ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

身辺整理

2016年03月03日 18時23分42秒 | 田舎暮らし
別れは楽しい出会いはつらい。

出会いにはエネルギーがいる。
自己紹介したり退屈な世間話をしたり、
人見知り人間、口下手人間にはそれがなんともやりきれない。
その点別れには何のエネルギーもいらない。

「暖かくなったね」
「そうね、もうすっかり春だね」
いつものようなさりげない会話。
でも二人とも知っている、
もう二度と会えないことを。
こんな別れがいい。
そこにはなんのエネルギーもいらない。

でも、
来る人拒まず去る人追わず。
別にこちらから出会いを求めはしないけど、来る人を拒むことはない。
でもこのブログやホームページを見てきた人は、
このぐうたら百姓に会ったらきっとがっかりするだろう。
無口、へんこつ、人見知り。
自分でも自分のことを面白くない人間だなぁ~と思っている。

ブログやホームページのユーモラスな記事を見て、きっとユーモラスな人だと思ったら、それは大間違い。
そもそもユーモアって斜めからものを見ること。
まともに正面からものを見ることのできない人間。
偏屈人間なのだからね。

最近「ゴーゴリ伝」を読んでがっかりした。
読むんじゃなかった。
ユーモアあふれる文章を書くゴーゴリ、
そのゴーゴリという人は、嘘つき、わがまま、自己中、恩知らず。
小説家界のワーグナー。
こんな人間とは到底付き合う気にはなれない。
でもだからこそあんな小説がかけたんだよ。
そのてんこちらはまだまだ常識人。
そうそうまとも人間なのだ。

ところで身辺整理の話。
死んで喜ぶ人がいても少しもかまわないけど、
悲しむ人は少ないほどいい。
人は一人で生まれてくる(双子、三つ子・・・などは別として)
人は一人で死んでいく(心中が成功したときは別として)
そのために身辺整理。
来る人拒まず去る人追わず。
でもこちらからは出会いは求めない。

にこっと笑っていう。
「じゃぁ、行ってくるよ」
にこっと笑って答える。
「うん、じゃぁね」
こんな風に死を迎えたいものだ。
コメント
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