気ままな思いを

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芥川賞「abさんご」を読んで

2014-07-28 | 読書


黒田 夏子さん、史上最高齢75歳にて、
「abさんご」で第148回芥川賞を
受賞された方です。

「abさんご」は横書きで書かれた作品で、横書き作の小説による受賞は、
芥川賞史上初とのことです。

戦前から戦後まで生きてきた黒田さんの、自伝的小説ともいわれ、登場人物の
名前や性別をあえて明らかにしないなど、特徴のある作風。
(この部分は検索にて)








「abさんご」は横書きで左側から、「毬・タミエの花・虹」は縦書きで右側から読む、
前代未聞のリバーシブル本です。(リバーシブル表紙にも書かれていますが)

「abさんご」は、私には難しい作品でした。
カタカナやカギカッコを一切使っていない、ひらがなをたくさん使った文体で、
どこで区切って読んだらいいのかと、戸惑うことの多い作品で、一度読んで
理解できれば、幸いではないかと思うくらい、私の読む力不足を感じた作品でした。

読んでから検索してみましたら、
「昭和の知的な家庭に生まれひとりの幼子が成長し、
両親を
見送るまでの美しくしなやかな物語が隠されています。
幼少から後年までの
記憶を15の断章でおりなした抒情性豊かな物語。」
と出ていました。


文中より
蚊帳を「へやの中のへやのようなやわらかい檻」と。
傘を「天からふるものをしのぐためのもの」と記しています。

なかがきに、
とりわけこの、ともすれば読みにくいをして、のっけから排除されがちな
異相の作品を、なんのじょうけんもつけずにまるごと受けとめてくださった・・・・」
と黒田さんは、感謝の意を表していました。

検索で得た知識をかてに、もう一度じっくり読んでみようと思っています。

 

 


 


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