そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

イヌノフグリに会えました!!

2007年04月20日 | 3~5月の草木
○○イヌノフグリという名前を持つ植物の中で、唯一日本固有の種類であるイヌノフグリは絶滅寸前とか。

どうしても見たいものだと思いつつ果たせませんでしたが、先日ついにその機会が!

某掲示板のお友達が、根っこをつけたまま送ってくださったのです。
しっかりとプランターで管理して、種も飛ばさないようにしています。


さて、そのイヌノフグリです。
上の写真は開花直後で、オシベまでピンク色でとてもかわいいでしょう?
オシベは時間とともに花粉を出して、形が変わっていきます。

ピンクの無地のように見えますが、下の写真のように、一箇所だけ模様入りで、全体も淡いピンクのストライプです。


花は3ミリくらいで、ものすごく小さいです。

         向かって左がオオイヌノフグリ、右はタチイヌノフグリです。


ついでなので、実の大きさも比べてみました。

向かって左から、タチイヌ、オオイヌ、イヌノフグリです。

オオイヌノフグリとタチイヌノフグリの実、はどちらかといえばハート型、イヌノフグリの方がコロンとしていて、ワンコが持っている実物に近いような気がします。

これを見てください。

いかがでしょう?



ところで、今朝のことです。
近くの草の中でこんなのを見つけました。

あら!イヌノフグリ!!
と、大喜びしました。なんで今まで見つけられなかったのかと・・・


ところがです、

パソコンでよくよく見比べると、花の模様と葉の様子と実の形が違うのです。
つまりは、イヌノフグリとはまったく違うもののようなんです。
タチイヌノフグリの花だけがピンクといった感じです

[この植物の特徴]
*花の色はピンクですが、花びらの模様がまったく違います。

*葉と実はタチイヌノフグリとほとんど同じです。(2枚目の写真で、葉を見比べてくださいね)
下のほうの葉も葉柄がなくてじかに茎にくっついています。
(イヌノフグリの葉っぱは、下のほうへ行くと葉柄が長いのです)
*実も丸っこくはなく、ハート型でやや平べったいのです(共に写真省略)


結果のご報告
皆さまに教えていただき、一番下の写真はタチイヌノフグリの花の色の変異であることがわかりました。
ほかに白花もあるそうです。

教えてくださった方々、大変ありがとうございました。



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もういいか~い?

2007年04月19日 | 3~5月の草木
「エッヘン、足を踏ん張ってポーズを決めてみたんだ!」
とはいうものの徹底した保護色です。
よくよく見ないと、どうなってるんだかさっぱり解かりませんね。


ヤブキリの幼虫かなんかでしょうか? 
どなたか教えてくださいね。

一度にたくさん生まれたようで、同じような大きさのが、いっちょまえに立派なおひげを振り回しながら、忙しそうにピョンピョン飛び回っていました。

ちっともじっとしていないので、写すのには一苦労。
貴重な(というほどでもないですが)記念写真です。



一日中良いお天気で、気持ちのいい青空でした。




夕方になって、西日を浴びて透き通って見えたカラスノエンドウ。


そういえば、カラスノエンドウの名前の由来をご存知でした?
ミニミニえんどう豆のような実が出来て、熟すと莢が真っ黒になって弾けるのですが、その真っ黒な莢がカラスの羽の色みたいだから・・・・という説を発見しました(『野に咲く花』山渓ハンディ図鑑1)


そして・・・

おなじみの夕焼風景です。




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夜は眠る(?)レンゲソウ

2007年04月18日 | 3~5月の草木
マメ科の植物はもとより、細胞の関係などで、夜に花や葉を閉じる植物はたくさんあるようです。

しかしその頃は、眠る植物といえばネムノキやハリエンジュ(ニセアカシア)くらいしか知らなかったので、レンゲソウが眠るということにとても驚きました。

その後、シロツメクサも眠ることを知りました。

それで去年は、シロツメクサが眠っている写真をUPしました。
そのときにいただいたコメントも興味深いので、よかったらご覧下さい。
去年の5月31日

それ以後も、夜の田んぼで、たくさんのレンゲソウがうつむいて眠っている様子を思い浮かべて、ぜひとも一度見たいと思ってきました。
でも、夜に田んぼへ出かける勇気がなくて・・・

そして今年。
ふと思い立って、一叢のレンゲソウをいただいてきて、プランターに植えてみたのです。


夜、
近寄ってみると・・・
花は開いたままですが、たしかに下を向いていました!

