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誰からも「気に入られる人」の習慣 (アスカビジネス) 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2012-04-09 |
評価
(3点/5点満点)
「気に入られる人」になるには、毎日の「習慣」が大切です。本書ではそれをまとめています。
「気に入られる習慣」とは、すべての人から気に入られることを目的としたものではなく「気に入られたい人から気に入られる習慣」です。
本書に書かれているノウハウを実行すれば、「仕事を任される人」「また会いたい人」「昇進する人」「契約をお願いされる人」「ずっと一緒にいたい人」といった、より魅力的な人になれると思います。
また、どのビジネス書にも言えることですが、読んで〝気づく・理解する〟→〝実行する〟→〝継続する〟までやってはじめて、成果を受けることができます。まずは、1つを選択して集中的に実行し、成功体験を得ましょう。そこから、次の成功は芋づる式です。
【my pick-up】
◎上司のメリットは何かを考える
突然ですが、ここで質問です。「あなたは上司に何かメリットを与えていますか?」。この質問にすぐに「メリットを与えています」と回答できる人は上司といい関係を築けていると思われます。しかし、ほとんどの方が、この質問に答えられないのではないでしょうか。
仕事でいい実績を残したということだけではなく、相手の仕事を減らすということも上司にはメリットになるのです。上司にメリットを与えることが、気に入られるためには重要です。「部下からメリットを与えられると、上司もメリットを返したいと思う」いわゆる「部下が上司から気に入られる」というメカニズムです。
上司へのメリットと言うとなんだか難しいように感じますが、そこまでナーバスに考える必要はありません。まずは上司が「喜ぶ」「助かる」「嬉しい」ことを考えていくことが第一歩になります。例えば、「笑顔で仕事を引き受ける」「上司が本当に言いたいことを考える」などの行為も相手のメリットになります。
またよくビジネス本に書かれている「報・連・相(報告・連絡・相談)」についても上司の仕事を実務的にも精神的にも楽にするので、メリットを与えることになります。
◎質問力を鍛える
あなたも自分の興味があるテーマを質問されたときには、悪い気分もしないと思いますし、積極的に回答すると思います。
ですから、「相手が話したい内容は、何であるか?」という視点で質問をするようにしましょう。
◎イメージシミュレーションをする
「相手からこんなことを聞かれた場合はどのように返そうか?」と考えることにより、質問に答えられるような情報を自分で集めるような動きが出てきます。
このような話をしたら→このような質問がくる→そうしたらこう答える
これをスムーズにできるようにするためにさまざまな情報を集めて、言葉にする作業をします。このようなシミュレーションを行うことにより、さまざまなシーンに対応できる能力が身につき、お客様や上司から気に入られるようになるのです。