そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

この本をご存知でしょうか?

2021年10月31日 | 本の紹介・その他いろいろ
ちょっと古い本ですが、発売当時えらい評判だったので、著者はまったく知らない人でしたが、新書だしそんなに高いわけでもなかったので、すぐに買いました!

それが、それが、大当たりでした!!
今までにこんな面白い本は読んだことがなかった、というくらいの大当たり。

題名の通り、著者がサバクトビバッタの研究をするために、はるばるとサバクへ出かけて、ものすごい苦労をするお話し。
まさかこんな姿でお出かけになったわけではありませんが、相当な気合いが入っていたらしいことは、少し読み始めたらすぐに解ります。

学術的な内容が豊富な本が、ここまで読みやすく愉快にお書きになれるには、実はそれまでの涙ぐましいご努力があったのです。

この著者のエライところは、まずは始めたブログを多くの読者に愉しんでもらいたくて、文章の猛勉強をされたところにあります!
その涙ぐましいご努力があるからこそ生れたのが、本書です。
まだお読みでない方は、是非ともご一読を、お薦めします。
いままで名前も知らなかったサバクトビバッタという生き物が、凄く身近に感じられるようになり、あっというまに引き込まれていきます。
(著者の不思議なお名前の秘密も、この本をお読みになればわかります!)

最近のこと、サバクトビバッタのすさまじい被害が報道されたのは覚えていらっしゃる方も多いことと思います。
今回、さらなる研究のためにお出かけになって、被害を押さえるための素晴しい研究結果を出されました!!

その内容をお読みになるには<サバクトビバッタ>で検索してください。
下の方へたどると、著者のブログ記事 『バッタを倒しにアフリカへ』行き必殺技をみつけてきまし・・・
というのが出てきますので、そちらをどうぞ。
これまた、と~~っても面白いですよ!!

Twitterをなさっている方なら<前野ルルド浩太郎で検索されると、そのブログ記事がお読みになれます。

とにかくお勧めします


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私がいちばん好きな花

2021年10月23日 | どんぐり屋のつぶやき
燃えるような この花の色 私の心にいつも元気をくれます

黄花コスモスの仲間の「サンセット」

沈む直前の太陽の 今日一番の輝きの色

普通の黄花コスモスは あちこちで見られるのですが

サンセットは何故か なかなか出会えません

どうしてだか あまり人気がないようで

このひと株も 園芸店の片隅に忘れられて もはや枯れそうになっていました

つぼみが次々に開いて 毎日愉しませてくれています


20年ほど前に しばらく長い入院生活をしていたとき

病院の花壇に咲いて とても嬉しくて元気が出ました

他の患者さんが とても気に入っていらっしゃって

名前をご存じなかったので教えて差し上げて喜ばれました

絵をお描きになる方だったので スケッチをくださったのも思い出です

高齢の方でしたから いまはもうお空の上で

それでも秋には この花を見付けて愉しんでいらっしゃるだろうと 

お姿を懐かしく思い出しています。
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酔芙蓉の花の一日と、ある静かな物語

2021年10月18日 | 9~11月の草木
『風の盆恋歌』・・・高橋治の描く小説で、越中八尾(やつお)の町に流れる風の盆の胡弓の音色が、主人公二人の心の様を全編を通じて奏でています。
ある男性が、一年のうちの風の盆の数日を過すためだけに八尾に買った家の小さな庭に、あるとき酔芙蓉の花が咲く。
時間がたつと花の色が変化する・・・家の主はそのことに驚きます。

彼の愛する人が、こっそりと注文して植えさせたらしいのだけれど、実はこの花の色の変化こそが、二人の人生を物語っているのだと、私は思っています。
全編を通じて、酔芙蓉の花の色が何度も語られているのですもの。

家の主と、酔芙蓉を植えた人とは、実は不倫の間柄なので、それなりに話は展開していきます。
でも、清潔感のある文章は心地よく、いつか二人を親しく感じてしまったりもするのです・・・

いろいろあって、この小説は私の心を捕らえて放しませんでした。
なので、酔芙蓉もまた深く心に刻まれて、いつか見たいと願う時間だけが流れたのです。

その花が、今目の前で秋風にゆれている。
朝見た白い花が、夕方に紅く染まっているのだから。
これはもう、まちがいなく酔芙蓉。

私はひとり、声を殺して花の前で泣いていました。
それほど、憧れていたのです。

朝の花が上の写真です。

そしてお昼ごろにはこんな色に。

気温の高い日なら、もう少し濃いめの色かも。

午後になると、ずいぶん変化してきます。


夕方には・・・

そばにある白いつぼみは、明日開くのでしょう。

初めて見たのは朝だったので、次の日にこの夕方の色を見て、思わず声をあげました。
自分が確かに見ているのに、とても同じ花とは信じられなかった。

こうして、やがては手のひらに包まれるほどに丸くしぼんで、土に還っていきます。

純白に開き、はにかむように薄く色づき、日暮れの前には燃えるような色に染まって、やがて果ててゆく。
その姿にこの小説の二人の心が見え隠れして、切ないのです。

花を主人公にしているわけではないのに、変化してゆく花の色が二人の人生を物語っている、心憎い一編ではあります。


私の見た木は長く生きているようで、私の背丈よりもずっと高いところまで花をつけていました。
その花に見おろされて風に吹かれる私の幸せな気持ちを、どうかご想像くださいね。