どんな夢を見ているのかな?

真上から見るとこんな感じです。



しかし、どこの集団の中にも反抗的な子はいるものですねえ。
ほら、

一人だけ、しっかり起きてるんですよ
そういえば、シロツメクサの時にも、反抗期の子がいたのを思い出しました(笑)





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空の出来事

2007年04月17日 | 虹・彩雲・アーク
今日の夕方に現れました。
これは上部ラテラルアークでしょうか(これは間違いで、タンジェントアークというのが正しいそうです
空の高いところで、6角形の筒状の小さな氷が集まって雲が出来ている時に見られます。

詳しくお知りになりたい方はこちらでどうぞ。


太陽との位置関係は、こんなところです。


太陽から光がアークの方へ伸びてきれいです。


この後しばらくして、幻日(げんじつ)が現れました。

向かって右の赤っぽく色づいているのがそれです。

太陽の光が上の方にのびているので、この後は太陽柱が見られたのではないかと思いますが、残念ながら私の部屋からは木が邪魔をして見ることが出来ませんでした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これは15日の昼過ぎに見られた「暈(かさ)」です。


薄いものでしたが、まん丸く、全部が見えてきれいでした。




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春のテレイドスコープ

2007年04月16日 | テレイドスコープ
テレイドスコープ用に使っていたニコンのクールピクス4800を使いつぶしました。
シャッターが下りないし、望遠も全然効かないのです。

それで、もうテレイドは撮れないかな・・・とがっかりしていたのですが、試しにペンタックスW10に使ってみました。

その結果が今日の写真たちです。
こんなふうに、丸く切り抜くと使えることが解かりました、ヤレヤレ
万華鏡を覗けば丸い世界ですから、写真も丸いのもいいかもしれない、と思うことにしました。

どんなものでしょう?



2枚目は、パッと明るくタンポポです

            平凡ですね~~




では、これはどうでしょう?

            ちょっと新鮮かな?



視点を変えるとこうなります

            これはかなりミステリアス?




最後はサクラ

            さすがに、とても華やかです。






お好みに合わせて、こちらへもどうぞ
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色々な空

2007年04月13日 | きれいな空と雲
これはおなじみの北側の窓から見える山並みです。

ふと見ると、まるで火山の噴煙がたなびいているかのような雲がかかって、ちょっといい眺めでした。


別の日ですが、クジラみたいな雲が。



風の強い日だったので、レンズ雲の仲間なのかもしれません。


上の2枚は窓から見た空でしたが、こんどは地上すれすれの植物になったつもりで見上げた空を。


タンポポの綿毛がキラキラ光りながら、旅立ちの時を待っていました。



レンゲも空を見上げます。


シャキっと背筋を伸ばして、とても気持ち良さそうです♪




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ノハラムラサキ

2007年04月12日 | 3~5月の草木
なかなか名前が解からなかったのですが、ノハラムラサキまたはそれの仲間らしいと、専門の方に教えていただきました。


キウリグサによく似ているのですが、花の色がもっと青くて鮮やかでした。
比べてみたので見てください。

向かって右がノハラムラサキ、左がキウリグサです。

花びらの形と、芯の黄色い部分の、白い所が違っているでしょう?


