天気予報は曇りのち雨。
でも行く先が美術館ですから、お天気は無関係ということで出かけました。
少しだけ姿をあらわしている大山(?)も、半分は雲の中。
消え残る雪がわずかに見えていました。
<湧きあがる 雲押しのけて 春の山>
美術館について書くと長くなるので、興味の有る方はこちらでご覧下さい。
足立美術館公式サイト
ご自慢の日本庭園の四季の写真も、たくさん見られます。
庭園の様子は公式サイトにお任せして、私の印象に残った二つの場面をお見せしましょう。
一つ目は、カエデの若葉
今にも降りだしそうな湿度の高い空気の中で、周りの大木の隙間からわずかに明るさが射し込んでいます。
フラッシュは使いたくなかったので、息を詰めて気合を入れての撮影でした(笑)
<そこだけが 明るく見ゆる 若葉かな>
もう一つは、大きなクスノキの春落ち葉。
クスノキは、若葉が育って新旧交代の時期が来ると、古い葉が色づいて散ります。
春に散るので「春落ち葉」
根元を、瓦のような材質の焼き物で囲んで苔を植え込んでいるので、その緑と、落ち葉の色の組み合わせに、心を惹かれました。
こんな贅沢な春落ち葉を見たのは、初めてです。
<散りてより 趣見せる 春落ち葉>
その夜は、降りしきる雨の音を聞きながらぼんやりと座って、久々に贅沢な時間を過ごしました。
次の日、雨も止んだので、少し離れたところにある加納美術館へと足を伸ばしました。備前焼が、なかなかのものでした。
その美術館前で見かけたものを。
マツバウンランです。

繁殖力が強いので花壇のきらわれものですが、なかなかどうして、可憐な花なのです。
<雨上がり マツバウンラン 楚々と咲く>
そしてツクシ。

一枚目の写真のサクラやこのツクシを見ると、大阪よりは少し季節の進み具合が遅いようでした。
<細き川 見下ろして土筆 三つ四つ>
帰る頃には雲が切れて、日が射し始めました。

とても気持ちが良さそうです。
<どこまでも 泳いで行けそな 鯉のぼり>
日が当たるのでニャンコも気持ち良さそう♪

こんな所にいるのは、のらちゃんでしょうか?
それにしては安心しきっていますねぇ・・・
<幼な児のごとく無心の昼寝ネコ>
雨のち晴れの小旅行。
初夏の風が心の中まで吹き抜けて、すっかりリフレッシュさせてもらいました。