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今日は陽射しもあり

2021年10月18日 | 9~11月の草木
今日も風は冷たかったけれど、陽射しがあったので、もしかしたら色が出ているのでは、と思い見にいってみました。

うふふ、
やはり少し寒いのかうっすらとですが、色づいていました。
正午を少し過ぎた頃です。昨日のように、白いままという花はありませんでした。

白→ピンク→紅まで見ることが出来て大満足!!
これというのも、長年のブログのお客様で、たいそう物知りでいらっしゃる小坊主さんのお陰でした。
あらためて「ありがとうございます」

通りかかったご近所さんらしい方も「これ、毎年咲くんやけど、綺麗ですよね~わたしも色々な時間に写してますねんよ」と声を掛けてくださいました。
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今日の酔芙蓉

2021年10月17日 | 9~11月の草木
昨夜の雨を境に冷たい空気が・・・という予報が当たり、今日は冷たい風が吹いて寒い一日でした。

酔芙蓉が気になって12時半ごろ、見にいってきました。

気温が25度以上になると色が変わると言うとおり、ほとんどの花は白いままでした。

上の写真の一輪だけが、半分紅くなって・・・真ん中の白を挟んで一輪のように見えますが、右の紅いのは昨日の名残です。
なので、今日咲いた一輪の半分がこの時間でも白いままで、左半分の部分だけ色が変化していました。
なんだか不思議な感じです。

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やはり酔芙蓉だったのです!!

2021年10月12日 | 9~11月の草木
高橋治さんの『風の盆恋歌』を読んで以来、長く憧れていた酔芙蓉に、なんと、なんと、巡り会えました。
長生きはするものですネ~

先日のブログ記事に小坊主さんから「もしかしたら酔芙蓉かもしれないから、もう一度時間を変えて見にいってみたら?」というコメントをいただき、まさか・・・という気持ちを胸に、でもドキドキしながら足を運んでみました。

するとどうでしょう、時間によって花の色が違ったのです!!
酔芙蓉だったのです、なんという幸せ!!

憧れのあの花が、目の前にある、、、涙をぬぐいながら写してきた写真を、時間別にお目にかけます。どうぞご覧ください。

まず最初の写真は、先日も載せていたもので、撮影は午前11時27分です。
夜明けの頃の花はほとんど白だそうですが、この写真はもうお昼前でしたからほんの少し色がつき始めています。

ここで、後日写したもう少し朝早い、真っ白い花を一枚UPしておきます。

午前9時15分撮影です。風の強い朝で、じっと凪ぐのを待ちましたが、どうしても止ってくれず、ブレた写真になりましたが、早朝の真っ白い花もご覧頂きたくて、載せておきます。

小坊主さんのコメントに心動かされ、数日前の午後16時47分に行ってみた時のもの、

思わずアッと声が出ました!!
だって、こんな色の花が視野に飛び込んできたのですもの。「まさか~」
横にある白いつぼみは、明日の朝開くのでしょう。

フヨウは一日しか咲かない花ですから、その前に見たのと同じ花ではありませんが、間違いなく同じ場所の、同じ木に咲いている花なんです。

興味が湧いて、今日はまた違う時間(午後15時41分)に行って見ました。
するとどうでしょう!

期待通りに、明らかに色が薄いです。
一時間ほど早い時間のことです。
こんなに違うのなら、今度は、もっとはやくお昼過ぎにまた行ってみようと思っています。

なぜ、花の色が変化するのかしら?
調べてみると
>日中の気温が高くなる時間帯に赤い色素であるアントシアニンが合成されるためです。おおよそ25度以上で色素の合成が始まるため、気温の低い日はあまり花弁の色は変わりません。
ということなのだそうです。

明日以降は少し気温が下がるという予報なので、綺麗な変化がみられるのは最後のチャンスだったのかも?
とにかく、嬉しくてうれしくて・・・・・

小坊主さん、いつも有難うございますm(_ _)m
今年一番の幸せな発見でした~
                                                              
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暑くても秋は深まり

2021年10月09日 | 9~11月の草木
用があって、いつもと違う路を歩きました。
小さな花壇があり、そこで見かけたのが上の写真の花、
フヨウですよね? 
酔芙蓉に似ていますが、どうなのでしょう?
とてもおもむきがありました。

酔芙蓉という名前を知ったのは、高橋治の『風の盆恋歌』を読んだときでした。
すてきな小説で、何度も読み返したのを思い出します。
不倫の哀しさを描いているけれど、深みがありすっきりと爽やかな文章で、心に沁みました。
またもう一度読みたいです。

そばには、白いシュウメイギクが咲き乱れて。

シュウカイドウとともに、父が若い頃に愛した花の一つで、とても懐かしい~。

少し歩くと、今年のドングリがこんなに色づいて!

上の方に見えているのは、来年用の実です。

今年用は少ししか実が着いていません。来年の実はたくさん着いているのですが。
ドングリも不作の年があるようですから、今年の大阪のドングリは不作なんでしょうね。
クマさんリスさんがいないからいいけれど・・・ドングリ拾いが楽しみな私は、ちょっと寂しいです。

用事を済ましての帰り道、いたずら心が頭をもたげて、持っていた杖の先でつついてみたら、このドングリ、落ちてきました!!
持ち帰って机に飾っています。去年最後に拾ったのといっしょに。
ドングリ同士、どんな話をしているでしょうか?


そうそう、シオンの花に何日もぶら下がっていたカマキリさん、昨日から姿が見えなくなりました。どうしたのかしら?
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