そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

ノボロギク

2021年03月21日 | 野に咲く花
大阪中部の道端には、今こんな花をしばしば見かけます。

見たところ花びららしきものが無いので不思議な感じがしますが、これでもキクの仲間なんですよ。 タンポポの真ん中だけみたいな・・・

大きくしてみるとこんな花です。


親戚には、欲煮た姿で山あいに咲く「ボロギク」と言うのがありますが、この写真の種類は野に咲くので「ノボロギク」

漢字で書くと「襤褸」破れ衣、ボロとか言う意味です。
花びららしきものが無いので、「縁取りをしたちゃんとした衣ではない、粗末な破れ衣」といういような名前がついたのでしょうね。

これでも花が終ると綿毛が出来て、春風に乗ってあちこちへ飛んで行きます♪
衣はボロかも知れないけれど、ちゃんと子孫を増やしています!
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野に咲く小さな花45・イモカタバミ

2018年07月22日 | 野に咲く花
カタバミ科カタバミ属 南アメリカからやって来た帰化植物です。

普通のイモカタバミは濃いピンク色の花ですね。


栽培種で白い花があるのを知りました。
前に住んでいた所の某老人保健施設のお庭に見つかりました。
上の写真が、それです。
シロバナフシネカタバミ」と名付けられています。

群生していると見事です!

何しろイモで増える多年草ですから、放っておくとどんどんふえます。
花壇で困っておられるお宅もあるでしょう?

うちのご近所で、可愛いからと鉢植えにされていて、鉢からあふれ出そうになっています





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野に咲く小さな花44・ハマハナセンブリ

2018年07月17日 | 野に咲く花
最近の強烈な暑さがやって来る少し前でした。
近くのフェンスの脇にこんな花が。
毎年この場所に咲く花なのです。

花をクローズアップしてみます。

ちょっと変わった形でしょう?

そして葉っぱ。


またまた名前がわからず、ツイッターに投稿してみたところ、思いもかけず、知り合いの若い絵描きさんが教えてくれました。
ハマハナセンブリと言うのだそうです!
あの苦いお薬のセンブリの仲間なんですね。
リンドウ科シマセンブリ属(ベニバナセンブリ属とも?)

リンドウの仲間と言うのは、ちょっと意外でした。

地中海沿岸の原産で、北アメリカなどにも帰化しているとのこと。
調べて見ると、近隣の地域の泉北ニュータウンや狭山池の辺りにも、最近に見つかっている様子です。
図鑑に載っていないので不思議に思っていましたが、ごく新しい帰化植物なんですね。
1988年に神奈川県で初めて見つかり、その後関東以西に広がったようです。

私の所ではお花は終わりましたが、8月までが開花時期なので、まだ見られる地域があると思います。
そんなに小さな花ではないので、咲いていれば目に入るでしょう♪




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野に咲く小さな花43・ハキダメギク

2018年07月14日 | 野に咲く花
ひどい暑さですが、皆さま大丈夫でしょうか?
私は熱中症にならないように、気をつけながらなんとか無事に過しています。
朝は5時頃に起きると、少しだけ涼しい風が吹いているので、6時過ぎまで歩くようにしてはいるのですが・・・
さてさて明日の朝はどんな事になるやら。
明日の最高気温の予報が37度ですからね~~

ところで、この地へ引っ越して来た最初の夏に、こんな花を見つけました。
ハキダメギクです。

キク科コゴメギク属で、熱帯アメリカ原産の一年草です。

最初に発見されたのが、東京都世田谷区のゴミ溜めだったので、こんな名前が付いたようです。

花びらの様子に特徴があるので、一度見たら忘れませんね。近所の園芸店の裏の草の中にあったのですが、一度見たきりで無くなってしまいました。
一年草だから、仕方ないですね、残念です。

これはハキダメキクの実です。

タネを取り出して見るのは・・・・忘れていました

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野に咲く小さな花42・ヤブジラミ&オヤブジラミ

2018年07月03日 | 野に咲く花
ヤブジラミもオヤブジラミも
セリ科ヤブジラミ属です。


ちょっとした茂みには、どこにでも生えているものと思っていたら、引っ越して来たこの地域では、全く見かけないのです、、、
いわゆる「ヒッツキムシ」の代表だと思い込んでいたのですが。


オヤブジラミは5~6月に咲き、ヤブジラミは少し遅れて咲くようです。

オヤブジラミの花は、花弁の縁が赤系統の色に色づきますが、ヤブジラミは真っ白です。
こちらはオヤブジラミ?

花弁の外側(?)の2枚が、他のモノと大きさが違うのが不思議ですが、それが特徴なんだそうです。

実も毛先が赤いです。


こちらはヤブジラミ

やがてヒッツキムシになる部分は、いかにもそのようないでたちです!

はっきりと縁が赤みがかって見えるオヤブジラミの花の写真が無いので、とにかくヤブジラミは真っ白な花で、実も全体が緑だと覚えてくださいネ。





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野に咲く小さな花41・ネジバナ

2018年06月28日 | 野に咲く花
大阪は雨も降らず、毎日とても暑いです。
今朝もまだ9時だというのに30度! 
先日熱中症になった知り合いが、もうすぐやって来ることもあり、エヤコンをつけました。

そして表では、大好きなネジバナが咲きそろっています!!

小さな花ですが<ラン科ネジバナ属>です。
近寄って眺めると、なるほどラン科です。

多年草で、草むらの中に毎年すくすくと伸びて来ます。
日本全国にあるので、あなたのお近くも、きっと生えていることでしょう!

