ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

よんどころない用(5)

2010年05月15日 08時58分15秒 | 田舎暮らし
朝食後よんどころない用までは時間は充分にあったので、皇居を散歩しようと思った。
庭を見れると聞いてたので。
近くの門に行ったら・・・あれっ、入れない!
門番が退屈そうにこちらを見ている。
しゃあないな、周りを散歩するか。
時計回りに堀の外を廻るとジョギングする人と鉢合わせになる。
みんなこちらをちらりと見て走っていく。
歩いている人もたいてい時計の逆周り。
あれっ、ここは一方通行かな?まさかね!
しかしジョギングってエコとまったく逆であれ単にエネルギーの無駄遣いではないだろうか?
ジョギングで使うエネルギー分を最初から食べなければいいのだ。
より少なく食べてより少なく消費する。
そう怠けて暮らす生き方こそ21世紀の期待される生き方ではないだろうか?
怠け者が世界を救う!



皇居にはたくさんの門がある。
みな立派でいかめしい。
意外と古い建物の少ない皇居でも門だけは古い。
そしてどの門も警察が二人退屈そうに警備している。
あれって行政仕分けの対象にならないのだろうか?
皇室だけは別?今でもタブー?



しかしあの警察の衣装、もう少し工夫をこらして欲しい。
バッキンガム宮殿の衛兵のように。
いっそ江戸時代の門番の衣装にしたらどうだろう?
受けると思うんだけどな・・・
そして宮内庁の職員は駕籠で通勤するとか・・・

門をいくつか見て廻ったところで、もうどれくらい来たのだろう?そろそろ戻ろうかな・・・と不安になってくる。
1周するのにどれくらい時間がかかるのか知ってたら、時間までに戻れるか心配することもないのだけどね。
もうちょっと歩いてみるかな・・・と歩いてたらあの二重橋が見えてきた。
よしあそこまで行って戻ろう!



というわけで二重橋に着いて写真を撮った。
こんな写真、誰が撮ってもまるで絵葉書の写真。面白くもなんともない。
それに意外と二重橋って小さいんだね。
こんなもの見るのは一度でたくさん二度と見ることはないだろう。
さてここまできたらついでに有名な桜田門まで行って帰ろう・・・と思って歩いてたら、あれっ?あれは?
そう国会議事堂が見えてきた。
ここはやっぱり国会議事堂にも挨拶しなきゃ!




そして国会議事堂に着きここでも面白くもない写真を撮った。
国会議事堂は意外と小さい。廻りが高いビルなのでよけい小さく見える。
それに国会議事堂の建物、どう見ても墓にしか見えない。
まさに政治の墓場って感じで、民主党にも自民党にも片足を棺おけに突っ込んだような政治家達にもそれはそれでふさわしい。



そして再び皇居の堀に戻って・・・さてどうしようかな、戻ろうかな・・・と思ったけど歩く方向が今までは東・・・南・・・だったけど今度は西に変わった。
と言うことはもう半周はしたのだろう。いっそこのまま1周しようかな・・・と不安になりつつも思った。
そこで今度はやや足早に歩き始めた。
最高裁判所のいかめしい建物や国立劇場をちらりと見ながら・・・他にもそれらしい建物がいっぱいあって、ゆっくり見ながら歩くのも楽しいかもしれないなと思いながら・・・
皇居は西側は東側と違って完全に石垣というわけではなく、土盛りした上に石垣が見える何か古墳を思わせる。
しかしこの堀、重機のない時代に人力や馬力だけでよく作ったものだ。考えただけでも気が遠くなるような作業。
50センチの穴を掘るだけでも大変なのに・・・

さて半蔵門というちょっぴり怪しげな門の前や千鳥が淵を通り抜けてどうやら皇居1周のめども立ったころ、次の門に着くとあれ?開いている!
どうやら9時に開くらしい。
急いだせいで時間はまだ充分にあったので中に入った。
門番からプラスチックの札を渡されて出るときに帰すように言われた。
これも通行手形のような木の札にしたらいいのにな。
それともいっそ土下座をさせられて
「名をなのれ!」



中に入ると直ぐに本丸跡があって石垣だけが残っていた。
その石垣がとても新しいので、あれぇ、これレプリカ?
まさかねぇ、皇居の石垣ともなると他の城跡と違って金をふんだんに使って手入れしているのだろう。
これって行政仕分けの対象にならないの?
皇室だけは別?今でもタブー?



石垣というとインカのあの整然とした石垣を直ぐに思い浮かべるけど、あるいはピラミッドを思い浮かべるけど、日本の石積みの技術もまたすごいと思う。
同じ形の石を積み上げるのは技術的にはさほど難しくはないだろう。
石を同じ形に切っていくと無駄な部分がたくさんでるし使える石も限られる。
無駄をなくそうとすると元の石の形を生かしてうまく組み合わせてつんでいかないといけない。
これははるかに難しく職人芸といえるだろう。
ただこれだと石積みの現場で石を削っていくほかないだろう。
これはとても効率が悪い。
このように職人芸と効率の悪さ、そしてけちけち精神・・・これが日本の特徴なのかもしれないな、とうんざりしながら思う。

こうして本丸あとを見て、庭はもうよんどころない用のためあまり時間がなかったので見ないでホテルに戻った。
コメント
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