人の一人である心理学ジャーナリスト・佐々木正悟さん。

この本では、あなたの仕事がなぜ終わらないのかについて、心理学をもとにしてシンプルに解明します。

具体的には、「箱」を1日の仕事に見立て、①箱から出すのが遅い(=仕事が遅い)、②箱に入れる仕事量が不適切(=仕事が多い)といった問題の解決策を示しています。

仕事術・時間術の基本的な内容に、心理学の要素(やる気・ストレスなど)を加えたバランスの良い1冊となっていますので、ビジネス書初心者の方にもオススメです。

【my pick-up】

◎なぜ「TODOリスト」は使えないのか

TODOリストが使いこなせていない人の多くが、ひとつひとつの項目の仕事量を多くしすぎています。ひとつの項目をより細分化し、小分けにすることが大切です。

◎時間をお金のように考える

すべての仕事について「どれだけの時間がかかるのか」という見積もりを立てる習慣をつけましょう。見積もりを立てようとしている人と、そもそもそういう概念さえない人では、のちのち大きな差が出てきます。

※時間管理ツールとして、「タスクシュート」(http://cyblog.jp/modules/mydownloads/)が便利です。その日にやる仕事すべてを書き出し、それぞれの見積もり時間と実績時間(開始時刻・終了時刻)を記入します。

◎午前中にメールチェックをしない

夜でもやれることを朝にやるのは「痛い」。朝の貴重な時間を、楽なインプット系の作業にあててはもったいない。むしろアウトプット系にあてるほうがいいのです。

◎まずは5分でも仕事に取りかかる

人は時間に余裕があると、不思議と必要以上にていねいに仕上げようという意識が生まれ、逆に時間がないと思うと締め切りのほうを優先し、質的には最低限必要なレベルを満たしていればよいと判断します。

◎メールは昨日のものだけ対応する

今日が5日だとします。私は、原則として、4日付けのメールのみ対応します。昨日のメールはもう増えない、「固定したリスト」つまり「ふたの閉じた箱」だからです。

メールは本来、すぐに返事を出さなくても許されるツールです。大切なのは、「即、反応しない」ということです。

◎やる気はどうやったら生まれるのか

やる気には限りがありますから、起きてから寝るまでの1日の中で、うまく割り振っていかなければならないのです。

◎1日の中にいくつも「壁」(締め切り)を作る

決まった時間に帰るというのは、最大の壁といえるでしょう。19時で会社を出るのは、かなり勇気のいる行動かもしれません。しかし、だからこそ、大きな壁になるともいえるのです。

英会話スクールに通う、ジムに通うといった約束事を壁にしていくのもひとつの方法です。また、帰宅モードに切り替えるために、18時から19時をクールダウンの時間(片付け、余裕がある報告書など)にするのもよいでしょう。

◎箱を毎日、空にする「アーカイブ発想」

私のメールの受信トレイは1日が終わるときにはほぼ空にしています。一度ゼロにしてしまった受信トレイの中は、基本的には増えにくくなります。「ふたの閉じた箱」と同じで、自分でもここにたまってしまうのを注意するようになります。

◎他人にうまく動いてもらう方法

成否が自分にかかっていると感じたときに、やりがいや喜びを感じるのです。仮に誰にでもできる仕事であっても「代替が利かない」と思わせてあげるほうがやりがいをもって働いてくれるのです。


今年105冊目『人生を劇的に変える東国原式勉強法』

2009-06-04 11:00:52 | おすすめビジネス書
人生を劇的に変える東国原式勉強法 人生を劇的に変える東国原式勉強法
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2009-05-20

評価  (3点/5点満点)

いつか出ると思っていた宮崎県知事・東国原英夫さんによる勉強法の本です。

最近、ビジネス誌でも東国原さんのノートが公開されたりしていますが、本書はそれを中心に、40代になってから入った早稲田大学の学生時代や現在の記憶術、情報収集術、時間活用術などを紹介しています。

宮崎県のPRとあまり関係のないバラエティ番組にも近頃多く出演されている気がしますが、根は真面目、愚直であることを感じさせる1冊です。1時間程度で読めてしまいます。

【my pick-up】

◎”勉強とランニング”は私の大きな軸

「人生をもう1度、やり直したい」「悔いのない人生を送りたい」「これまで中途半端で終わってきたことは何だったのか?」そう思った時に頭に浮かんだのが、”勉強とランニング”だったのです。そして、このふたつを徹底的にやるということで、自分を変えてきたつもりです。

◎資料はA4の紙1枚にまとめてみる

県庁の職員の方々にも、できるだけ要点をまとめるようにとお願いしています。資料はA4サイズの紙1枚にまとめて持ってきてくださいと言っています。

◎東国原式ノート術

私は大学に入ってからも、とにかく授業に集中して、講義の内容を漏らさず細かくノートに写し、その場で頭の中に入れることを心がけていました。

◎気分が乗らない時にやる気を高める方法

私の場合は走ることで、その日のストレスを解消しているんです。だから、走っているときには、ずーっと愚痴を言ってます。「なんであんなことを言われなきゃいけないんだ」とかブツブツ言いながら走っています。健康増進にストレス解消、そして1日の出来事を整理する。私には、走る時間はとても大切な時間なんです。

◎マラソンと勉強はよく似ている

やっぱり最初は苦しいんです。でも1度壁を越えたら、逆にやらないと気がすまないようになってきます。最初の壁をどう乗り越えられるか。そこは、自分の夢とか目標とかビジョンを持って、根性と忍耐で乗り越えるしかないんです。