くるくると捻れて花を着ける故の名前ですが、よく見れば
左巻き・右巻・直立などがありますね。
そして、一本の茎に右巻で咲いている部分と、左に巻いているのが混合しているのまであるとか・・・


花色もピンク、赤っぽいピンク、薄いピンク、そしてシロバナも!!





何年もかかって、たった一本咲いているのを発見したときは、ドキドキしましたよ~~





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野に咲く小さな花40・オオバコ&ヘラオオバコ

2018年06月24日 | 野に咲く花
踏まれても、踏まれても、絶対に枯れることなく元気に大きくなって花を咲かせるオオバコやヘラオオバコ。
ともに<オオバコ科オオバコ属>の仲間です。
生命力がおおせいな植物ですね。

オオバコは、やや卵形の楕円形の、ちょっと波打ったような感じの葉っぱが特徴です。多年草です。
葉が若い頃には天ぷらにすると美味しいですね!
そして、漢方薬ではタネを「車前子」と呼んで咳止めや去痰薬に用いられています。

花の様子は




写真のように白と薄いピンクがあります。


もう一つの<ヘラオオバコ>は外来種で、江戸時代末期にヨーロッパから何かのタネに混じって入ってきたそうです。
こちらも繁殖力が旺盛で、外来生物法の要注意種に指定されています。

こちらは葉っぱはやや細長く、一年草です。

花(?)の様子です。



オオバコもヘラオオバコも、花も実もタネもよく似ていると思います。

これってオシベなんでしょうか?
どうも図鑑の説明を見ても、よく判りません??(コメント欄に、小坊主さんが、オシベだと教えてくださいましたが・・・複雑に変化する花のようなので、観察は難しそうです!)

実とタネです。



青い四角は5ミリ四方です。

良く熟すと鞘がわれてタネが飛び出します。
全体がコーティングされているのが、雨に濡れるとネバネバ状になり、車のタイヤや人間の靴の裏にくっついて散布される仕組みになっているそうです。(『身近な草木の実とタネ ハンドブック』多田多恵子・文一総合出版)




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野に咲く小さな花39・ハルジオン

2018年06月16日 | 野に咲く花
そろそろ終りに近い地方もあるかと思いますが、可愛い花ですよね。


キク科アズマギク属です。

繁殖力が強いので「外来生物法要注意種」らしいです。気がしません?
大正時代に北アメリカから観賞用として渡来して、どんどん増えたのです。

つぼみが固いときにには、首をうなだれているのが特徴ですね

よく似たのに、ヒメジョオンと言うのがあります。ハルジオンが終わる頃から夏にかけて
白い花が咲きます。
そして、中心に黄色い筒状花が集まっています。

とてもよく似ていて、区別するには、茎を折って中を見るのが一番のようです。
ハルジオンは茎の中が空洞です。

こちらも外来生物法要注意種に指定されています。

可愛いハルジオンの姿です。
雨の後、水滴を乗せて。

アブラムシがやって来ていますね。

そしてちょっとオシャレっぽく写してみました。




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野に咲く小さな花38・コミカンソウ&ナガエコミカンソウ

2018年06月12日 | 野に咲く花
こんな、葉っぱの裏に実がなっている植物なんて見た事ありますか?

以前に住んでいた、大阪府枚方市の某団地の裏の草むらにはえていました。
いつものように、しゃがみ込んでキョロキョロしていると、こんな不思議なものを見つけたのです。

実を拡大すると、こんな感じでした。


全体の様子です。

いったいなんという植物なんでしょう?

部屋に帰って図鑑を開いても、最初の2冊には載っていません。
こんな時は、岩槻秀明さんの『雑草や野草がよーくわかる本』(秀和システム)が頼りです!
やっぱり出ていました!!
「コミカンソウ」という植物のようでした。
トウダイグサ科コミカンソウ属
です。

葉っぱの裏に実がなると言うことは、その部分に花が咲くはずですよね?
さっそく同じ場所へ行って探しました。
有りましたよ~!!

実が出来ているのは枝の根元よりの部分でしたから、これは雌花ですね。

そして、小さな小さな雄花です。


図鑑にも花は載っていませんでした。
小さくて苦労しましたが、とにかく写りました。
良かった、良かった!!


そして、今いる所へ引っ越して来た年の7月始めのこと。
こんなの見つけました。

以前に見たコミカンソウに似ていますが、実の成り方が違っています。
なんだか柄が付いているでしょう?

これも岩槻さんの図鑑には載っています。
「ナガエコミカンソウ」でした。
なるほど! 実の部分に「長い柄」が付いていますものね。

花の様子です。

上が雌花、下が雄花です。
コミカンソウと少し違っていますね。

アフリカ原産でその地では多年草ですが日本は寒いので、毎年タネから育っているらしいとのこと。
図鑑が発売された06年には、千葉県が北限とのことでした。





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野に咲く小さな花37・ウマゴヤシ

2018年06月05日 | 野に咲く花
これも番外編っぽいのですが・・・毎度すみません

こんな実は見られたことがありますか?
ヒッツキムシの仲間です。

ウマゴヤシ マメ科・ウマゴヤシ属
です。
馬の餌にすると、よく太るので昔は重宝されたようです。

この実が見たくて、長年探していたのですが、雑草なので草刈りで刈り取られ、一度も見た事がありませんでした。

ある年の夏、海辺の公園で花を見つけました!! 植え込みの中にこっそりと生えていたので、刈り取られずに命ながらえていたようでした。

マメ科ですから、特に珍しい花というわけではありませんが、この葉っぱにこの色の花は・・・はっとしました。

近づいてみると、こんな実がいっぱい。



ドキドキでした。
だって、珍しいでしょう、この形の実は?!
ヤッタ~~!!!

とてもうれしい一瞬でした。




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