行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2011年12月23日(金)の日記

2011年12月23日 | 日記

祝日で洗濯も掃除もしないから、朝は少しゆっくりと起きる。今日は気温が低いだけでなく、北よりの風が強くなってきたので体感温度がぐっと下がった。

ネット予約してある年末年始の指定席券を受け取りに東京駅へ行って、それから神保町へ寄るためにJRで水道橋へ。
水道橋駅から神保町へ白山通りを歩く。通りのイチョウは今が黄色い状態。

水道橋駅近く、白山通り沿いの古書店。

白山通りのイチョウ。

神保町交差点のところから裏道へ。

セールをやっている神保町の古書店。

神保町はけっこう前から、いろんな店で出すカレーが名物になっている。今回はカフェテラス古瀬戸という喫茶店で食べる。

裏通りの小さな店かと思ったら案外、店内は広かった。ビルは大通りの靖国通りに面していて、靖国通り側からビル内の通路を通ってこの喫茶店に入る出入り口もあった。

店内の壁画は画家・タレントの城戸真亜子によるものとのこと。このことは、どこかで聞いた覚えがある。

食べたのはチキンカレー(980円)。甘口・中辛・辛口を選べる。辛口を選ぶ。

凝った感じの味。ボリュームは少なめだった。

本屋をのぞいたり、まだ買っていなかったシステム手帳の来年分のリフィルを買う。
東西線に乗るために靖国通りを九段下へ歩く。九段下交差点の少し手前、通り沿いのレトロなビルは解体工事が始まっていた。このビルはもう10年以上、ネットが掛けられた状態。老朽化していて外壁が歩道に落ちたりするのを防ぐためだろう。

「さよなら九段下ビル」の垂れ幕がかかっていたので、初めてビルの名前を知る。

神保町への行き来に東西線九段下駅を利用したことは何度もあり、このレトロなビルは目に付く。1階に2軒か3軒、飲食店があって、そのうち入ってみるのも面白いかと考えたこともあったが、結局、実現しないままとなった。

もう10年以上も外壁落下防止のネットが掛けられていたビルが、今の時期に店も撤退して解体となるのは、やはり東日本大震災があったからだろうと思う。老朽化した建物の危険性が強く認識されたのは、おそらく、すぐ近くの九段会館で震災のときに天井が落下し、死者が出たためだろう。

 

夜は行徳が舞台となるドラマ「帰郷」を見るが、夜9時からというので今日は見ながら家飲みとする。午後8時半を過ぎてから、飲む準備。笹かまやチーズの海苔手巻きをつまみにする。

酒は夏に旅行した会津喜多方の大和川酒造のオンラインショップで購入した酒。今年の全国新酒鑑評会で金賞を受賞したという大吟醸を奮発。

缶ビール350mlをまず飲んでからこの酒(720ml)1本では多すぎるから、今日は半分だけ飲んで残りは明日、飲むことにする。

さて、ドラマ「帰郷」が始まって、いきなりクリスマスで賑わう行徳駅が登場。

行徳駅の駅名看板も大きく映った。

クリスマスシーズンのショッピングビルかと思ったら、そのように演出された行徳文化ホール。

ところが、メインタイトルが出るとバックは浦安橋から見た旧江戸川上流。まあ、たしかに島尻方面は映るが...

次に、渡哲也と渡瀬恒彦の名前が出るときのバックは浦安の風景。

映っている川は境川。向こうが東西線の高架と旧江戸川の鉄橋。この付近の境川や、旧江戸川の東西線鉄橋は何度も登場した。

大竹しのぶがやっている小料理屋や、実家の船宿も浦安の東西線近くのようだ。後半で小料理屋のそばで住居表示板が登場。そこには「市川市富浜四丁目」と書かれていた。ちなみに実際の富浜は三丁目までしかない。

行徳が舞台と聞いてはいたが、やっぱりテレビドラマは絵になるロケ地で撮影を行なうのだ。なので、ドラマ内では浦安の元町も行徳のどこかの場所として描いているということなのだろう。でも、ドラマ的には正解としても、実際に舞台となった地域に住んでいる人間としては、どうしても違和感を感じるのだった。

実名で登場する中台神輿は、実際に本塩の中台製作所が登場。(ただし、実際の店にはない大きな看板も、ドラマでは神輿製作所と分かるようにするためだろうけど、建物に掲げられていた。) そして、仕事場も登場。

ちなみに、中台神輿の棟梁役の柄本明がガンの痛みで倒れるのは、河川敷で行なわれている歳末餅つき大会の場面でだったが、その場所は旧江戸川と江戸川放水路の分流点から遡り、総武線鉄橋手前のところだった。

本塩の豊受神社での神輿渡御が登場するのはラストの短い時間。これは、柄本明演じる中台神輿の棟梁が、神社の宮司に頼み込んで初詣の神輿渡御という実際にないものを実現させたというストーリーだった。

他には、渡哲也の娘役の内田有紀がらみの場面で常夜灯公園が何度か登場した。

それで、ドラマの中身はどうだったかというと、渡哲也も渡瀬恒彦も年を取ったと感じた。自分が2人を初めて見たのが、40年前の2人の共演作品「あまくちからくち」だったから、そう思うのも当然だろう。

そして、2人の20年余りの確執が解消され和解するという話だが、内田有紀が急病になって難しい手術が必要になり、他に医者もおらず2人が協力して行なったということからわだかまりが解けるという展開。でも、長いこと生きてきて、いろいろなドラマや映画、小説、マンガなんかを見てきていると、やはり既視感があった。今回のドラマ内でのそうした話に特別に感動するというのはなかった。

突然、病気になるというのは、いかにもドラマ的な偶然。京都伏見の造り酒屋が舞台の「あまくちからくち」で、洋酒メーカーの社長の娘と結婚式当日に破談になった渡瀬恒彦が、やけ酒をあおった店で日本酒業界の家の娘と知り合うというのを連想した。