葉の付き方も違っていました。

キウリグサの葉は、下のほうでは丸くて杓子のような形をしていますが、こちらは根元まで細長い葉が付いています。

これは、キウリグサの出始めの頃の葉の写真ですが、花が咲く頃になっても、根元のところでは、こんな葉が残っています。



このノハラムラサキの改良品種が、園芸店で販売されているワスレナグサなのだそうです。
本当のワスレナグサは野生の湿地性植物で、また違うものだとか。

あまりはっきりとは解かりませんが、こちらのサイトに両方を比べた写真が出ていました。
野生と園芸種のワスレナグサ


ノハラムラサキ、あまりにきれいで忘れられず、何度も見に行ってしまいました



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雨の足跡

2007年04月11日 | 水滴・凍露
おなじみのキウリグサです。
3ミリの花の、花びらの一つ一つに輝いている雨の滴。
ここまでになると、まさに芸術作品ですネ。





これはハナニラの青い筋入りの花。
左側から光が当たって、花びらに付いた滴が影絵になっています。

花の前にある別の草の蔓がいかにも邪魔なのですが、これを除けようとすると、どんなにそっとしても必ず花の滴はほとんど落ちるでしょう。

この蔓とて、自然の中の一つの存在なのだからそのままにしておこう、そういう気持ちでした。





ハナカイドウです。
やわらかな花びらが愛らしいです。

去年まではなかったのですが、秋の公園整備で植えられて、ここで初めての花を咲かせています。
植木屋のおじさんの所で一緒にいた仲間は、どこで咲いているのかしらと、遠くに想いを馳せているかのような表情です。





白い馬酔木の花も咲いていました。

葉の緑、花柄の薄い赤、ガクの淡い黄色を含んだ青色・・・それらの色が見事なバランスで目に染みてきます。





そしてサクラ。
太い根元の木肌が濡れて黒くなり、そこに貼り付くようにこぼれていました。
先日の水滴の中の花びらが落ちていた辺りです。


< 散りてなお味わい深き花びらに 趣添える雨の足跡 > 






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行く春を映す水滴

2007年04月09日 | 水滴・凍露
中学で習った、孟浩然の漢詩<春暁>を覚えていらっしゃいますか?

春眠暁を覚えず 
処処啼鳥を聞く
夜来風雨の声 
花落つるを知る多少

という詩です。
出だしの一行、覚えてますでしょう?


夜来の風雨に、この詩を思いだしていました。
そして、昨日の朝はそれが止んでいたので“花落つるを知る多少”と思い、出てみました。

ああ、やっぱりかなり散っています。
伸びた芝生に、おびただしい花びらが散り敷いて目を奪われました。

そんな様子を映す水滴です。
とても小さかったので、画面の粗さには目をつぶり、トリミングしてみました。


<水滴の中に入りて花びらを 両手にいっぱい集めてみたい>



この水滴の草は背が低かったので、すぐ下に落ちていた大き目の花びらが写っています。


<このままで ずっと落ちずにいてほしい 机の上に飾りたいから>




これはハナカイドウの蕾です。
他の枝の蕾が写りこんでいました。
  

<水滴の中で蕾の開くとき 見たい気がする きれいだろうな>



これも同じハナカイドウですが場所が違うので、団地の建物と、その前の何本かの木が映っています。
なんとなく不思議な雰囲気です。


<団地には 団地の風景映し込む水滴のあり また楽しからずや>


映り込みが楽しい写真はこれくらいでした。
あとは花に付いた水滴ですが、長くなるのでまた明後日にでも。

いつも見てくださってありがとうございます



お時間がありましたら、こちらへもどうぞ! 色々ありますよ♪
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レンゲソウと遊ぼ♪

2007年04月06日 | 3~5月の草木
レンゲソウの正式な名前はゲンゲだそうです。でも、レンゲやレンゲソウの方が、私たちには馴染みがありますね?

ところで上の写真は、去年も同じアングルで写したので、覚えている方がいらっしゃるかもしれません。
レンゲソウを真上から写すとこうなるんです。



横からだとこんな感じです。

花の一つ一つは、間違いなくマメ科のものですね。

レンゲソウを漢字で書くと、蓮花草だそうですが、なるほどハスの花に似ていると思います。



そして多分マメ科に共通なのだと思いますが、ハチなどが花に止まると

向かって左の花のように花の先が開いて、オシベやメシベが姿を現します。
うまく出来てますね!


レンゲ畑はいい気持ち♪






よかったら、こちらも覗いてみてくださいネ
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