そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

枚方が恋しい山桜

2016年04月13日 | 釈尊寺団地
ソメイヨシノなどの花が終ると

待ちかねたように八重桜が咲き始め

それを追いかけて やや白っぽい花びらの山桜が いっぱいの花をつける

私の部屋の窓から 見えていた なつかしい風景

風が吹くと 花びらが流れて 本当の吹雪のよう




< 共に見し 白き桜の花咲けど
         君いま遠く 話すすべなく >

ああ、枚方(ひらかた)へ帰りたい・・・



山桜の後ろにあるのは、弥生時代の遺跡を囲んで茂っている竹の群れです。
竹は、今頃からしばらくかけて、旧い葉が黄色くなってみな散ってしまうのです。
初めてそんな光景を見たときは、竹がいっせいに枯れてしまうのかと驚いたものでした。


< 竹の葉が風に吹かれて散りてゆく そを竹の秋とは知らず驚く >

「竹の秋」という俳句の季語があるほど有名な現象なのに、それまでは知らずにいたのでした。

葉は、風が吹くとくるくると回りながら散っていきます。

満月の夜に、月の光に照らされて、音もなく回りながら散ってくる姿を見ていると、なにやら遠い世界に居るような気分になるのです。
弥生時代の人たちと、話が出来そうな・・・






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団地のすてきな秋景色

2012年11月04日 | 釈尊寺団地
私の住んでいる所のバス道を挟んで向かい側に、古い大きな樹がたくさんある、静かな団地があります。
大好きなので、ときどき散歩に伺うのです。

今日は、サクラ、カエデ、ケヤキなどなど、色とりどりの葉っぱが、ひしめきあって秋の詩を唄っていました。
すばらしいコーラスです!


こんなにきれいだし、暖かいのに、誰もお散歩をしていないのは、どうして?
もったいないなあ~~

そういえば、この団地では、こんな立派な樹を350本も切り倒そうという話が、持ち上がっていたそうです。
毛虫が付いて消毒にお金がかかるからとかどうとか。詳しいことは知りませんが、とんでもないことだと思いました。

こんなに緑に囲まれた上等の団地なんて、なかなか無いですよねえ?!
モッタイナイおばけが出そうな話じゃないですか、ねえ・・・



そうそう、こんなすてきな状景も見つけましたよ。
大きな樹の幹の間に、このあいだ吹いた木枯らし一号が運んできたのでしょう、小さな枝をつけたどんぐりが、ちょこんと♪
決して私が乗せたのではありませんよ~




こんなに根っこが張っている樹もあります。




そうかと思えば、トウカエデかな?
今年、根元の方に芽を出した葉っぱが、立派に夏を乗り越えて、こんなにきれいな色に。

よくがんばったね!

これも大きな樹だからこそです。
小さな木は、あの日照りで枯れていきましたからね。



そして、馬酔木は、なんともう春支度!

落ち葉と馬酔木のつぼみは、どんな話をしているのでしょうね?





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記録的な豪雨が・・・

2012年08月14日 | 釈尊寺団地
昨夜からゴロゴロいったり、時折り雨の音がしていましたが、今朝4時半くらいには、とうとう雷さまに起こされました。

すごい雨。  
ほんの少し向こうも見えなかったです。いつかのゲリラ豪雨のときみたいでした。

報道によると、

>気象庁によると、14日早朝、大阪府枚方市で1時間の降水量が91ミリ、京都府京田辺市で78ミリといずれも観測史上1位の雨を記録した。12日正午から14日午前10時までの降水量は、京田辺市204ミリ、和歌山県田辺市165.5ミリ、大阪府枚方市160ミリ、滋賀県甲賀市140.5ミリ、兵庫県香美町103ミリなど各地で記録的な豪雨となった。


91ミリといえばあたり一面に9センチの深さになるほどの、雨が降ったということになりますよね。

電車は全部止まってるらしいし、道路の冠水で車での出勤も大変そう・・・・

これは見てこなくては!! 


と出かけてみると、近くを流れる天の川はすごいことになっていました。
上の写真です。

いつもなら、これの十分の一ほどの浅い流れの川なんです。


今朝ははまったりすると、とんでもないことになりそうでした。と、思っていたら、他の川ですが枚方市内で死者が出ていました。





あまりの流れに、朝の食事を探しに来たアオサギも途方に暮れています。

そばにいた人が「40年ここに住んでいるけど、こんな天の川を見るのは初めてですわ・・・怖いネエ」とため息。


そして、高い所から見渡すと

一部水があふれて冠水している畑も見られました。


この天の川と、私たちの団地の間には用水路もあります。
そこも、あと少しであふれそうな水が、とんでもない速さで流れていました。


これはトロ箱ですが、この一瞬前には一羽のアヒルが、あまりの流れの速さに、なすすべもなく流されていきました。

写真に収める余裕もありません。見送るしかなく、とても悲しかったです、、、、


出勤した家族からのメールでは、立ち往生している車が多数あったそうです。
我が家の車も点検に出さないと・・・

(京阪電車交野線は、お昼現在もまだ不通です。第二京阪(高速)はやっと開通しました。)


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大きな雲

2010年10月01日 | 釈尊寺団地
広角側24ミリのレンズでも、まだまだとらえきれていません。

空って広いな~~~!!