今年104冊目『草食系ビジネスマンのためのストレスフリー仕事術』

2009-06-03 13:28:17 | おすすめビジネス書
草食系ビジネスマンのためのストレスフリー仕事術 草食系ビジネスマンのためのストレスフリー仕事術
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2009-05-24

評価  (3点/5点満点)

・能力がないわけではないが、出世、成功、お金などをガツガツ貪欲にもとめない。

・野心や競争心をあまり抱かず、仕事は受身的に淡々とこなしていく。

・見るからに真面目で誠実。そして周囲との調和をとても大切にする。

・「俺が俺が」と自己PRすることや、自己主張がどうも苦手。

そんな真面目な性格ゆえに職場でストレスを抱えこみがちな「草食系ビジネスマン」が、長所を生かしてラクに仕事を続けていけるようになるコツを精神科医・奥田弘美さんが伝授します。

私自身はどう考えても”肉食系”なのですが、ストレスを貯めないための割り切りの考え方など、参考になる個所がいくつかありました。本書の冒頭にエゴグラム(性格分析ツール)の簡易版がありますので、自分の性格をチェックしてみましょう。

【my pick-up】

◎「べき・ねば思考」のストレスを抑える

「~すべき・~ねばならない行動」の後は「~したい行動」をするというのをセットにして考えてください。

嫌な得意先まわりを引き受けてしまったら、帰り道にカフェでおいしいコーヒーを飲んで帰ったり、CDショップで好きな曲を試聴して帰る。

残業を押しつけられた日の夕食は、焼肉やうなぎなど自分の好物にする。

繁忙期が終わったら、必ず有休をとって、思いっきり一日好きなことをする。

◎「会社に楽しみをもとめない」という考え方

私は、いつも「会社では楽しくなくて当たり前。仕事は面白くないのが普通」という期待値ゼロで、仕事に臨むように意識しています。

◎「仕事仲間は友人ではない」と意識する

「仕事仲間」は友人ではないのだから、本音が言えなくて当然だし、表面的な付き合いでも、どこかぎこちなくてもいい。仕事をなし遂げるという社員としての責務に、支障が生じていなければ良し。

極端な話、会社が求める仕事を滞りなく遂行できていれば、あなたは、「皆と仲良くなくてもよい」、「誰かから嫌われていてもよい」のです。

◎「自分の人生は絶対に良くなる」と信じる

「良くなる」と信じる楽天さが、大きな大きな力を連れてくるのです。その力とは、ひとことでいうと行動力です。

◎「ここぞ」というときだけ力を発揮する

強く自分を主張しなければならないときとは、「自分や家族の健康や幸せ、安全が脅かされるとき」、「自分が人生でとても大切にしていることが侵されるとき」。


今年103冊目『朝10時までに仕事は片づける』

2009-06-02 14:13:05 | おすすめビジネス書
朝10時までに仕事は片づける ポケット版―モーニング・マネジメントのすすめ 朝10時までに仕事は片づける ポケット版―モーニング・マネジメントのすすめ
価格:¥ 1,000(税込)
発売日:2009-05-25

評価  (3点/5点満点)

著者は弁護士の高井伸夫さんで、これまでに約30冊の著書があります。本書は2002年12月に刊行しベストセラーとなりましたが、このたびポケット版として再編集されました。

一流といわれ実績をあげている人ほど、早く出社して、朝10時までには、一仕事や大仕事を終わらせている。朝の時間を繰り上げ、「朝10時」という時間に一つの線を引くことは、スピードと変化を求められる私たちにとって、きわめて有意義なことだと高井さんは主張します。

いつもより1~2時間早く起きて朝10時までに一仕事終わらせるのが厳しくても、午前中で重要な仕事に集中して取り組むことは今や優秀なビジネスマンの常識となりつつあります。この本はその先駆けとも言えるものです。

【my pick-up】

◎時間を前倒しできる者が勝ちを制する

私は、もし「仕事は速いが少しいい加減な人」と「確実だけれども遅い人」の二者択一を迫られたら、速いほうをとります。

◎早朝の1時間は、昼間の2時間に匹敵する

目標は、午前10時になった時点で、「さあ、ぼちぼち仕事を始めるか」ではなく、「やれやれ一仕事終えたぞ」と言えるようにすることです。

◎よい人脈をつくる3つのポイント

第一は、自分自身がよい人脈になることです。こちらが与えっぱなしであることを認める心の広さが必要です。

第二は、相手を選ぶことです。どんな人かを見るには、その人がどんな人脈をもっているかを知ることが参考になります。

第三は、人脈にも定年があることを知って、人脈の更新を心がけることです。若い人とつきあうこと。その時、尊敬する心をもつことです。

◎能力とは、「言われないこと」を見つけ出して実行する力

若い社員に、次のことを頼んだとします。「この新聞記事をコピーしてください」このとき、コピーだけして持ってくる人、濃淡まで調節して持ってくる人、さらに拡大したりカットして持ってくる人、出典と月日まで書いて持ってくる人。

同じことを頼んでも、一事が万事、仕事ができる人は言われないことも気配りしてやってきます。

◎なぜ「先送り」「引き延ばし」をしてしまうのか

優先順位がつけられない人というのは、自分の目的が明確になっていない。悩んでしまう人は、自分の判断基準がぶれてしまうから。

◎「時間」に対する固定観念を打破せよ

仕事に伴うさまざまな行動にも所要時間の常識があります。そういう常識をいったん疑ってかからなければいけません。「どうしてそれだけかかるのか」「半分にできないか」「10分の1にできないか」と一つひとつ考えてみることです。