ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

よんどころない用(2)

2010年05月11日 14時00分35秒 | 田舎暮らし


泊まったホテルは皇居の近く。
窓から高いビルに囲まれた皇居が見下ろせる。
森の中に緑の屋根の建物が・・・
あっ、あそこがあそこなんだな。

堀の周りを多くの人が走っている。
不思議なことにみな時計の反対周りに走り逆はいない。
そういえば陸上のトラックも時計の反対周り。
スケートもそう。
反対周りが人間の性にあっているのだろうか?
それとも暗黙の規則でもあるのだろうか?
そういえば駅のエスカレータに乗る人はみな右側を空けて左側に立っていた。
急いでいる人のために空けているのだろうけど、せっかちな大阪と違って昔は東京ではそんなに徹底されてなかったように思うし、左側を空けることもあったように思う。
これも自然にできた規則なのだろうけど、これだと一度にエスカレータに乗れる人が半分になってしまう。変な規則ではないだろうか。せっかちな人は階段を走れば良い。

それはともあれ、皇居の周りを走る人の話。
もし車と同じように一方通行だとこれはかなり厄介で、もし落し物をしたら、しかも2~3メートル走って気づいたら、もう1周走ってとりに戻らないといけない。
もしかしたら走っている人の何割かは落し物を取りに戻ってるのかもしれないな。
まさかそんなことはないだろうけど・・・

ぐるぐる走っている人を見ているとやっぱり「コマネズミ」を想像する。
同じところをぐるぐる廻るコマネズミを。
いったいなんの因果であんなに走らないといけないのだろう?
このジョギングによって毎年何人か死んでるらしい。
前、テレビで「ジョギングは身体に悪い」といってた人がいたけど、あんがいそうかもしれない。
それにジョギングなんてものは金持ちの風習。せっかく食べて得たエネルギーをなんで無駄に使わないといけないのか。
でもどちらかというと気合を入れて走っている人はあまりいなくてのんびり、だらだら走っている人が多い。
これを見たら悪い王様だったら、「一番遅いヤツの首をはねろ!」といいたくなるだろう。
また体育会系の王様だったら「もっとしゃきっとしろ、しゃきっと!」といって、やっぱり一番遅い人間の首をはねるだろう。
こうして毎日一人ずつ走る人が減っていく。
でも幸いにしてそんな悪い王様はいないらしく、何の緊張感もなくみんな走ることができる。
しかしよんどころない用の割には人が走るのをぼんやり窓から眺めてる自分もまた「しゃきっとしろ!」といわれる人間の部類に入ることは間違いない。
コメント
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