一面の青空が広がっている時よりも、こんな大きな雲が伸びているときの方が、空の広さを実感しませんか?

圧倒されるような気持ちで、深呼吸をしたくなりません?

お~い雲よ! って呼びかけたくなりますね。



今住んでいるこの部屋を申し込む時、とにかく最上階をと狙っていました。

なのでこの部屋が空いたことを知った時、走ってはいけない体なのに思わずかけだしていました

そして、倒れることもなく駆けつけて無事に仮契約!!


虹や幻日や彩雲や、その他きれいなものをいっぱい見せてもらいました♪

私が歩いていける範囲に、コンビニなし・銀行、郵便局なし・スーパーなしという陸の孤島みたいな所なので家賃も安いですが、そのお家賃の一部は“空の見物料”だと思っています

そして地上には、可愛い植物や生き物がたくさん居ますものネ(最近はすっかり減ってしまいましたが)


行動範囲が限られている私に、季節の変化を楽しませてくれるこの土地が、これ以上整備されないように、皆さんも一どうか緒に祈ってくださいね。





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すてきな、焼き物の器

2010年08月18日 | 釈尊寺団地
ギャラリーすぎもとというお店です。

上の写真は出入り口の部分ですが、向かって右のポスターの横の壁には、こんなきれいな絵皿が飾られています。



表にも急須やお茶碗などを飾っておられますが、私の好きな焼き物はお店の中にあります。
普段は表を眺めて通り過ぎてますが、時々は木のドアを開けて
「こんにちは~」

白髪のやさしいご主人が、にこにこと迎えてくださいます。


この日私を迎えてくれた器は、これでした。

作者は高野基夫さんという京都生まれのお年を召した作家さんです。


じっと眺めていると、何かを語りかけてくれる、温かい作品でした。
直径は15センチほどです。



お月見には、形の良い衣かつぎをこしらえて、この器にいれてお月様にお供えしたいです。
十三夜には、きれいに茹で上げた枝豆を、程よく盛って飾りましょう。

そしてやがて秋が深まったら、冷たくなった水を張って、もみじの数片を浮かべましょう。

冬には、小さなヤツデの葉っぱの上に、かわいい雪ウサギを乗せて、

春には、小鳥についばまれて落ちた落花をいくつか、温かくなった水に浮かべてみたい・・・



手にとって眺めているうちに、そんな思いが次から次へと湧いてきました。

この器には、きっと命が通っているのでしょう。
生きているのです。
だから、私に話しかけてくれるのですね。



もう一つ側に展示されていたデミタスカップも、柔らかな造りが好もしく感じました。

これも同じ高野基夫さんの作品です。

寒い日に、このカップでコーヒーをいただいたら、心の中まで暖かくなりそうでしょう?



この二つの器を大切に抱いて、この日の私はとても幸せでした。

柔らかいがゆえに、壊れやすいことでしょう。
大切に、大切にしなくてはね。


 私は自然写真ばかり写してきたので、焼き物を本格的に写すのは、実は初めてでした。

難しいものですねぇ・・・
頑張ってみましたが、とても実物を活かすようには写せませんでした。

作者の高野様、ギャラリーすぎもとのご主人さま、
せっかくの作品をこんなふうにしか写せなくて、本当に申し訳ございません。
どうかお許しくださいませ。

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気になる木

2010年06月11日 | 釈尊寺団地
私の住んでいる団地はとても規模が大きくて、第一・第二・第三団地と三つに分けられています。

その中の第一団地には、団地が出来る前から生えていたかと思うくらいの大きな木がたくさんあるのです。
森林浴とまではいきませんが、そんな大きな木のそばに行くと、とても静かな、豊かな気持ちになれるので、時々訪ねるようにしています。

上の写真のように、よく手入れされた庭園もあって、いつも感心させられるのですが・・・
最近、気になることがありました。



大きな藤棚があるのです。

もう花は終わりましたが、たくさんの実がゆれていました。

藤の実は、秋の終わりの冷え込んだ朝に、パ~ン! と大きな音をたてて弾けて、タネを遠くへ飛ばすのだそうです。
すごいエネルギーですね。

そんな元気な藤の木なのに・・・
見てください、この可愛そうな姿を。

数年前から少しずつ傷みはじめていました。
でもこんなにひどくはなかったのです。

これほど傷んだ幹なのに、たくさんの花を咲かせ、実を付けて精一杯の命を生きているのです。

でも、きっと木は悲鳴をあげていると思います!!
このままだと、枯れてしまうのは時間の問題でしょう。

今なら、まだ間に合うかもしれない!!
なんとか助けてあげたいです。



そしてもう一つ。
この木です。

大きなヤマボウシ。

見上げてもてっぺんが見えないくらいに伸びた大木です。
なのに、花はチラホラ・・・

大きくなりすぎて、花を付けるだけの元気がなくなっているのでしょうか?
肥料をあげるとか、少し枝を払うとか、なにか手入れの方法はないのでしょうか?

たくさんの花を付けたら、どんなに見事でしょう、、、、



個人のお宅のあちこちでは、

ホタルブクロや


ムラサキツユクサや


ドクダミなどが


こんな野趣豊かな植え込みに作られているというのに・・・


お花大好きの人は、たくさんいらっしゃるらしいのに、木はどうして見捨てられているのでしょう・・・

私の大切な大きな木たち、なんとか生き延びてくれますように!

第一団地にお住いの方が、この記事に気が付いて下さることを、祈ろうと思います。



<豊かなる命はぐくむ木のそばに 居るだけで癒され元気をもらう>





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団地とは思えない秋の風情

2009年11月13日 | 釈尊寺団地
これはバス停の近くなのですが、私はこの場所から見る風景が毎年とても楽しみなんです。

奥行きがあって、枝振りの良いナンキンゼのとりどりの赤が見事です。
とても贅沢な通り道だと思います。




ここから見る黄色もすばらしいでしょう?

手前にある古木の枝ぶりも、風景を引き立ててくれています。


とても団地の中だとは思えません。

どうかいつまでも、大きな伐採をしないでと祈るような気持ちで眺めています。

古い大きな木には、たましいが宿っています。
だから、そばへ行って木に触れていると気持ちが静まります。

この団地に住んでいる多くの人たちは、そのことに気づいていて木々を愛し、見守っているのだと思います。
素晴らしいことです。

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タヌキ

2009年10月15日 | 釈尊寺団地
この写真は数年前のものですが、団地の裏に真昼間に現れたタヌキです。

散歩をしていたら、いきなり目の前に現れたので、大慌てで写しました。
なので、ピントが合ってなくて、しかもブレブレ


それからさらに一年ほど前の初夏。
上の写真の場所から数メートルほどしか離れていない所で、タヌキが出産しました。

水がめったに流れない排水溝の蓋がずれていたので、そこから入って中に住みついたようでした。


生まれた子ダヌキは、真っ黒でコロコロしていて、犬ころみたいでした。
これはお父さんとお母さんです。

子供たちの写真もあるのですが、近づけないし動き回るしで、あまりにもボケてるので省略です。


どうしてこんな古い写真を持ち出したのかというと、
数日前、夜遅くに表に出た家族がタヌキに出会ったと言ったからです。

この写真のタヌキたちとは違うでしょうが、今も比較的近くに住んでいるのだなぁと、とても懐かしくなりました。


<秋の夜は 狸と出会う 散歩道 >



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今ごろ咲いているはずなのに・・・

2008年05月21日 | 釈尊寺団地
これはトキワツユクサです。
竹薮の手前の茂みに群れ咲いて、雨あがりの花びらに輝きは見事でした。

根っこは残っているようなのですが、木を伐採する時に踏み荒らされて、ほとんど消えてしまいました。


アケビです。

柔らかな感じの優しい花、大好きだったのに・・・
切り倒された木と共に、いなくなりました。


ウツギ(ウノハナ)です。

サクラやユキヤナギ、コデマリなどが終わった後に咲く白い花、楽しみでした。

実が面白い形をしているので、秋の来るのを楽しみにしていたら、一年前ほど前に根から堀リ起こされて捨てられました。

これが生えていた辺りは、植え込みとして整備されました。
この木だけ残すと目をむいたようになってみっともないからと、抜かれてしまったのです


これは草花ですがノジシャといいます。

チシャという名前のとおり、食用にもなります。

細かなブルーの花がとても可愛かったのですが、度重なる草刈で、とうとう姿を見なくなりました。


マツバウンランは繁殖力が強いので、嫌う人もいらっしゃいますが、私は大好きでした。

でも、いかに繁殖力が強いとはいえ、伸びては刈られ、伸びては刈られではたまりません。
ほんの数本咲いていましたが、私の身近では絶滅危惧種になってしまいました。

来年も咲いてくれますように



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年々歳々花相似たり・・・

2008年03月28日 | 釈尊寺団地
これは去年の今頃です。
松の緑を背景に、桜が咲きそろっていました。

少し枝ぶりが変わりましたが、今年も花を付けています。

ところがどうでしょう、

例の樹木の大々的な伐採で、向こうの茂みの一番手前にあった大きな松が切り倒されたので、風景としては見る影もなくなってしまいました。
(花の色が違うのは、お天気と撮影時間が違うせいです)

別に花の名所というわけでもないので、しかたがないのですが、お花見に行けない私にとっては、とても悲しいことです。



<年々歳々花相似たり  年々歳々人同じからず>

たしかに、身近な人も引っ越していかれたり、亡くなられたり、また新しい人と出会ったりと、変化がありました。

春は、
去年と同じ花が咲くゆえに、いっそう無常を感じる季節です。


< ここに立ち 共に花見しわが友よ
              今はいずこに花を見つるや >


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