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その癖、嫌われます (幻冬舎新書) 価格:¥ 777(税込) 発売日:2012-03-30 |
評価
(3点/5点満点)
110万部のベストセラー『人は見た目が9割』の著者・竹内一郎さんの最新刊です。
竹内さんは演出家として長い間、役者の癖と格闘してきたので、本書は著者のフィールド・ワークともいえるでしょう。
癖は無意識にやっているから、誰かからいわれなければ直すことはできません。しかし、いいにくいことだから誰からも指摘されず、当人は無自覚のうちに嫌われていくのです。
「癖は、仕草や口癖といった〝事象〟ではあるが、実はそれを引き起こしている不安や快感などの、「心」の問題でもある。自分の癖に気づくというのは、自分の心の問題に目を向けるということでもある。」
癖から過去を振り返り、現在の心の状態を把握して自己啓発に役立てましょう。周囲からの目が驚くほど変わることもありますよ。
【my pick-up】
◎癖の根っこにはストレスがある
私は、基本的には癖は、ストレスから生まれる行動だと考えている。
癖はストレスの変化形だと思われる。「それをやると気持ちがよい」という行為が、だんだん癖になっていく。
癖は「ストレスから逃れて安心感を得る」ための道具であるともいえる。
◎考えるときに腕を組む
腕組みは、一般的にはよいマナーではない。面と向かった相手に対して、「楯」の意味を持つから、相手を遮断する働きがある。
プロ野球の監督では星野仙一氏や、落合博満氏は、腕組みが似合うタイプである。2人の共通点は、世論の逆風があっても、自分のスタイルを通す点である。メンタリティが強い。
考えるときに腕を組む癖は、「人を選ぶ」といえる。