12日に「ライフ・オブ・パイ」を観てきました。
アカデミー賞監督賞を受賞した、名匠アン・リー監督が、イギリスで最も権威のある
ブッカー賞に輝いた小説「パイの物語」を映画化したものです。
貨物船の沈没により、太平洋の大海原に投げ出された少年パイと、偶然救命ボートに乗り合わせていた
一匹のベンガルトラの、227日にも及ぶ漂流生活が描かれ、壮大かつオリジナリティあふれる、
サバイバル・ストーリーが展開されます。
16歳のパイが、家族を失った悲しみを抱えながらも、孤独に打ち勝ち、生き残ろうとするだけでも
大変なところに、ベンガルトラという有難くない相棒までついてくるのだから最悪である。
手に汗握るサスペンスやアクションを盛り込むだけでなく、少ない中から水、食糧をトラに与えたり、
とパイとトラが織りなすドラマチックな関係の変化を繊細に追いかけ、深い情感をもたらす
ドラマになっています。
3D映像の迫力と美しさの楽しみもあり、トラの演技もすごいと思いましたら、最先端のデジタル技術で
作りだされた、ベンガルトラの本物と見まごうばかりの表情も圧巻でした。