厳選!ビジネス書 今年の200冊

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今年118冊目『全脳思考』

2009-06-23 12:44:50 | おすすめビジネス書

全脳思考 全脳思考
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2009-06-12

評価  (3点/5点満点)

『非常識な成功法則』などの著書でお馴染み、神田昌典さんの最新刊は、クオリティの高い思考を行い、顧客や同僚、そして自分自身の期待を超える企画・提案ができるようになることを目的としています。

過去のデータの整理・分析をベースにした、いわゆる左脳中心の思考モデルだけでは限界があり、ロジカル思考からクリエイティブ思考までの一連の良質な思考を、シンプルな1枚のチャートに凝縮させた「全脳思考モデル」で身につけます。

本書は500ページ近くありますが、まずさっとポイントを押さえたい方は、「全脳思考モデル-クイックバージョンの5ステップ」(P.155~182)を読んで下さい。概要は以下のとおりですが、実際のチャートを見ないと理解しづらいかも知れません。本書の図表を参照するとともに、できれば全文読破にチャレンジしましょう。

また、この「全脳思考モデル」は、顧客思考が無理なく一貫してできるというメリットもあります。

【my pick-up】

◎全脳思考モデル クイックバージョンの5ステップ

ステップ0 準備

横長の長方形を書く。

横軸は時間、そして縦軸は状態の変化を表す。

横軸に顧客を満足させる具体的な期限を設定する。

ステップ1 顧客の未来

「未来における、顧客の120%HAPPYな状況」を詳細に描写する。

チャートの右上に、顧客のHAPPYな姿をイラストで描く。

イラストに吹き出しをつけて、120%満足している顧客が、その喜びをどのように表現しているかを考える。

この段階で大切なことは、顧客を誰にするかという決定と、120%HAPPYになった未来に、顧客はいったい「誰に」「何を」「どのように」言っているかである。

ステップ2 顧客の現在

ステップ1と同じ作業を、今度は「現在」の時点で行う。

ステップ3 クライマックス

顧客が「現在の満たされない状況」から「将来の120%HAPPYな状況」にいたるまでの道筋を描く。

クライマックスを考える。クライマックスとは、「120%顧客がHAPPYになる、直接のきっかけになるような出来事」だ。

ステップ4 気づきのホップ・ステップ

クライマックスに登っていく、段階的なアイデアを出す。

ステップ5 オープニング

顧客に提供する最初の情報もしくは体験を考える。

オープニングとは、まずは顧客に振り向いてもらうための関心をつかむメッセージとなる。

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