<近代的で奇麗な工場である>
熱海へ行く途中、アサヒビール神奈川工場を見学した。予約制だが無料である。生ビールも3杯までは試飲できる。ツマミも付いている。ビールは出来立てが一番旨いということなので、ビール好きにビール工場見学は最高なのだ。確かにビールも旨かったが、驚かされたことは他にもある。
まず、この工場の一日の生産数は350ml缶に換算して200万缶。毎日毎日200万缶づつ作っているのである。てっきり、どこかに輸出しているのかと思いきやさにあらず。神奈川県と東京23区以外の東京都と山梨、静岡県の一部への供給工場だというのだ。たったそれだけ?そんなにビールの消費量というのはあるのだろうか?ビールメーカーはアサヒだけではない。キリンもあればサントリーもサッポロもエビスもある。それだけではない。発泡酒や第三のビール、ノンアルコールビールとライバル商品も多いのにだ。驚きという他はない。
また、この東京ドーム6個分の広大な敷地内の工場に従業員はたったの70人しかいないそうである。これにも驚いた。ほとんどが自動化されている。人間は最終の出来上がりはもちろん、途中の行程で味をみたり、香りをチェックしたりするのが主な仕事のようだ。これなら、儲かるね。近代的な工場も建てられるわけだ。考えてみれば日本のビールは高い。酒税があるのは判るが、ユーザーにもっと安く提供できるはずなのではないか。
こういう工場を見学するとついそう思ってしまう。もっとも、3杯までなどと言わず、好きなだけ呑ませてくれれば、文句は言わなかったかもしれんが…。