第三の人生

田舎暮らしを始めてもう１５年経つ。
今では「田舎」がとれて普通の「暮らし」になってきた。
畑仕事も代替わりして、今はなんの役に立たないことばかりやっている。
（役に立たないことをするのが大好きなのだ）

もともと生産的でない人間。
働くのに向いてない怠け人間。
いつも人の後ろから、あっちにふらふらこっちにふらふらしながらついてきた。
よく今まで生きてこれたなと自分でも不思議に思う。

ともあれ長い長い禅宗の坊さんの苦行のようなサラリーマン生活を途中でさっさと辞めて、
田舎暮らしに踏み切った。
一度しかない人生、どうせ生きるならこの人生を二度生きたい！
そう思って踏み切った第二の人生。
多くの出会いがあった、多くの経験をした。
サラリーマン時代では味わえない経験、
退職後そのまま都会に残ってたら味わえない多くの貴重な経験をした。

そして今、第三の人生を模索している。
模索・・・というよりも定年退職後都会の人が普通にやること、旅とか趣味とかに時間を使う暮らし、
そんな普通の暮らしをしようかなぁ～と思っている。

としたら、そんな都会の人よりも田舎暮らしの「第２の人生」をおくれた分とっても得した気分だ。