ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

大阪

2007年02月04日 07時26分55秒 | 雑感
読書はずいぶんしてきたつもりなのに、いつも一人の作家を集中して読んでいき、次にそれに関連する作家に移っていくので作家のレパートリーはなかなか広がらない。
最近始めて田辺聖子さんの本(「ほっこりぽくぽく上方さんぽ」)を読んだ。NHKの「芋たこなんきん」に刺激されたから。

*あのドラマの舞台の診療所は神戸にあったんだね。~大阪だとばかり思っていた。

そして大阪には永いこと住んでいたのに、どこも見てないことに気づいた。
大阪も堺も戦争で焼けてもうどこも見るところはないと決め付けていたから。
こんなんならもっと見とけばよかった、と思った。

でもそんななかで適塾には行った。適塾こそ大阪の観光で一番のお勧め。これは不思議なことに街のど真ん中、ビジネス街の中にほぼ当時のままでひっそりと残っている。地元の人もあまり行かないので、ゆっくり展示品を見ることが出来る。
適塾は幕末、福沢諭吉、橋本佐内、大村益次郎・・・など多くの人材を輩出した。

塾というと、萩の松下村塾、長崎のシーボルトの鳴滝塾、そしてこの適塾。
鳴滝塾は記念館があるだけで塾の建物は残っていない。観光客もちらほらしか来ない。松下村塾は多くの観光客でにぎわっている。おそらく、大阪市民は適塾よりも松下村塾の方を多く見ているのではないだろうか?地元の人はなかなか地元の良さに気づかない。

上町台地などは古い下町特有の雰囲気を残して、散歩をするのは楽しい。それに大阪には珍しく坂があるのも嬉しい。長崎という坂ばかりの町に育ったから。
大阪観光というと大阪城や道頓堀や最近は新世界のジャンジャン横丁。でもたまには他のところも見て歩いたら?古い建物はあまり残っていないけど、いたるところに史跡の碑が建っている。京都や奈良が古都というのなら、大阪はもっと古い都なのだよ。

「ほっこりぽくぽく上方さんぽ」を読んで久しぶりに大阪・上方のことを思い出した。あっ、そうだあんなに京都も見て歩いたのに、角屋にも行ってなかったんだ!すぐ近くを何度も通ってたのに・・・

ところで、「東京と大阪と京都で一番緑が多い都市はどこですか?」と聞かれたらみんなどう答えるだろう?
最初は京都かな?と思い、次に、いや待てよこれは何か引っ掛けがあるに違いない。そういえば京都の町の中は緑が少ないな・・・。そうだきっと「東京ーーー大阪ーーー京都」の順なのだろうと思い、そう答える。
・・・これはきわめて意図的な出題だと思うし、出題者は「感じ」で言っているに過ぎないと思う。
確かに街の中は京都は緑が少ないけど、京都は三方が山で、市の中で山の占める面積は京都が圧倒的に多い。だから絶対京都が緑が一番多いはずだ。
というわけで、緑の多い順に並べると「京都ーー東京ーー大阪」の順になり、やっぱり常識どおり、大阪が一番緑が少ない。

ではなぜ大阪が緑が少ないかというと、大阪人は商売に熱心で緑を増やそうなんて金にならないことはしないのだ・・・なんて思う人がいるかもしれないけど、これも誤解だろう。
大阪は埋立地でもともと緑なんてなかったのだ。一方東京は緑豊かな武蔵野に出来た街なのだからもともと緑が多かった。
つまり、東京は緑を切り崩し、破壊して出来た街。大阪は緑を増やしていって出来た街なのだ。
・・・と、ついつい大阪びいきになるぐうたら百姓でした。

今年は阪神タイガースは優勝するだろうか?
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする