日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

今日は、ちょっと雨が降るとか。「夕立」とは誰も言いませんけれどもね。

2019-08-19 08:55:37 | 日本語学校
曇り。

天気予報図には、「秋雨前線」の文字が…。…えっ!!!もう「秋」…?

今年は、「残暑」という感覚が消え、「梅雨明け」からの「猛暑」がずっと続いている…のです。学生達に、「更衣」の話や、「四季折々」の衣服の「色」の話などをしても、どこか…わからない…かった表情をしていたのも、日本がこうなってきますと、(日本人の私でも)わかってきます。

「盆明け」に、「残暑」という具合には、気持ちの上で行きませんもの。かつては、「盆明け」前後で、「セミ(蝉)」の声(つまり、セミの種類)も変わっていましたし、「盆明け」の海は「『クラゲ(水母)』が出るから、泳ぎに行くな」などとも言われていましたもの。時の移ろいが比較的はっきりしていました、四季でと言うより、もっと細かく。

それに慣れている日本人でさえも、もう「暑中見舞い」とか「残暑見舞い」っていうのは、なくなってしまうであろうという予感はしますし、季節毎の衣服の「色」は消え、今期流行の「色」だけで、終わってしまうような気もします。

人の感性は「風土」によって培われ、その地が変化すれば、それに随って人の感性も変わっていく…ものだと言われています。もとより、どれほど年月が過ぎようとも、人々にかつての記憶が残ってさえ入れば、その名残は残っているでしょうが、そうでなければ、新しい習慣や文化が築かれていくだけです。

今年も、「台風一過」で涼しくなると思いきや、熱風が流れ込んできましたもの。時の流れから行けば、「暑さ」から、「涼しさ」を予感させるであろう「残暑」のはずが、一際暑くなっただけでしたもの。

こうなってしまうと、どうやって「日本語」を教えていったらいいのか、わからなくなってしまう部分が増えてきそうです。せっかく違う風土からやって来たのにね。そして、日本という国の風土で経験しながら日本語という言語を学ぼうとしているのに…ね。

日々是好日
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