非エリートの思考法 (アスカビジネス) 価格:¥ 1,491(税込) 発売日:2012-06-05 |
評価 (3点/5点満点)
二流、三流でも一流になれる。それには「考動(考えて動く・動きながら考える)」が大事です。
著者の竹内慎也さんは過去、キャリアもなければ能力もなく、唯一やったことがあるのは営業で、「こうなったら営業しかない。絶対にやってみせる」と本気で思えたからこそ、負け癖を勝ち癖へと変化させることができたと言います。
竹内さんは現在、営業研修を中心に、コミュニケーションスキル、目標達成スキル、ビジネスマインドや思考力の研修をされていますが、「変われる人を一人でも多く作りたい」との思いがあるそうです。
もし皆さんが変わりたいと考えているのなら、まずは自律的に行動できるようにならなくてはいけません。また、もし自分が組織や他人に依存しがちな人だと考えているのであれば、本書の実践的な考え方・スキル・アイデアは、今の現実を変えてくれると思います。
「あの時にこれを知っていればもっと早く解決しただろうにな」と思えるような著者の知識と体験は、非エリートだけではなく、どのビジネスパーソンにも役立つ内容です。先人の貴重な経験を若いうちに取り入れることができる・・・ビジネス書の醍醐味はまさにここにあります。
【my pick-up】
◎自分の行動に対する考え方(ウィル)を、ミッションの域まで高める
仕事ができない理由を、「モチベーション」や「ウィル」のせいにするのは、二流です。一流はそういったことはありえません。一流のサービスパーソン、一流の営業マン、一流の経営者といった方は皆全て、ウィルやモチベーションが高くなるよう自分で仕向けているのです。
◎素直に周囲のプロフェッショナルや上司などに助けを求める
「知識」「アイデア」「チャンス」「仕事」「解決策」などは、自分でももちろん作り出すことができると思いますが、人を介してやってくる性質も持っているのです。
もし、そういう人が周りにいないというのであれば、本をたくさん読むことをおすすめします。私は、営業の本はもちろん、マネジメントやマーケティング、成功哲学など自分の成長に役立ちそうなものを千冊以上徹底的に読みました。そして、読めば読むほど自分に足りない気づきが手に入りました。つまり、本と対話していたのです。