日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

(非漢字圏の学生でも)「N2」まで、日本語学校で勉強したいと言う人が増えないかあ。

2016-07-01 11:30:11 | 日本語学校
晴れ。

柔らかな日差しです。湿度も高そうだし、モヤモヤッとした感じです。でも、それで困るというほどではありません。

午前のクラスでは、昨年来日した学生達が、真面目に(日本語能力)試験のことを考えてくれているので、ホッとしています。受験に真摯に向き合っているのは、見ていても、気持ちがいいし、うれしいことです。

中には、(大学ではなく)専門学校へ行くという学生もいるのですが、それでも、どこでもいいというのではなく、選んでから行くつもりなのです。できれば、(「N3」を取っていれば)奨学金やら特典があるところがいい。そういうふうに考えることができる学生に対しては、私たちも、どこかしら、おおどかに構えていられます。

留学生の中には、年齢が他の学生達よりも長けている者もいますし、今更、「4年間勉強するというのには、耐えられない。長すぎる」という人もいるのです。それで、専門学校のことを、それぞれ、先輩たちに聞いて、それから決めていくのでしょう。年が少しばかり上でも、いろいろなことを知りたいとか、勉強したいとかいう学生もそれなりにいることはいるのですが、それほど多いというわけではないのです。

どこへ行こうと、彼らなりの人生設計(計算)のもとで、動くのであれば、私たちもとやかく言う必要もないのです。既に大学を卒業していたり、短大を出ていたりしているのであれば。

もちろん、これは、来日後、一生懸命努力をしてきた学生のことで、勉強もしないし、アルバイトをかなりしていても、少しのお金も貯められないという学生とは違います。そういう人たちは、どこにいても、おそらく国にいた時と同じで何もできないでしょう。

そういう人たちには、同じような人たちが行った先があり、そこに潜り込むしかないのでしょう。

専門学校であっても、かれらなりの「棲み分け」があるのです。

もちろん、勉強したいと言う人や真面目な人をそんなところへはやれませんし、反対に勉強しない人を真面目な専門学校へもやれません。お互いに苦労するだけなのです。

日本にいれば、そういうことが先にわかるからいいですね。ちょっと専門学校がうらやましくなってきます。

日本語学校は、現地から直接呼んできますから、面接や話を聞いて(ただ、相手先の人が通訳しますから、どこまでが本当か今一つわからないところもあります)、学生のことがある程度は感じ取れても、その「ある程度以上」は、わからないのです。来日を希望している、彼らにしてもそうでしょう。言葉通り、本当に勉強、勉強と言われる日本語学校か、それとも、とにかく学費を払えば、何でも「可なり」という日本語学校なのかが、わからないと思います。

人を「頭数」としか見做していないような日本語学校でも、「一生懸命勉強してください」と、現地では言うでしょうし、「アルバイトに精を出すぞ」と思っている学生でも、「真面目に勉強します」と言うでしょうから。

あまり一生懸命勉強されてしまうと、教材費が高くなるので、困ると思っているような日本語学校でも、「『N1』まで教えられます」と言うでしょう。本心は「『みんなの日本語Ⅰ、Ⅱ』で終われば(二年間)、うちの学校は教材費は安いですと言えるのでそっちの方がいい」と思っていても、そんなことは言うはずがありませんもの。

もちろん、日本に来てから、変わる人もいます。よい方に変わる場合も、反対の場合もあるのですが。

私たちは、目先の「金」でなく、もう少し、「自分の将来」を考えて行動してほしいと思うのですが。

日々是好日

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